君ともう一度、約束を

電車に揺られ、1時間

俺は、これから実家に帰る

何年ぶりだ？

俺が今、25だから…

5年ぶり？

東京に出て5年もたってたのか

親父も妹の凛も元気そうだ

よしよしと、俺は凛の頭を撫でる

実乃梨…元気にしてるだろうか

実乃梨は俺の彼女

遠距離恋愛が続いている

今は…家にはいないみたいだ

実乃梨の行く場所

昔から実乃梨はここの花畑が好きだ

都会じゃこんなにいい風景は見られない

俺も実乃梨も大好きな所…

そして…

来いよとは言わなかった

いや、

言えなかった

そっか、楽しくて、嬉しくて忘れていた

実乃梨は死んでたんだった

俺も実乃梨も大好きなこの場所で

実乃梨は交通事故にあったんだった

―5年前―

実乃梨の目には涙があった

俺は小指を実乃梨に向けた

俺もこれ以上実乃梨といると泣きそうだった

逃げるように実乃梨から離れた

誰だって、別れは寂しいだろう

でも、こんな別れが来るなんて…

ｷｷ----！ﾄﾞﾝｯ！

鈍い音、白いワンピースの髪の長い実乃梨が血まみれで倒れてる

その隣にはぶつかったのであろうトラックがあった

俺は実乃梨にかけよった

俺はもう返事するのでいっぱいいっぱいだった

最後に実乃梨が言った言葉

それから俺は…

目の前にいるこいつは

他の誰にも見えてない

抱きしめたい

キスをしたい

けど…出来ない

泣きながら話すことしか出来ない

俺たちは笑った

実乃梨の体がうっすらと消えていく

実乃梨は小指を俺に向けた

指切りをした

その時だけ一瞬だけ

実乃梨に触れられた気がした

指切りと共に、実乃梨は消えた

どうもまれとです(*･ω･)*_ _)ﾍﾟｺﾘ

大切な人との時間でもいつか別れが必ず来ます

好きの気持ちを伝えて、

悔いのないようにしたいですね

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