さとみ
なーくん
さとみ
さとみ
なーくん
さとみ
バタンッ
つい、わがままを言った
時刻はとっくにてっぺんを超えている
だって、ずっと誰かと電話をしている
せっかく一緒にいられるっていうのに
俺に構ってくれないから。
仕事の電話だって、分かってるけど
こんな子供みたいなこと
いや、こんなこと
子供以下
別に食べたいなんて本気で言った わけじゃない
ちょっと言ってみただけ
だから
「無理」って言ってもよかったのに
ねぇ、俺たちって恋人なの?
こんなの、
恋人なんて言えないよ
そうだよね
別に俺のことなんて好きじゃない
俺の告白を断れなかっただけ
なーくんはすとぷりが大切なだけで
俺のことが大切なわけじゃない
なーくんは誰にでも優しいだけ
だから、俺に何も言ってくれない
大好きも
愛してるも。
ガチャ
なーくん
なーくん
なーくん
さとみ
なーくん
さとみ
1ヶ月と20日前
俺はなーくんに告白した
距離が近すぎるジェルに焦ったんだ
気持ちが溢れて
抑えられなかった
なーくんの返事はとても質素な ものだった
それでも嬉しかった。
さとみ
なーくん
なーくん
さとみ
なーくん
少しずつ溶けていくアイスを ただ見ていた
なんで怒んないの
真夜中に買いに行ったのに一口 しか食べない
ねぇ、なーくんの本当の気持ちが 知りたいよ
アイスみたいになーくんも溶けてしまえばいいのに
俺に溺れてよ
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