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暗闇の中
オレは落ちていた
目を閉じれば風を感じ
その身が揺れる
目をつむれば思い出す
あのときを
リディー
ごめんよ
天界歴XXXX年
天空アカデミー「フリューゲル」
そこは天使として生まれた者達が
神に仕える一人前の天使になるための
知識や技術を学ぶ場所
今日も多くの天使がそこに通い
努力に励んでいた
先生
先生
先生
バデイラ
見習い天使
見習い天使
バデイラ
周りが口々にいろんなことを言い
様々な目でオレを見てくる
オレはそれに関して何も思わなかった
もう、何も感じていない
先生がテストの結果をみんなに配る
先生
リディネス
先生
リディネス
周りから微かに笑い声が聞こえる
リディネス
オレはそれに関しても特に何も感じなかった
見習い天使
見習い天使
見習い天使
見習い天使
こいつらがそのうち神に仕えるなんて
世も末とはこのことか
でも、オレには関係ない
オレはただ
決められた道をただ進むだけ
全ては神が決めること
オレらはそれに従う駒
何を感じても意味は無い
全ては決められている
嫌だとか
つまらないとも思わない
思っても何も変わらないなら
オレは何も思わない
<職員室にて>
バデイラ
先生
先生
バデイラ
先生
先生
先生
バデイラ
先生
先生
先生
先生
バデイラ
先生
先生
バデイラ
バデイラ
バデイラ
バデイラ
バデイラ
バデイラ
バデイラ
先生
先生
先生
先生
先生
先生
先生
先生
先生
バデイラ
先生
先生
先生
先生
バデイラ
バデイラ
先生
先生
バデイラ
先生
バデイラ
オレは職員室を出た
先生
図書室にはたくさんの天使がいた
皆がそれぞれ机に向かって勉強に励んでいる
しかし、静かな図書室に響く
微かな笑い声
オレはその方向に目を向けた
リディネス
リディネス
見習い天使
見習い天使
見習い天使
リディネス
リディネス
その天使は耳を塞いだり
頭の髪をぐしゃぐしゃにしたり
確かに落ち着きが無い様子だった
周りの天使はそれを遠目から笑っている
バデイラ
なんだろう
この気持ちは
なんだか
リディネス
その天使は立ち上がり
図書室を出て行った
バデイラ
見習い天使
見習い天使
オレは
・・・
オレは
ガンッ
図書室の壁を殴っていた
その場にいた天使がオレを見た
なんで自分がそんなことをしたのかわからなかった
バデイラ
バデイラ
正体不明の感情に疑問を抱き
オレは図書室を出て行った