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零
零
私と喋るのも辛いわ
面倒臭いし
こんなに私って面倒臭かったんだね
自分と話すのも面倒臭くて話したくなくなる
ため息が出る
零
零
零
無理？
どういうこと
どういうこと？
零
零
零
無理ってどういうこと？
帰れないってこと？
可笑しいだろ
なに巫山戯たことを抜かしているんだ
零
零
零
零
零
私のことは私が１番分かってる
私が口が悪いことも
性格が悪いことも
全部分かっているのに知らないふりをしていることも
全部全部
私だから知ってる
昔から
昔からずっと知ってる
私が最強なことも
私が一番強いことも
私が一番、仲間に命を簡単に掛けることも
大切な人のためなら自分の命すら惜しまないと言うことを。
私だから知っている
私だから分かってる
だって
だって私だから。
ぜ～んぶ
知ってるよ
私が一番努力してること
１番涙もろいこと
一番愛して欲しいこと
愛に飢えていること
翡翠を悲しませたくないと思う気持ち
１番知ってるよ
私だから
零
零
零
零
零
零
零は私の胸ぐらを掴んできた
嗚呼、嗚呼…
やっと近付いてきた
零
私は零の首を掴んだ
零
息苦しい
零
零
零
零
零
零
零
零
零
零
零
零
零
零
零
零
零
零
零
零
零
零
零
傑のお墓にも行きたいの
まだ
死んだらいけないの
死んだら
傑に怒られちゃうから
まだ来るなって
言われちゃうから…
零
零
零
零
零
零
零
零
零
零
零
零
零
首を強く絞め
零
零
私は零の首から手を離し
零
息ができることに安心したのか一生懸命息を吸っている
嗚呼、可哀想
これだから弱者は
あんなにも威勢だけは良かったのに
今でも弱々しい女
ずっと翡翠に守られてきただけだったんだろうね
自分の力に気付かず
ずっと、ずっと…
翡翠に守られてる人生を歩んできたんだね
そんなつまらない人生
どうしてずっと生きられたのか
私には謎で仕方が無いよ
楽しくない人生を歩んだって面白くないじゃん
どうせ翡翠と零は狂依存でお互いがお互いしか見てはいけないみたいな暗黙のルールでもあったんだろ
嗚呼、嗚呼
それじゃあ外の世界すらも見れない
つまらない人生で
可哀想な人生の歩み方
もっと幸せな生き方だってあっただろうに
それなのにわざわざ幸せじゃない方を選ぶなんて
趣味が悪いんだね。笑
零
零
零
零
零
零
零
零
零
零
零
零
零
口が悪い？
それが私だ
性格が悪い？
それが私だ
口調が荒い？
それが私だ
目つきが怖い？
それが私だ
圧力を掛けている？
それが私だ
殺気が漏れている？
それが私だ
全部全部
私だからできること
拒否権は与えない
だってこれは…
″命令″なのだから。
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