君は悪魔だ。
どんなに浮気をされても
どんなに突き放されても
紫耀
紫耀
そう言って
今日も私の心を掴んで
掌で弄ぶ。
大学
瀬奈
親友の瀬奈に言われて気が付く。
いや、もうとっくに気が付いてた。
食堂の真ん中で一際目立つ集団
その集団の真ん中にいる、顔の整った男。
あぁ、今日も女の子に囲まれて
お気に入りの子を判別して
ラブホで過ごすんだろうななんて
他人事のように考えている私は
どうかしているのかもしれない。
集団の真ん中の男、平野紫耀。
一応、私の彼氏。
彼氏なのに、浮気をする事を黙っているのはおかしいって?
私も最初はそう思ってた。
でも、そんなことをいちいち言う気力がもうなかった。
言ったって、突き放されるだけ、
紫耀
紫耀
そういったあとには
紫耀
そう言って朝まで私を抱く。
だから…離れられない。
暦
瀬奈
そんな出来事を繰り返してきた今。
自分は彼氏の性処理としか思えなくなってきた。
暦
瀬奈
瀬奈
暦
いつまでたっても、別れられない、私。
紫耀の家
紫耀からLINEが来た。
「飯作っといて」だけ。
それでも、紫耀にいいように見られたい私は
暦
かれこれ考えているうちに、6時が来た。
暦
暦
だが、8時になっても11時になっても帰ってこない。
暦
暦
ガチャ…
暦
紫耀
暦
暦
紫耀
紫耀
暦
紫耀
紫耀
暦
暦
暦
紫耀
暦
LINEを開けると…
「やっぱ飯いらね」との文字。
しかも今から5分前…。
紫耀
紫耀は冷蔵庫から暦が作った料理を取り出すと…
ゴミ箱に捨てていった。
暦
紫耀
暦
紫耀
紫耀
紫耀
その時、私の頭の何かがプチンと切れた
暦
紫耀
暦
暦
紫耀
紫耀
暦
暦
紫耀
暦
暦
紫耀
紫耀
暦
紫耀
紫耀
暦
紫耀
暦
紫耀は暦との距離を縮めると…
ギュッ…
紫耀は暦を優しく抱きしめた。
暦
紫耀
紫耀
暦
紫耀
暦
暦
紫耀
紫耀
チュッ…
暦
ほらやっぱり…
私は…別れることが出来ない。