みこと
みこと
四時間目の終わりを告げるチャイムが鳴ると同時に、机で溶け始めるみこちゃん。
すち
みこと
みこと
すち
すち
みこと
みこと
すち
危ない。
ずっとみこちゃん見てたことバレるところだった。
みこと
すち
みこと
すち
みこと
すち
割り箸で弁当に入っていた唐揚げをいっこ摘み、みこちゃんの口元へ持っていく。
みこと
みこと
頬をじんわりと赤色に染めて、目を見開いて唐揚げと俺を交互に見つめる。
すち
すち
みこと
みこと
俗に言う『あーん』ってやつ。
案の定恥ずかしそうに小さな口で唐揚げを咥える。
みこと
すち
みこと
すち
みこと
みこと
みこと
唐揚げの美味しさに一瞬釣れたが、さっきの行為を思い出したのか断られる。
すち
みこと
自分のお弁当に入っていた卵焼きを口に詰めるみこちゃん。
それでも食べたそうに横目で唐揚げを見つめるものだから。
すち
ぽんっと頭に手を添えてみる。
みこと
みこと
みこと
みこと
すち
急に頭をよしよしされて恥ずかしかったのかびっくりしたのか、
みこちゃんが口に詰めていた卵焼きを誤ってそのまま飲み込んだ様子。
すち
みこと
あまりにも愛おしすぎるものだから不意に笑いが出てくる。
すち
みこと
俺らはただの仲のいい男友達でクラスメイトという関係。
それだというのにハグしたり今みたいにボディタッチをすれば直ぐに分かりやすく照れてしまうみこちゃん。
すち
こんなの普通の事なのに。
みこちゃんは人見知りなのかそういうのに慣れていないのか、りんごみたいに顔を赤くする。
みこと
すち
みこと
すち
みこと
すち
みこと
みこちゃんは他の人より一段と抜けているから気づかない。
そんなことをする理由なんて『反応が面白いから』なわけないじゃん。
すち
みこと
すち
すち
...ちゅ、っ.....
みこと
みこちゃんの口から出た間抜けた声をすかさず黙らせる。
ッくちゅ、っ...ッチュル、っッ...♡
っくちゅ、ッチュク、ッ.....♡
みこと
みこと
みこと
すち
こんなことする俺もどうかと思うけど、気づかないみこちゃんが悪い。
あんなわかりやすい事されたら普通は気付くはずなのに。
みこと
チュル、ッ...っくちゅ、...ックチュ、...♡
みこと
みこと
正しいキスの仕方を知らないのか、みこちゃんは舌を絡めてこない。
まあそれもそうか。 頭触られただけで照れちゃうもんね。
みこと
すち
みこと
みこと
だから俺はやられるがままのみこちゃんの腰に手を当ててみる。
それでも俺はキスも辞めない。
すち
こんなずっと長く一緒にいるのにみこちゃんは俺が独占欲が強いなんてことすらも知らない。
みこちゃんってばかだよね。
みこと
みこと
...ッ───、っ...♡
すち
みこちゃんが俺の舌をはむっと咥えてくる。
あまりにも衝撃的でびっくりした反動で口を開けると、みこちゃんの舌がにゅるっと抜けていく。
みこと
みこと
みこと
酸素が足りなかったのか荒い呼吸のまま俺をとろけた目で見つめる。
すち
普段の俺ならきっと「ごめんね?」ってみこちゃんに笑いかける。
だけどここまできたらもう止まれない。
すち
こんなにも俺をまたせた君が悪いんだからね。
みこと
すち
すち
みこと
みこと
みこと
すち
みこちゃんを俺が好き?
そんなの知ってたよ。
みこと
みこちゃんは他の人に『かわいい』って言われても『ありがとう』って返す。
でも俺に言われたら石のようにかちっと固まってしまう。
すち
ずっとみこちゃんだけを見てきた俺の目は騙せない。
全部お見通しだよ。
やっぱりバカだよね、みこちゃん。
すち
コメント
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夜中に見て尊すぎて叫んじゃって今私の部屋に向かうお母さんの足音がする 俗に言うおわたってやつ