テラーノベル
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とある世界、アイファーのとある国でのお話。
そこでは、人々がいつも通りの日常を送っていた。
偽りの空を見上げ、
偽りの空の下で静かな祈りを捧げる。
何ら変わりのない、いつもの風景。 変わらない日常。
──そのはずだった。
しかし、時計は既に狂い始めていた。 それはいつからだろうか。人々は気付かなかったのかもしれない。
おかしくなりはじめたのは? 今日? 昨日? この星が生まれた時?
──それとも、“彼”が全てに気付いた時から?
人々は本物の星空なんか知らない。 遥か昔、ある人物がそんな話をしていた。実に信じ難い話だ。
誰かは、「偽りの星空を突き破って本物の星空を見たい」と願った。
また誰かは、「ただただ平和に暮らしたい」とだけ願った。
──さて、その2つの願いが同時に叶えられる日は訪れるのだろうか?
……おや?
ほら、耳を澄ませてみてほしい。 また聞こえてきた。
きっとあれは救われない子供達の叫び声だ。 あぁ、何とも可哀想な人達。
せめて普通に生きてみたかった。 自分が普通の子供として産まれていれば、 何にも呪われず、何にも祝福されずにいたのなら。 どんな祝福を受けるよりも1番幸せだ。
誰かからは有り得ないと言われた。 有り得ない、なんてことはない。 自分には自分なりの生き方があるんだ。 それを否定されるなんておかしい。
自分の両手には光り輝いている“モノ”がある。 でも、今はそれを呪っている。 これらがいずれは利用されてしまうものならば、 光っているのもあの人達が見つける印になるだけだ。
もう一度、あの人にありがとうとだけ言いたい。 あなたが助けてくれなければ、今の自分は居なかった。 だからこそ、今度は自分があなたの想いを背負う。 決して、同じ思いをする人達が出ないように。
あぁ、何とも悲しい話だ。
救いなんてものはこの世に存在しないのに。 どうせ、救われたと思ってぬか喜びをするだけなのに。
──ねぇ、あなたはどう思う?
……あなたに言っているんだよ。
「勇者様」
『いつか、星空の下で僕らは。』
誰かの作り物じゃない本物の星を、夜空を、 見られるのかもしれない。
コメント
3件
世界観𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬…大好き過ぎる…🥹💕💕 すごい考察しがいがありそうでめっちゃワクワクしてます😘😘😘
相変わらず投稿頻度がゴミだと思われます。 本垢だって参加型ヤバイのにね…。 以前micro./文月 みくろ垢で募集していた【いつか、星空の下で僕らは。】のリメイク版です。のんびりちまちま更新します。