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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

あの夜は明けて朝になった。

ファシリア

............

エルテマ

ファシリア...

フェルム

治まった、みたいだな

ボサボサ髪の男

特色フィクサーが討伐してくれたらしいぞ!

細い目の女

特色フィクサーの『灰色の唄』ね!見事だったわ...!

花弁事務所フィクサー

皆さん!無事ですか!あのねじれは特色が討伐したのでもう安心してください!家がある方はゆっくりと家の方へ!家が無くなった方々はこちらの方へお越しください!

花弁事務所フィクサー2

ねじれ【星の王子】は討伐されました!ケガしている方はこちらにどうぞ!

レベンド

厄介なものだ...こんな所に都市の星級の化け物が急に現れる等...

レベンド

む...?君は4級フィクサーのフェルム君じゃないか?

フェルム

ん...?あぁレベンドさん、花弁事務所の方は大丈夫でしたか...

レベンド

はっはっはっ...!私のような弱小事務所の長の名を覚えて貰えているとはありがたいね、まぁそんな事より、被害状況を伝えようか、同じフィクサーの立場だからな

フェルム

はい

レベンド

まず、路地裏は半壊以上の被害、あいにくこちらの方には来なかったがな、そして翼も1部地域が壊滅、あの「ピアニスト」ほどではなかったみたいだが、灰色の唄が来るのが遅ければもっと被害は拡大していただろうな。

フェルム

なるほど...情報提供感謝します

レベンド

構わんよ...それより私の方が立場としてはしたなのに礼儀のある態度、ありがたいね、妹達を助けてやりな

フェルム

では失礼します

エルテマ

やっぱり酷いようね...

エルテマ

ファシリアも疲れて眠っちゃった...

フェルム

俺が背負って家に帰る、多分あそこまではきてないはずだ

エルテマ

そうね、行きましょうか

ボロボロの家の前

フェルム

よし、着いたな、じゃあファシリア...

ファシリア

ん...!

エルテマ

ちょっと...!ファシリアまた...!

あの場所に私は走り出した。

フェルム

......今は行かせてやるか、1度現実を受け入れた方がいい...

ファシリア

どこにも...ない...秘密基地が...

近くから声がした

オルフェ

クソっ...!どこだ...!どこにあんだよ...ここら辺じゃねーのかよ...!

シャルエナ

こっち...!こっちに居るかもしれない!諦めちゃダメ!見つけよ!

ファシリア

2人とも...

オルフェ

ファシリア...!お前は大丈夫だったか!

シャルエナ

ねぇ!ファシリア!マリーン見なかった!

ファシリア

見てない...

オルフェ

クソっ...!やっぱりアイツは...!

シャルエナ

ダメっ!諦めないで!諦めなきゃきっと...!きっと居るはずだから...!

アルゼル

居ないよ

シャルエナ

は...はぁっ?

アルゼル

見ただろう、昨日の惨劇を

シャルエナ

でも奇跡的に生きてるかもしれないじゃん...!

アルゼル

奇跡にねだるほど、死んでいると思うなら、それは死んでいるも同然だよ

シャルエナ

うぐっ...

オルフェ

そこまで言う必要ないだろ!大事な仲間だったんだぞ!

アルゼル

そんなのみんな分かってるさ

アルゼル

だからこそ潔く受け止めてこそじゃないか

アイレン

僕も信じたくはないですよ...

アイレン

都市の星だなんて...そんな...理不尽にも程がある...

アルゼル

そこにいる2人も隠れてないで出てきなよ

ティア

申し訳ないです...本当に面目ないです...

マモニム

うぅぅぅ...!

アルゼル

みんな聞いてくれ、僕らは今、大きな人生の転換点にあったんだ

アルゼル

マリーンの死を乗り越えるしかない、忘れないようにしっかりと胸の中にしまうんだ

オルフェ

その通りだな...

アイレン

悔しいですけどね...

アルゼル

彼女の死を乗り越えて、またここに集まろう...

ティア

そうですわね...

マモニム

うぅ...うん...

シャルエナ

う...ん...

ファシリア

分かった...

なんだ...この違和感...

ファシリア

うっ...!

急に私に頭痛が走った。

ファシリア

なにこれ...

ファシリア

はぁ...はぁ...伏せて!

オルフェ

な...どうした!

ファシリア

良いからみんな伏せて!

みんなが伏せるとその瞬間に昨日見た光が頭上を越えていった。

アイレン

ど...どういう事ですか...!まだねじれが...!

マモニム

死にたくない...!死にたくないよぉ〜...!

私が光の放たれた方向へ目を向けるとボロボロの星の王子のカケラの姿があった。

星のカケラ

......!

星のカケラ

...!.........!

星のカケラ

............!...

グサリと星の王子のカケラが砕け散った。

灰色の唄

厄介な事をしてくれるな、星の王子...

灰色の唄

なんでこんな所にガキが居る、さっさと家へ帰れ

シャルエナ

でも...友達がここに...!

灰色の唄

ここに...?ここには人は居ない、みんな死んだ

オルフェ

ぐっ...クソ...

灰色の唄

この世界じゃ当然の事だ、急に人は死ぬ、残念だがな

灰色の唄

そんなことはどうでもいい、さっさと解散しろ

アイレン

帰ります...か...

アルゼル

そうするしかないみたいだね

アルゼル

それぞれの夢に向かって歩こう、僕らは

どうしようもなかったから1人2人と、解散していった

ファシリア

夢...はもうやぶれた...

ファシリア

マリーンが死んでしまったから...

ファシリア

私の夢は...何がある...

ファシリア

何も無い...

ファシリア

じゃあ...やる事は一つだ

ファシリア

灰色の唄!

灰色の唄

なんだ...さっきまで小声だった癖にいきなり大声出して...

ファシリア

特色になるには...どしたらいい...!

灰色の唄

しょーもない夢を語るな...俺は行くぞ...

ファシリア

しょーもなくなんかない!あの子が叶えられなかった...立派な夢なんだ...!私が...あの子にこの景色を見せてあげるんだ!

灰色の唄

眼だけは本物か...

灰色の唄

才能と努力だ、死にかければ死にかけるほど強くなる。

灰色の唄

以上だ、せいぜい頑張ればいい

視界から一瞬で灰色の唄は消えた、でも私の決意は固まった。

ファシリア

私は...特色になる...

ファシリア

うぅ...また頭痛だ...

頭痛と共にまた新たな未来が見えた、ここに集まってるのに5人しか居ない、2人来れなくなっている。

ファシリア

また...こんなくだらない未来...

ファシリア

なんで未来視ができるように...そもそもなんで未来が映ってるって分かるのか...何も分からない...ただ私は今...強くならなきゃ...

小さなお墓を建てて誰も居なくなったこの場所から静かに立ち去ることにした。

続く...

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