羽月日奈
はぁ……疲れたぁー…
そう言いながら、羽月は木に身を寄りかかる
羽月日奈
…どう?決まった?
桜遥
おう
羽月日奈
やっぱ友達と離れたくない感じ?
桜遥
な、んで…知って…
羽月日奈
君のお友達がね~
羽月日奈
『桜君はオレたちを置いて何処かへ行ったりしない』
羽月日奈
…って、言っててさ
桜遥
っ……あいつかよ…
羽月日奈
2人とも仲間思いで、お姉ちゃん感動しちゃった
羽月日奈
良いお友達持ったね
桜遥
……
トモダチ…か…
桜遥
…お前らも、オレを嫌わないんだな
羽月日奈
?
羽月日奈
だって君 良い子じゃん
羽月日奈
嫌う理由が無いよ
桜遥
こんなナリだぞ?普通キモがるだろうが
羽月日奈
個性あってカッコイイと思うな
桜遥
は、はぁぁぁあぁ!?
羽月日奈
おぉ 照れた。
羽月日奈
なんなら高専の方が変な見た目してる子多いよ
羽月日奈
私だってこれ地毛だし。
羽月は指で自分の頭をトントン、 と叩く。
羽月日奈
昔 散々言われてたけど、全然気にしてなかった。
羽月日奈
人を貶す奴らは全員ブス、ミジンコ以下!
羽月日奈
私が一番!
羽月日奈
って、思っていたら
案外楽で良かったんだ〜
案外楽で良かったんだ〜
桜遥
…やっぱお前すげぇわ
羽月日奈
…君はお人好しだから、他人のことに気にしちゃって 楽になれない
羽月日奈
もっとパァーっと思考を開くといいよ
桜遥
……
思考を…開く
羽月日奈
それじゃっ、お話はここまでで
羽月日奈
転校の件は何とかするから、安心して
背を伸ばし、羽月は軽くストレッチをした
羽月日奈
高専内では特殊な結界を張ってるから、動き回って貰っても構わないよ
羽月はチラッと蘇枋たちの方を見る
羽月日奈
お友達と一緒にお散歩とか
蘇枋と目が合い、 蘇枋は桜の側に向かっていく
蘇枋隼飛
桜君、話終わった?
桜遥
あぁ 終わったぞ
…なんかコイツ怒ってねぇか?
羽月日奈
やだ怖ァ〜い~
蘇枋クン。そんな睨まないでよ~
蘇枋クン。そんな睨まないでよ~
羽月日奈
あたし~なぁんにも悪い事してないのに~
蘇枋隼飛
…あはは、人を煽るのがお上手ですね
羽月の言葉にイラついたのか、 蘇枋の口角が少し引き攣る
羽月日奈
え~?蘇枋クン私のこと嫌いなんだね~?
蘇枋隼飛
……
笑顔で黙ったまま冷たい視線を羽月に送る蘇枋
桜遥
…?
桜遥
お前なに怒ってんだ?
桜遥
羽月は良い奴だぞ?
蘇枋隼飛
……へぇー?
蘇枋隼飛
良い人?
蘇枋はワントーン低くした声で淡々と言葉を口にする
桜遥
…??
違うのか?
違うのか?
楡井秋彦
はいはい、ストップっすよ蘇枋さん
楡井は3人の間に割り込んだ
蘇枋隼飛
…にれ君
楡井秋彦
散歩、行きましょ!
楡井秋彦
気分転換っす!
羽月日奈
あぁーあ、面倒くさい
釘崎野薔薇
またなにかしたんすか?
釘崎野薔薇
揉めてましたけど
羽月日奈
桜と話してた時、遠くからだけど…
羽月日奈
あの眼帯クンにめっちゃ睨まれてさ
羽月日奈
怖ぁーい! って言って煽ったらガン飛ばされた
羽月日奈
満面の笑みで。
釘崎野薔薇
多分違うと思うんすけど
釘崎野薔薇
あれって牽制?
羽月日奈
ただ私にだけ当たり強いだけだと思うな
桜も色々苦労やなー…
𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩ 1000♡







