桃
青
桃
青
桃
人懐っこい犬みたいにお腹を見せて 寝ていたあの日の君は
ある日を境に、急に姿を見せなくなった
青
眉間にしわを寄せて、唇を噛んで
夢の中ですら、君は声を上げられない
寝れなくて苦しむ君を知っているから、起こしてあげることもできない
桃
青
桃
青
桃
青
青
青
服の裾を縋るように強く、強く その小さな手で掴んで
桃
桃
青
桃
力がこもったままの 小さな手をそっと取って
優しく包む
桃
青
桃
桃
青
大抵目が覚めると 夢のことは忘れているようで
眠い目を擦りながら 可愛らしくはにかむ
昨夜の話はしない
あの日のことを克服しようと 忘れようとしている君に
現実と夢の中、 2度も経験したあの惨状を
もう一度思い返させる訳にはいかない
桃
青
桃
桃
あの日の失敗を、後悔を
もう2度と繰り返さないために
繋いだ手は、絶対に離さない
離しちゃ、いけない