敦
、、、、、太宰さん
敦
何を読んでるんですか?
太宰
いい本
敦
こんな暗い中でよく読めますね
太宰
目はいいから
太宰
それに内容はもう全て頭に入ってるし
敦
じゃあなんで読んでるんですか?
太宰
何度読んでもいい本はいい
宵
(確かに完全自殺読本はいい本だけど)
敦
宵さんは何してるんですか?
宵
ん?僕は空を見てます
敦
空?
宵
今日はいい夜ですよ。
宵
満月がよくみえる
敦
へ〜
敦
、、、、、本当に虎はここに現れるんでしょうか
太宰
現れる((同時
宵
現れますよ((同時
敦
ひっ
太宰
やはり宵君、君 分かってるよね?
宵
太宰さんも分かってるんですね?
太宰
嗚呼
太宰
(矢張り彼は一体何者なんだろうか)
宵
(うわぁ怪しまれてる)((異能で心読んでる
太宰
心配いらない
敦
え、、?
太宰
虎が現れても私の敵じゃないよ
太宰
こう見えても武装探偵社の一隅だ
敦
すごい自信ですね
敦
宵さんは怖くないんですか?
宵
僕も怖くないですよ
宵
だって僕最強ですから
宵
(五条さんのセリフ使っちゃった)
宵
(僕の異能って別アニメの力も使えるのかな?)
神
(使えるよー)
宵
ッッ!!(びっくりしたぁ)
神
(ごめんね)
宵
(いえ大丈夫です)
神
(君の異能力 無制限は別アニメの力も使えるよー)
宵
(チートだな)
神
(チートだよ)
神
(てことで頑張ってねー)
宵
(はい!)
敦
2人ともすごい自信ですね
なんか羨ましいです
敦
僕なんか孤児院でもずっとダメな奴って言われてて その上今日の寝床も明日の食い扶持も知れない身で
出ていけ穀潰し!
天下の何処にもお前の居場所などありはせん!
敦
確かにこんな奴が何処で野垂れ死んでも誰も気にしない
敦
いや いっそ虎に喰われて死んだ方が
太宰
、、、、、
宵
、、(そろそろだな)
太宰
さて
そろそろかな
敦
へっ!?
敦
い、今奥で物音が
太宰
そうだね
敦
きっと奴ですよ!太宰さん!宵さん!
宵
敦さん、落ち着いてください
宵
風で何か落ちただけですよ
敦
ひ、人喰い虎だ!
敦
僕を喰いに来たんだ!
太宰
宵君の言う通り落ち着きたまえ敦君
太宰
虎はあんな所からはこない
敦
どうして分かるんですか!
宵
そもそも変なんだよ敦さん
宵
経営か傾いたからってそんな理由で養護施設が児童を追放しますか?
敦
よ、宵さん?
太宰
大昔の農村じゃないんだ
太宰
いや 第一に経営が傾いたのなら1人2人追放した所でどうにもならない
太宰
半分くらい減らしてよその施設に移すのがすじだ
敦
だ、太宰さん?
敦
な、何を言ってるんです?
宵
敦さんがこの街に来たのが2週間前
太宰
虎が街に現れたのも2週間前
敦
、、、、、?
宵
敦さんが鶴見の辺りに居たのが4日前
太宰
同じ場所で虎が目撃されたのも4日前
太宰
国木田くんが言っていただろう?
太宰
武装探偵社は異能を持つ輩の寄り合いだと
太宰
あまり知られていないが
太宰
この世には異能の力を持つものが少なからずいる
太宰
そしてその力で成功する者もいれば力を制御出来ずに身を滅ぼす者もいる
太宰
多分施設の人達は虎の正体を知っていたが君には教えなかったのだろう
敦
グルルルゥ
太宰
君だけが分かっていなかったのだよ
太宰
君も異能の力を持つ者だ
宵
現身に飢獣を降ろす月下の能力者
敦
グルるぅ!
宵
えっ僕!?
太宰
宵君危ない!
宵
はぁ 異能力 無制限 無限
敦
グルっ!?
宵
早速五条さんのを使う事になった
太宰
(虎が宵君に触れれていない!?)
太宰
(どういう事だ?)
宵
僕がやってもいいけどそれだと余計太宰さんに怪しまれるんだよなー((ボソッ
宵
よし、太宰さん!後はお願いします!
太宰
!!あ、嗚呼
太宰
こりゃすごい
太宰
人間の首くらい簡単にへし折れるね
太宰
おっと
獣に喰い殺されるという最後もなかなか悪く無いが
敦
グルっ!
太宰
君では私を
太宰
殺せない
太宰
異能力 人間失格
太宰
太宰
私の異能力はあらゆるものの異能力を触れただけで無効化する
太宰
、、、
太宰
男と抱き合う趣味は無いっ
宵
あっ(可哀想)
太宰
、、、ところで宵君
先程のは君の異能力かい?
宵
、、、?、!嗚呼あれは((おい!太宰!
太宰
、、、国木田くんタイミング最悪
国木田
はぁ!?
太宰
まぁいい
虎はとらえたよ
国木田
!!まさかこの小僧が?
太宰
虎に変身する能力者だ
国木田
まったく
太宰
ん?
国木田
何だこのメモは
太宰
十五番街の倉庫に虎が出る
逃げられぬよう周囲を固めろ
太宰
実に簡潔で良いメモだ
宵
簡潔すぎません?
国木田
小僧の言う通りだ
簡潔すぎる
要点が抜けとる
国木田
次からは事前に説明しろ
国木田
おかげで非番の奴らまで駆り出す始末だ
あとでみなに酒でも奢れ
賢治
わぁー!
与謝野
なんだい怪我人はなしかい?
与謝野
つまんないねぇ
乱歩
なかなかできるようになったじゃないか太宰!
乱歩
まぁ僕には遠く及ばないけどね
賢治
でもこの人どうするんです?
賢治
自覚はなかった訳でしょう
国木田
そうだな
国木田
どうする太宰
一応区の災害指定猛獣だぞ
太宰
ふふっ
太宰
実はもう決めてある
賢治
?
僕なんか孤児院でもずっとダメなやつって言われてて
その上今日の寝床も明日の食い扶持も知れない身で
確かにこんなやつが何処でのたれ死んだって
誰も気にしない
いっそ虎に食われて死んだ方が
太宰
、、、
今はやる事が出来たので
それまでは無理をしてでも生きますよ
ボソッ耐えれるか分からないけど
太宰
うちの社員にする!
宵君も!
賢治
おぉ〜!
与謝野
何それ
乱歩
やっぱり馬鹿だな
太宰は
国木田
はぁ〜!?
なんの権限があって貴様は!
太宰
起きろ少年!
怪奇ひしめくこの街に
変人揃いの探偵社
これより始まる怪奇譚
これが先触れ前兆し
太宰
さて、
敦
んんっ、、、あれ?
敦
僕は、、、?
太宰
敦君
変身中の記憶は全くなしかい?
敦
なんの事です?
宵
あ、でもまだ右手に残ってますね
太宰
ほんとだ
敦
右手?
敦
えーーーー!?
宵
(始まったな)
宵
(ストレイドックス達の物語が)
乱歩
、、、
敦
なになに!?なにこれなにこれな、なんでなんだなんでなんで
太宰
中島敦!
闇黒宵!
敦
わっ!
宵
、、、
太宰
これより君達は私達の仲間になる
太宰
今日から君達は武装探偵社の一員だ
敦
、、、はい?
乱歩
ねぇ君
宵
?僕ですか?
乱歩
一体何者なの
宵
え?
乱歩
僕の超推理で君を見ても名前と年齢、性別しか出てこない
国木田
!?
与謝野
!?
太宰
!?
国木田
乱歩さんにも分からないことってあるんですか?
乱歩
いいや、今までこんなこと無かった。
乱歩
名前、年齢、性別以外の情報が、霧で見えなくなってるみたい
宵
、、、
太宰
宵君、君は一体何者だ
宵
、、、ふふっ
ただのちょっと特殊な一般人ですよ
太宰
、、、
乱歩
ところでさー
太宰、君性別間違えてるよ
太宰
え?
乱歩
宵?だっけ彼 女だよ
太宰
、、、えーー!?
国木田
はぁーー!?
宵
矢張り気づいていなかったんですね
乱歩
馬鹿だね