チュンチュン
朝の日光がカーテンの隙間から差し込み鳥の鳴き声が聞こえてくる
○○
ん…
その日光の眩しさに私は自然と目が覚める
○○
あれ…もう朝…?
起きたばかりのだるい体を起こし窓越しに外を見る
○○
あれ…竜胆達居ない…
○○
あ…もう仕事に行ったのかな…
○○
はぁ…
○○
なんか昨日色々あって疲れたな…
○○
て言うかすごい寒いな…
○○
寒すぎて少し耳が痛い…
そしてふと左耳に触れると
○○
…ん?あれ?
左耳に付けていたはずのピアスがない
○○
え嘘どこで落としたんだろ
昨日のことを振り返る
○○
…そういえば春千代さんにソファに投げられた時に耳に痛みがあった気がする
○○
…嘘でしょ…
春千代さんの部屋には行くなと言われているのに
○○
でもあのピアス結構気に入ってたやつなのに…
○○
春千代さんに声掛けて取ってもらおうかな
○○
あいやでも近づくなとも言われてたな…
○○
んー…
○○
多分春千代さん居ないだろうしこっそり入って取ろうかな…
そう決めると私は早速春千代さんの部屋に向かう
春千代さんの部屋の前に立つとゆっくりドアを開ける
○○
失礼しまーす…
○○
誰もいないかな…よし
その時
春千代
おいお前人の部屋でなァにコソコソとやってんだァ?
聞き覚えのある声が後ろからいきなり聞こえ私は心臓が飛び出るほどに驚く
○○
うわぁぁっ!?
私は驚きのあまり腰が抜けてその場に座るこむ
春千代
チッいちいちうるせぇなァお前はよォ
○○
え…うそ…今日仕事じゃ…
春千代
あ"?今日は休みなんだよ
春千代
で、人の部屋でなァにコソコソとしてんだお前はァ?
その質問に私はとっさに目線を背ける
○○
あ…えとですね…
○○
春千代さんの部屋にピアスを落としているかと思って…
春千代
は?なんでそれでコソコソと入る必要があんだ?
○○
竜胆達に部屋に行くな春千代さんに近づくなと言われていて…
春千代
チッ…アイツらいちいちうるせぇなァ…
春千代
んで?ピアスは何処にあんだよ
その質問に私は耳を疑う
○○
え?探してくれるんですか?
春千代
いいからさっさと応えろ
○○
あ…ソファの所に落ちてると思います…
私がそう言うと春千代さんはソファに向かい探すように屈んだ
春千代
あ…おいあったぞ
○○
あ、ありがとうございます…
○○
それじゃあ私はこれで…
そう言いそそくさと部屋を後にしようとする
春千代
おい待てよ
○○
っ…何ですか…
春千代
お前が俺の部屋にいたこと竜胆達に言おうかァ?
○○
っ…!?
○○
まって!それだけはやめて!?
○○
ほんと!何でもするから!
春千代
何でも?
○○
あ…いや…嫌な予感するからやっぱなし!
春千代
1回言ったんだから無くすのなしな
○○
え"っ…
春千代
じゃあ何でもスんなら
春千代
今日から毎日深夜にバレずに俺の部屋に来い
○○
は?