TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

君は悪魔だ。

どんなに浮気をされても

どんなに突き放されても

紫耀

こっち向けよ…

紫耀

俺が好きなのはお前だけだから…。

そう言って

今日も私の心を掴んで

掌で弄ぶ。

大学

瀬奈

あーあ、今日もやってるよ、浮気。

親友の瀬奈に言われて気が付く。

いや、もうとっくに気が付いてた。

食堂の真ん中で一際目立つ集団

その集団の真ん中にいる、顔の整った男。

あぁ、今日も女の子に囲まれて

お気に入りの子を判別して

ラブホで過ごすんだろうななんて

他人事のように考えている私は

どうかしているのかもしれない。

集団の真ん中の男、平野紫耀。

一応、私の彼氏。

彼氏なのに、浮気をする事を黙っているのはおかしいって?

私も最初はそう思ってた。

でも、そんなことをいちいち言う気力がもうなかった。

言ったって、突き放されるだけ、

紫耀

だりぃんだよ、お前。

紫耀

人の事にズカズカ入ってきてんじゃねぇよ。

そういったあとには

紫耀

愛してる…。

そう言って朝まで私を抱く。

だから…離れられない。

私って…紫耀の何なの…。

瀬奈

暦…

そんな出来事を繰り返してきた今。

自分は彼氏の性処理としか思えなくなってきた。

…ごちそうさまでした。

瀬奈

ごちそうさまでした…。

瀬奈

ごめんね、暦。不快な気持ちにさせちゃって。

瀬奈は悪くないよ。悪いのは…

いつまでたっても、別れられない、私。

紫耀の家

紫耀からLINEが来た。

「飯作っといて」だけ。

それでも、紫耀にいいように見られたい私は

馬鹿なんだろうな…

かれこれ考えているうちに、6時が来た。

あ、そういえばこの前貸した参考書、まだ返してもらってない…。

もうそろそろ帰ってくるかな…。

だが、8時になっても11時になっても帰ってこない。

帰ってこないな…。

今日はもう遅いし、帰ろう。

ガチャ…

(帰ってきた…?)

紫耀

何だよ、まだ居たのかよ。

あのさ、参考書持ってる…?

前貸したやつ…。

紫耀

あ…?

紫耀

捨てた。

え!?

紫耀

部屋の整理したときに捨てた。

紫耀

いつまでたっても取りに来ねーし、いらねーかなと思って。

そんな…。

(あの参考書、高かったのに…。)

あ、ご飯…作っといたよ。

紫耀

は?いらねーってLINEしたろ?

え!?

LINEを開けると…

「やっぱ飯いらね」との文字。

しかも今から5分前…。

紫耀

はぁ…。

紫耀は冷蔵庫から暦が作った料理を取り出すと…

ゴミ箱に捨てていった。

ちょっ…!?

紫耀

は…?食わねーから捨ててるんだよ。

日持ちするやつばっかだし…そこまでしなくても…。

紫耀

黙れよ。

紫耀

LINE見てねーお前が悪いんだろ?

紫耀

わかったなら出てけ。

その時、私の頭の何かがプチンと切れた

私は…紫耀の何なの…?

紫耀

は?

家政婦!?性処理!?

都合のいい女でしょ…。

紫耀

何、急に。

紫耀

ヒステリック起こすなよ、夜遅いのに。

誰のせいでこうなってると思ってんの!?

今日もどうせ他の女の子とラブホ行ったんでしょ!?

紫耀

うん、だから何?お前に関係なく無い?

あるよ…。

一応…グスッ彼女だもん…グスッ

紫耀

あぁ、一応な。

紫耀

別れてもいいけど。

…………グスッ

紫耀

度胸あるじゃん、ここまで言うの。

紫耀

ここまで言うの初めてじゃね?

楽しまないでよ…!

紫耀

初めて追い詰められたお礼に追い詰め返してあげる。

…!?

紫耀は暦との距離を縮めると…

ギュッ…

紫耀は暦を優しく抱きしめた。

……!?

紫耀

ほら、別れたいだろ?

紫耀

振りほどいてみろよ。

………………

紫耀

別れたい?

……………

ワカレタク…ナイ…。

紫耀

はい、いい子。

紫耀

愛してるよ…。

チュッ…

………………

ほらやっぱり…

私は…別れることが出来ない。

Devil 第三章 Devils編 (第一章 第二章 公開中)

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

240

コメント

15

ユーザー

初コメ失礼します。 このお話の第1章第2章の掲載場所を教えていただけると嬉しいです。

ユーザー

ブクマさせて頂きます!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚