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···こんな事になったのは、四月頃だっけ。 中学に上がった四月の半ば、僕のクラスに転校生が来た。
真由
黒田さんは僕の席の近くになって、色々と話をしてくれた。···までは 良かったんだよね。
一ヶ月後、学校に登校して、最悪な濡れ衣を押し付けられた。
マリ
モブ美
バシン、と肩を叩かれて少し戸惑いながらも
マリ
と返答。 返ってきたのは予想外な事だった。
モブ美
え…?僕が、相談された事を、全部、バラした? 確かにクラスメイト数人から、何度が相談される事はあったけど、バラしてなんかない!
マリ
真由
甘く、ねっとりとした声は、僕の耳元に囁かれた。
マリ
真由
スッ、とスマホを差し出され、恐る恐る覗き込むと、そこには僕しか知らないことが全部書き込まれていた。 その中でピックアップして見せてくる。
マリ
マリ
真由
黒田さんからそんな事を言われた瞬間、頭に痛みが走る。 力の限り髪を思い切り引っ張ってる様だ。
マリ
ドンッ!
さっきよりも強い痛みが走る。 突き飛ばされた?
真由
そう言って黒田さんと皆は僕をケラケラと笑い者にしてくる。 ただ、怖かった。これから何をされるのか、もう、〇ぬかも知れない。そんな思考が、頭をよぎっていた。
そんな黒田さん達は、今は僕の事を腫れ物扱いする様になっていた。 ちょっとした移動の時にわざとらしくぶつかって、物を落としてくる事もある。 けど、今日は一段と酷かった。ふと気が付くと、僕の物が無くなっていて、探すと簡単に見つかるものがあったり、ゴミ箱から見つかるものまである。
五時間目前の休み時間
無い。ペンケースがどこにも見当たらない。 鞄を探したって見付からない。 ノートならルーズリーフを使って書けたりしたが、ペンケースとなると難しい。 それに、板書を取れなくて成績が下がるもの辛い。
マリ
〈チャイム音〉 環境委員の皆さん、至急、花壇までお集まりください。 繰り返します_
マリ
仕方がない。授業の準備だけして、委員の仕事に向かおう。
マリ
校庭
マリ
校庭で仕事を終えて、残って片付けをしていたら、とんでもない光景を目の当たりにしてしまった。 ···僕のペンケースが、土だらけになっているのを。
マリ
可笑しい。 一体僕が、何をしたっていうんだ。 チャイムがなっても、足は動かない。
またすがって痛い。