この作品はいかがでしたか?
19
この作品はいかがでしたか?
19
コメント
1件
おお、! 状況(?)がわかりやすい✨✨ 続きがめっちゃ楽しみです、♡
~ 1 話 〜
プ ロ ロ ー グ 智有李 桃
学校が終わり颯爽と家に帰る。
今は、十七時
葵と旅をしてる時はまだ明るかったのにな。
窓の空は夕日で赤く染っていた。
葵がいなくなって数ヶ月たった。
夏が終わり、冬が来て、春が来て
俺はやっと高校生になった。
葵の両親が葵のものを受け取ってくれと 言ってくれて本当に良かった。
あの時の葵が少し近くにいるようで安心する。
窓から心地いい春風が入ってきて、 俺はそれに誘われるようにベットに倒れ込む。
大きく息を吸い込んで毒素を 放出するかのようにゆっくり吐く。
一昨日の休み、天日干ししてたからか ふかふかで葵の匂いがする。
これって太陽の匂いだったのか。
葵が本当に近くにいるみたいだ。
俺は今でも、彼が死んだなんて信じない。
みんなは俺に「葵は死んだ。」とか言うけど
俺は絶対信じない。
きっとこの歪んだ世界が君をどこかに隠しただけ。
だから俺は絶対に君を忘れない。
君に会える日をずっと待ってる。
葵