…きろ
女性の声 「…んん」
起きろ
女性の声 「…ん。後5時間…」
バカを言うな
いいからさっさと起きろ
女性の声 「スゥ…スゥ…」
………
ANUB i SーAKITO
椎名凛 「!!?(ガバっと起き上がる)」
何事か!?と 周りをキョロキョロと見渡し キョトンと眼をパチパチさせる
椎名凛 「…え?ケーキの安売り…??」
ANUB i SーAKITO
ANUB i SーAKITO
椎名凛 「え…」
椎名凛 「あ…」
ANUB i SーAKITO
ANUB i SーAKITO
行くんじゃ
なかったのか?
ANUB i SーAKITO
椎名凛 「…そうだった。い、今何時!?」
ピィンの時間表示を慌てて見る
椎名凛 「………」
時間は9時を過ぎていた… コレは完全に遅刻である
椎名凛 「…ヤバ また遅刻だ…」
ANUB i SーAKITO
オレは起こしたぞ?
椎名凛 「い…急げばきっと!!」
慌てて部屋を飛び出そうとする 彼女をアヌビスが呼び止める
ANUB i SーAKITO
ANUB i SーAKITO
下着くらい穿け
椎名凛 「!?」
昨日の夜 風呂に入ったはいいものの 着替えるのが面倒で スッポンポンのままベットに入り そのまま熟睡した椎名凛…
椎名凛 「…スケッチ」
ANUB i SーAKITO
ANUB i SーAKITO
顔を洗って
歯も磨けよ?
言われたとおりに 着替え用の下着を穿き 制服に着替えメガネを装着する
グゥ〜…
着替え終わった途端に お腹から音が鳴る
椎名凛
ANUB i SーAKITO
昼ご飯だが…
ANUB i SーAKITO
咥えていけ
椎名凛
良いのだけど
ANUB i SーAKITO
最近太ったって
言ってなかったか?
椎名凛
あれだこれだと言っている間にも 時間が過ぎていく…
ANUB i SーAKITO
いいから急げ!
椎名凛
朝ご飯のケーキが食べられず プクゥーと膨れるリン そんな彼女を急かし 支度を済まさせパンを咥えさせて 学校へと向かわせた
通学路
椎名凛
インカムーANUB i S
椎名凛
アヌビスの小言に反応しながら 通学路を走る
しばらく走った先の曲がり角で 同じ様に走る人の影が現れ…
椎名凛
ドカッ!!⭐️
式神秋斗
式神秋斗
椎名凛
式神秋斗
オレの
不注意だったし
むしろごめんだよ…
インカムーANUB i S
椎名凛
椎名凛
式神秋斗
椎名さんじゃん
椎名凛
インカムーANUB i S
式神秋斗
遅刻かい?
椎名凛
式神秋斗
実はオレもなんだよ
椎名凛
式神秋斗
せっかくだし
一緒に行く??
椎名凛
式神秋斗
椎名凛
椎名凛
椎名凛
仕事があるから…
式神秋斗
式神秋斗
しゃーないな!
あいつの事…
頼んだぜ!
椎名凛
式神秋斗が見送る中 椎名凛は急ぎ学園へと向かう
式神秋斗
式神秋斗
オレも急がなきゃ!
理事長室
椎名凛
アリシア・スターズ・グロリアス
遅刻した言い訳が
寝坊…てことかしら?
椎名凛
そもそも
夜更かしの原因は
宿題な訳だし
椎名凛
宿題が多いのが
いけないと
思うのだけど
アリシア・スターズ・グロリアス
宿題くらい
当たり前でしょ…
アリシア・スターズ・グロリアス
ピィンの
補助システムで
ユルイ宿題の
筈なんだけどね
椎名凛
事実そのせいで
遅刻したのだし
ANUB i SーAKITO
アリシアのピィン:タキ
アリシアのピィン:タキ
何やってんだよ
ANUB i SーAKITO
オレだって
頑張ったんだぜ?
ANUB i SーAKITO
勉学の才能が
まるでなくて…
ANUB i SーAKITO
寝るし…
アリシアのピィン:タキ
スケッチだなおい
椎名凛
デリカシーが
無いと思うのだけど
ANUB i SーAKITO
言わせろリン…
アリシアのピィン:タキ
ANUB i SーAKITO
アリシア・スターズ・グロリアス
情けない…
アリシア・スターズ・グロリアス
とても悲しいわ
アリシアのピィン:タキ
アヌビィ…
アリシア・スターズ・グロリアス
アリシアのピィン:タキ
ハゲるぞ?
アリシア・スターズ・グロリアス
椎名凛
私はあなたの妹では
ないのだけど
椎名凛
あなたの
劣化クローンである
私は…
アリシア・スターズ・グロリアス
アリシア・スターズ・グロリアス
話し合ったでしょ?
アリシア・スターズ・グロリアス
私のクローンかも
しれない…
アリシア・スターズ・グロリアス
あなたを物扱いする
つもりもないわ
アリシア・スターズ・グロリアス
戦った間でもあるけど
アリシア・スターズ・グロリアス
この世でただ2人の
同じ血を持つ
家族なんだから…
アリシア・スターズ・グロリアス
いいじゃない?
椎名凛
アリシア・スターズ・グロリアス
椎名凛
アリシア・スターズ・グロリアス
椎名凛
怖いのだけど…
アリシア・スターズ・グロリアス
お姉ちゃん…でしょ?
椎名凛
椎名凛
そんな事を
言わなきゃ
いけないのさ?
アリシア・スターズ・グロリアス
いいのかしら?
…ふふ
椎名凛
どういう意味?
アリシア・スターズ・グロリアス
テストを少しだけ
優しくする様に
トモミに言ってあげる
椎名凛
ANUB i SーAKITO
少しはプライドを…
アリシアのピィン:タキ
アリシア・スターズ・グロリアス
アリシアのピィン:タキ
そろそろ会見の
時間じゃないのか?
アリシア・スターズ・グロリアス
リン…
お願いできる?
ANUB i SーAKITO
アリシア・スターズ・グロリアス
よろしくね!
椎名凛
椎名凛
必要ない気も
するのだけど…
ANUB i SーAKITO
ANUB i SーAKITO
理事長にして
パンドラカンパニーの
正式な総帥…
ANUB i SーAKITO
ホープ総帥が
務めていた仕事を
彼女がやっているんだ
ANUB i SーAKITO
経済や国家運営…
学業なで色々とな
アリシアのピィン:タキ
アリシアのピィン:タキ
ANUB i SーAKITO
ANUB i SーAKITO
ホープによって
簡単に人類は
滅亡寸前まで
追い込まれたん
だがな…)
アリシアのピィン:タキ
知っていたが
そこまでだったとは
ANUB i SーAKITO
ANUB i SーAKITO
記憶保管システムの
バックアップにより
彼女達が造りあげた
高性能AI:TAKI)
ANUB i SーAKITO
元に造られた為
月三河で起きた
闘いを彼は知らない…)
ANUB i SーAKITO
アリシアとの
出会いを最初からと
言うことになる)
ANUB i SーAKITO
杞憂だったようだ)
ANUB i SーAKITO
上手くやっている)
アリシアのピィン:タキ
ANUB i SーAKITO
ANUB i SーAKITO
車の手配は終わった
ANUB i SーAKITO
アリシア・スターズ・グロリアス
アヌビス
アリシア・スターズ・グロリアス
エスコートを
頼めるかしら?
椎名凛
保健室
エルティナ・クリスティン
これで消毒は
終わりですよぉ〜
エルティナ・クリスティン
プシュっと!
プシュ
エルティナ・クリスティン
エルティナ・クリスティン
何処か痛くない?
式神秋斗
エルティナ・クリスティン
ええ!!?
エルティナ・クリスティン
式神秋斗
これから
トモミちゃんに
怒られると思うと
心が痛いです
エルティナ・クリスティン
自業自得だよ!?
式神秋斗
慰めてー!!!
エルティナ・クリスティン
仕方ないですね〜
バゴォ!!
式神秋斗
式神玄冴
さっさと教室に
戻んな!
式神秋斗
姉さん!!?
式神玄冴
科学だよ?
当ててやるから
覚悟しとけ
式神秋斗
エルティナ・クリスティン
式神玄冴
このバカを
甘やかすんじゃ
ないよ?
エルティナ・クリスティン
弟君って可愛いじゃ
ないですか〜
式神玄冴
式神秋斗
免じて
勉強サボっていい?
式神玄冴
ほらほらさっさと
行け!
式神秋斗
式神秋斗
手当てありがとう!!
エルティナ・クリスティン
またね弟君!
ガラ…
式神玄冴
式神玄冴
エル先生…
私も授業の準備が
あるから行くわね
エルティナ・クリスティン
エルティナ・クリスティン
エルティナ・クリスティン
みんなで飲みにでも
行こうよ!
式神玄冴
お酒駄目じゃ
なかった?
エルティナ・クリスティン
式神玄冴
エルティナ・クリスティン
式神玄冴
エルティナ・クリスティン
大等部教室 2-5
瀬戸川智美
授業の関係で
早くに出ちゃったから
寝坊したと?
式神秋斗
瀬戸川智美
瀬戸川智美
君は少し反省なさい
ぱこん
出席簿で軽くぽこんと 頭を叩く
式神秋斗
キーンコーンカンポ〜♪
瀬戸川智美
もう1限目が
終わりなのね…
瀬戸川智美
この続きは
明日までのテストに
します!
瀬戸川智美
ピィンにレポートして
提出するように
自分席にそそくさと行く式神秋斗 席に座るなりお隣さんが 声をかけてきた
疾風字颯
アキト!
桃井春菜
寝坊なんて
珍しいね?
式神秋斗
こういうことも
あるさ…
柊凪朱華
また【おじさんGO】
でもやってたんでしょ?
式神秋斗
式神秋斗
おじさんGO3だぜ!
柊凪朱華
おじさんGOじゃん
姫咲鈴
おじさんだらけの
ゲームの何が
いいんだか…
愛河渚
みんな好きだよね
桃井春菜
好きだけど…
愛河渚
人それぞれだよね!
疾風字颯
今度対戦しようよ!
式神秋斗
オレの
デリケートおじさんに
勝てるかな?
疾風字颯
疾風字颯
林檎おじさんZの
力を教えてやるぜ!
桃井春菜
あっしも混ぜてよ!
桃井春菜
毛無おじさんも
強いんだぜ!
疾風字颯
みんなでやろう!
姫咲鈴
おじさんブームてか…
柊凪朱華
近藤十四
疾風字颯
近藤十四
愛河渚
近藤十四
なんかないか?
柊凪朱華
何やってんのさ
柊凪朱華
アメならあるから
コレで我慢して
姫咲鈴
私の嫁!
柊凪朱華
近藤十四
近藤十四
食いそびれてたから
助かったぜ
世渡利静香
次は科学だから
移動よ!
佐藤松竹
佐藤松竹
関係ないな
床芝森永
式神先生だよな?
佐藤松竹
床芝森永
世渡利静香
怒ると怖いからね…
式神秋斗
姉さんの授業か…
柊凪朱華
式神秋斗
虐められる
柊凪朱華
近藤十四
疾風字颯
柊凪朱華
授業に遅れたら
それこそ
後が怖いぞ〜?
式神秋斗
式神秋斗達は科学研究室へと 向かった…
中庭
5限目が終わりお昼休憩を のんびり楽しむ式神秋斗
式神秋斗
激レアの
癒しおじさんを
見ながら食べる
飯は美味いぜ…
式神白猫
式神秋斗
それと…
疾風字疾芽
兄がいつも
お世話になってます
式神秋斗
今日も可愛いね!
疾風字疾芽
ありがとう
ございます…
式神秋斗
スイちゃんに
アカネちゃんに
しずくちゃん…
久遠翠
こんにちはです
真木村紅音
せーんぱい!
帝堂雫
シキさん
帝堂雫
それにしてもコレは
まさかの
ハーレム計画…
帝堂雫
なかなかやるね
式神秋斗
式神秋斗
シロネ…
みんな揃って
どうしたんだ?
式神白猫
兄貴も一緒に
ご飯食べようぜ?
式神秋斗
オレのはやらんぞ?
式神白猫
及ばぬ…
式神白猫
愛妻弁当を
作ってくれたのだ
ババーン!と可愛い包みに包まれた お弁当を見せびらかすシロネ
お弁当の中には 野菜が色鮮やかに入っており 肉や卵料理といった 具材が綺麗に入れてある 食べる側の栄養を気にかけた 見事な弁当がそこにあった…
式神秋斗
めっちゃ
手が込んでる…
式神秋斗
すごいな…!
久遠翠
どうしてもって
言うから…
久遠翠
ついでに
作っただけですよ…
式神白猫
ウチのスイたんは
料理の天使だぞ!
式神秋斗
威張るんだよ…
式神白猫
疾風字疾芽
真木村紅音
ここ空いてますよ
一緒に座りましょ?
帝堂雫
私も一緒がいい
疾風字疾芽
ならみんなで
座りましょうか?
久遠翠
シロネちゃんも
座ろ?
式神白猫
式神秋斗
数年前… アヌビィが前ホープ総帥の後を継ぎ アリシアとして 壊滅寸前だったパンドラカンパニーを 復権させた事で 私立デュナミス学園は蘇る事ができた
前の学園は高等部3年までだったが アリシア総帥の意向により 大等部が設けられ エスカレーター式に 小中高大等部まで進学できるのだ
アリシアが理事長になってからは 授業の見直しや 教員の増強などが行われて 以前よりかなり良くなったとか…
オレとシロネは 姉であるクロコが ここで教員として働く事になり せっかくだからという事で 共にデュナミス学園に通う事になった
最初はシロネに 友人が出来るか不安だったが その心配は杞憂だったようだ
式神白猫
1つおーくれ!
式神秋斗
一個だぞ?
帝堂雫
疾風字疾芽
大違いですね〜
式神白猫
式神白猫
思うけど
式神秋斗
真木村紅音
十分仲良いよ
久遠翠
一人っ子なので
羨ましいです
式神白猫
スイたんには
アタシが居るでしょ!
式神秋斗
皆さんも
仲良しだこと
真木村紅音
式神秋斗
天気の良い昼下がりの午後… 暖かな風の中で鳥の歌を聴きなが
中庭で和気藹々と 賑やかな食事を楽しむ6人
そうしている内に 6限目の時間が迫っていた
疾風字疾芽
帝堂雫
いつもすぐに終わる
真木村紅音
明日もみんなで
食べようよ
久遠翠
帝堂雫
久遠翠
明日のお弁当は
何がいい?
式神白猫
久遠翠
式神秋斗
お兄ちゃんだって
お料理
作れるんだけど
式神白猫
夜ご飯担当
式神秋斗
式神秋斗
ウチの妹が迷惑かけて
久遠翠
好きでしている
事なので
式神秋斗
ありがとうね…
式神白猫
みたい…
式神秋斗
式神秋斗は 妹とその友人達と戯れ合いながら 教室まで戻って行った
理事長室
アリシア・スターズ・グロリアス
つ…疲れた…
アリシア・スターズ・グロリアス
何なのアイツら!?
言いたい放題
好き勝手言って
くれちゃってさ!
ANUB i SーAKITO
注目されていると
いう事だ…
ANUB i SーAKITO
そういう道だ…
アリシア・スターズ・グロリアス
分かっています
そんな事は…
ANUB i SーAKITO
パンドラカンパニーが
倒産すれば
世界の覇権を巡り
再び世界大戦が
起きていただろう)
ANUB i SーAKITO
偶然か必然か
アリシアが
パンドラカンパニーを
継ぐ事で問題を
解決するとはな)
アリシア・スターズ・グロリアス
ごめんね…
今日宿題があったのに
こんな時間まで…
椎名凛
椎名凛
アリシア・スターズ・グロリアス
ありがとう…
アリシア・スターズ・グロリアス
受けさせるように
私から伝えておくわ
椎名凛
コンコン…
女性の声 「総帥、柊凪です」
アリシア・スターズ・グロリアス
入っていいですよ
ガチャ
柊凪リリス
エルティナ・クリスティン
アリシアちゃん!
柊凪リリス
総帥に対して
失礼じゃないか
アリシア・スターズ・グロリアス
気にしないで
ください…
エルティナ・クリスティン
柊凪リリス
総帥が
それでいいなら
いいけどね
アリシア・スターズ・グロリアス
兄さんは…?
柊凪リリス
リリスはアリシアから預かった ピィンを起動させ 立体ホログラムを立ち上げる
アリシア・スターズ・グロリアス
アリシアのピィン:タキ
アリシアのピィン:タキ
柊凪リリス
解消されたとは
思うけど
柊凪リリス
すぐに報告して
アリシア・スターズ・グロリアス
頼りにさせてもらうね
エルティナ・クリスティン
アリシアのピィン:タキ
エルティナ
アリシアのピィン:タキ
また太ったか?
エルティナ・クリスティン
柊凪リリス
調子はどう?
何か違和感はない?
柊凪リリス
いいから教えて
アリシアのピィン:タキ
アリシアのピィン:タキ
プログラムだってのが
今だに不思議な
感覚だな
アリシアのピィン:タキ
データとしては
理解している
アリシアのピィン:タキ
ANUB i SーAKITO
違和感がある…か?
アリシアのピィン:タキ
ANUB i SーAKITO
アリシアのピィン:タキ
…そんなもんか
ANUB i SーAKITO
柊凪リリス
柊凪リリス
ANUB i SーAKITO
柊凪リリス
記憶保管システムを使い
そこに保存された
式神瀧の記憶を元に
彼の意識を蘇らせる事は
出来なかったと思う…
ANUB i SーAKITO
ANUB i SーAKITO
事前に彼の記憶を
保管していなければ
この計画は
成功しなかっただろう
ANUB i SーAKITO
この結果は
君が頑張った成果だよ
柊凪リリス
ありがとう
アヌビス!
柊凪リリス
どうして僕が
記憶保管システムを
作っている事を
知っていたんだ?
ANUB i SーAKITO
ANUB i SーAKITO
柊凪リリス
オレは… リリスの造った そのシステムのおかげで ここに居られるんだ…
知らない訳がない… 忘れられる筈もない… 炎に包まれ消えゆく君の… 最期の笑顔を…
椎名凛
ANUB i SーAKITO
椎名凛
何か悩んでいるような
感じがしたから…
ANUB i SーAKITO
椎名凛
ANUB i SーAKITO
アリシア・スターズ・グロリアス
アリシアは机に置いてある 時計を確認する… 時刻は6時を過ぎていた
アリシア・スターズ・グロリアス
待ち合わせの時間に
遅れちゃう!!
アリシアのピィン:タキ
忙しいねぇ
おまえさんは…
アリシア・スターズ・グロリアス
ないよぉ〜!!
ANUB i SーAKITO
持つというのは
こういう事だ…
ANUB i SーAKITO
アリシア・スターズ・グロリアス
父さんの跡なんて
継がなきゃよかった
アリシア・スターズ・グロリアス
ここまでついて来て
くれたみんなに
失礼だよね!
アリシア・スターズ・グロリアス
みんなの為にも
頑張るよ!
アリシアのピィン:タキ
程々にな…
アリシアのピィン:タキ
アリシアの
後釜に座ろうと
暗躍している豚共に
寝首を掻かれるぞ?
アリシア・スターズ・グロリアス
命を狙われ
すぎじゃない?
アリシア・スターズ・グロリアス
何回か狙撃されたし…
エルティナ・クリスティン
大丈夫だったの
アリシアちゃん!!?
柊凪リリス
本当によく狙われるな
ANUB i SーAKITO
護衛をさせているからな
アリシアには
傷一つない
椎名凛
狙撃元は潰した
だけど国の外から
また派遣されると
思う…
ANUB i SーAKITO
まだまだ君は
狙われるだろう…
ANUB i SーAKITO
ずっとな…
アリシア・スターズ・グロリアス
ANUB i SーAKITO
認めさせる事だ
今よりもずっと
多くの人達を
アリシア・スターズ・グロリアス
アリシア・スターズ・グロリアス
ガチャ
補佐のimi
車の準備が
完了しました!
補佐のimi
迎えますよ!!
アリシア・スターズ・グロリアス
ご苦労様!
アリシア・スターズ・グロリアス
行きましょうか
リン…
椎名凛
エルティナ・クリスティン
アリシアちゃん!
リンちゃん!
柊凪リリス
思うけどさ
柊凪リリス
アリシア・スターズ・グロリアス
行ってきます!
アリシア・スターズ・グロリアス
今日はもう
戻らないで帰るから
鍵だけお願いね
エルティナ・クリスティン
まっかせて〜!!
柊凪リリス
安心して
行ってきてよ
アリシア・スターズ・グロリアス
よろしくね!
補佐のimi
速く行きましょう!
アリシア・スターズ・グロリアス
押さないでよ〜!!
アリシアとリンは アイミィちゃんにと共に 車へ向かって行った
TV Newsトンズラ 緊急速報! 先程月三河南地区エリア 5番道路でアリシア総帥が乗ったと 思われる車が爆発しました!
銃声 (パァァーン!)
TV Newsトンズラ じゅッ銃撃です!! 銃撃戦が始まりました!! 総帥を警護している特務隊と テロリストが…
式神家
式神秋斗
式神秋斗
式神玄冴
式神白猫
アヌビィが…
事故に…!?
いや襲撃された!?
アリシア・スターズ・グロリアス
怖かった!!
アリシアのピィン:タキ
式神秋斗
タンコブだけって…
アリシア・スターズ・グロリアス
頑丈だからね…
アリシア・スターズ・グロリアス
居てくれたし…
椎名凛
式神秋斗
式神秋斗
妹を助けてくれてさ!
椎名凛
式神玄冴
受けているわよね?
平気なの?
ANUB i SーAKITO
ANUB i SーAKITO
敵に回した事を
後悔する事になる…
ANUB i SーAKITO
奴等を派遣した
国家のお偉いさんは
大慌てだろうさ
式神玄冴
TVNewsトンズラ 「速報です!! 先程、【オマネチ】と名乗る ハッカーから今回のテロリスト達と 彼等を派遣した犯人と思われし 写真と所属らが書かれた プロフィールが公開されました!」
TVNewsトンズラ 「主犯と思われる犯人は リヴァイア合衆国連合所属の…」
式神玄冴
ANUB i SーAKITO
家族構成に犯罪履歴
後は不正疑惑や
暗殺に関する
事件の真相を
洗いざらい
リークしてやった
ANUB i SーAKITO
趣味や性癖も
一つ残らずな
式神秋斗
アリシアのピィン:タキ
手を出したんだ
むしろヌルいくらい
じゃないか?
ANUB i SーAKITO
奴等に関わる
反抗組織とて
後のは引けなくなる
ANUB i SーAKITO
経済が悪化して
アリシアの負担が
大きくなり
ANUB i SーAKITO
リンが苦労をする
ANUB i SーAKITO
避けてやりたい
椎名凛
アリシアのピィン:タキ
ANUB i SーAKITO
それを言うか
アリシアのピィン:タキ
ANUB i SーAKITO
布石は打った
ANUB i SーAKITO
各国の経済を脅かし
市民を苦しめ
国を脅かし
軍を敵に回したんだ
ANUB i SーAKITO
メビウス教団は
確実に討たれるだろう
式神秋斗
同情するぜ
式神白猫
アヌビィと
椎名先輩が無事で
本当に良かった!!
式神秋斗
椎名凛
アリシア・スターズ・グロリアス
アキト
シロネ
クロコ姉さんも…
アリシア・スターズ・グロリアス
迷惑ばかりかけて
ごめんなさい…
式神玄冴
式神玄冴
家族なんだか
迷惑くらい
いくらでもかけなさい
式神秋斗
迷惑は
かけてなんぼだろ?
式神秋斗
アリシア・スターズ・グロリアス
式神白猫
式神白猫
アタシの宿題を
代わりにやって!
式神秋斗
自分でやんな
式神白猫
式神玄冴
ANUB i SーAKITO
アリシアのピィン:タキ
式神秋斗
アリシアのピィン:タキ
どうしたアキト?
式神秋斗
もう平気なの??
アリシアのピィン:タキ
博士のおかげで
今の所はな…
式神秋斗
だったらよかった!
アリシアのピィン:タキ
アキト…
式神秋斗
椎名凛
そろそろ私は
帰るわね
アリシア・スターズ・グロリアス
泊まっていかないの?
式神秋斗
椎名さん!
式神秋斗
泊まっていきなよ
椎名凛
結構よ…
(私の心臓が
持たないから…)
式神玄冴
椎名凛
式神玄冴
椎名凛
ANUB i SーAKITO
式神秋斗
椎名凛
ANUB i SーAKITO
コイツは女性だ
ANUB i SーAKITO
夜道を1人で歩かせる
つもりなのか?
椎名凛
式神秋斗
までもねぇよ
式神秋斗
途中までだけど
送っていくよ
椎名凛
その…!!?
アリシアのピィン:タキ
アリシア・スターズ・グロリアス
送って
もらいなさいな?
アリシア・スターズ・グロリアス
追加報酬ってことで
椎名凛
まだ早過ぎると
思うのだけど!?
式神白猫
式神玄冴
アリシアのピィン:タキ
言ってんだ…
アリシアのピィン:タキ
十分若くて
美人なんだから
自信持てっての
式神玄冴
式神秋斗
行こっか?
椎名凛
椎名凛
椎名凛
ANUB i SーAKITO
アリシアのピィン:タキ
………
……
月三河東地区
街灯が照らす夜道を歩く 式神秋斗と椎名凛…
式神秋斗
椎名凛
式神秋斗
何話していいか
分らなねぇぞ…)
椎名凛
アヌビス…)
椎名凛
いいの!?)
ANUB i SーAKITO
椎名凛のピィン
椎名凛
式神秋斗
椎名凛
式神秋斗
教室来れるのか?
椎名凛
椎名凛
明日からは
しばらく大丈夫
式神秋斗
式神秋斗
久しぶりに
みんなで
お昼にしないか?
椎名凛
式神秋斗
椎名凛
ANUB i SーAKITO
(それでいい…)
ANUB i SーAKITO
正しい未来なんだ…)
式神秋斗
式神秋斗
放課後とか予定が
無かったらさ…
式神秋斗
椎名凛
椎名凛
いつもの補習が…
式神秋斗
ANUB i SーAKITO
宿題くらいは
やるように言って
いただろうに…)
椎名凛
ごめんなさい…
式神秋斗
式神秋斗
式神秋斗
オレも手伝うよ
椎名凛
式神秋斗
クラスメイトの
よしみでさ…
椎名凛
式神秋斗
オレも
解らないとことか
あったから
丁度いいぜ!
椎名凛
椎名凛
もうこの辺で
大丈夫だから…
式神秋斗
椎名凛
一緒に来てくれて
ありがとう…
式神秋斗
気にするな
式神秋斗
良かったらで
いいんだけどさ
式神秋斗
迎えに行っても
いいかな?
椎名凛
式神秋斗
行かないか?
椎名凛
椎名凛
椎名凛
よろしくお願いします
式神秋斗
式神秋斗
よろしくだよ!
椎名凛
それじゃあね…
おやすみなさい
式神君…
椎名凛
気をつけてね?
式神秋斗
おやすみ…
椎名さん!
別れを告げ 2人はそれぞれの帰路へ帰る…
ガチャ…
タタタタ…
タタタタタッ
タタタッ!
ドサ…
部屋に着くなりソファに倒れる…
椎名凛
疲れたぁ…
椎名凛
椎名凛
椎名凛
式神君に送って貰っちゃった! 式神君とお話ししちゃった!! 式神君と迎えに来てもらう約束と 補習を一緒に受ける約束を しちゃった!!!
ど…どうしよう!? どうしようどうしよう!!!
顔の熱が上がる!! あ…あんなに近くでお話しするなんて 今までなかったのに…!!!!
椎名凛
椎名凛
もう寝よう!!
椎名凛
お風呂と歯磨きを
済ませないと!
そそくさと服を脱ぎ捨てながら 風呂場へと向かう…
ANUB i SーAKITO 「…………」
ANUB i SーAKITO 「…リン もうおまえは 1人でも十分にやっていける…」
ANUB i SーAKITO 「オレが居なくてもいいくらいに…」
ANUB i SーAKITO 「この先 何が有ろうとも おまえ達ならきっと… 大丈夫だろう…」
ANUB i SーAKITO 「どんなに困難が有ろうとも どんなに苦難が降り掛かろうとも きっと何とかできる…」
ANUB i SーAKITO 「この世界には 椎名凛とアリシアが居て 式神家が居る…」
ANUB i SーAKITO 「オレの旅はここまでだ じゃあな…リン」
ANUB i SーAKITO 「おまえとの暮らし 悪くなかったぜ…。」
プツン…
椎名凛のピィンから照明が消える…
式神家 アヌビィの部屋
アリシア・スターズ・グロリアス
アリシアのピィン:タキ
アリシアのピィン:タキ
アリシアのピィン:タキ
アリシアのピィン:タキ
頼んだぜ?
アリシアのピィン:タキ
しっかりして
いるようでいて
怠け癖があってな…
アリシアのピィン:タキ
真面目過ぎで
よく食事を抜く癖が
あるんだ…
アリシアのピィン:タキ
ああ見えて
甘えん坊で
寂しがりやなんだぜ
アリシアのピィン:タキ
どういう経緯で
アヌビィと家族に
なったかは知らない…
アリシアのピィン:タキ
んなもん今更
どうでもいいだろ
アリシアのピィン:タキ
無理ばかりするなよ
アリシアのピィン:タキ
いつでも帰ってこい
アリシアのピィン:タキ
おまえの帰る家なんだ
アリシア・スターズ・グロリアス
アリシアのピィン:タキ
アヌビィ…
アリシア・スターズ・グロリアス
アリシアのピィン:タキ
アリシアのピィン:タキ
起きてたのか?
アリシア・スターズ・グロリアス
アリシアのピィン:タキ
アリシアのピィン:タキ
今日あたりにでも
行っちまいそうでな
アリシアのピィン:タキ
ついてってやりたんだ
アリシア・スターズ・グロリアス
よく見てるね…
アリシア・スターズ・グロリアス
会えるかな?
アリシアのピィン:タキ
システムTAKIは
健在なんだろ?
アリシアのピィン:タキ
いくらでもあるんじゃ
ないのか?
アリシア・スターズ・グロリアス
アリシアのピィン:タキ
アリシア・スターズ・グロリアス
安心だね
アリシアのピィン:タキ
アヌビィ…
アリシアのピィン:タキ
アリシア・スターズ・グロリアス
アリシア・スターズ・グロリアス
行ってらっしゃい…
アリシアのピィン:タキ
行ってくる
プツン…
アリシア・スターズ・グロリアス
アリシア・スターズ・グロリアス
有っても使う訳が
ないでしょ…
アリシア・スターズ・グロリアス
兄さんじゃ
ないんだから…
超次元電脳空間 ANUB i S
果てしなく長い旅が ようやく終わりを告げた…
始まりは 多くの悲しみの上から始まり
何度も絶望と混沌が世界を覆い 人々を喰らい尽くし… 人類が1人を残して絶滅したその先で
ANUB i Sは知る… 人が起こす奇跡を ANUB i Sは知った 式神秋斗という太陽を そしてANUB i Sは 彼と2人で長い旅路の果て
アキトという相棒を失い ANUB i Sは 世界をやりなおす旅へと出る…
記憶を捨て 記録を破棄し 自己を拡散して それでも…
式神秋斗という相棒の事だけは 大切な思い出として それだけを持って… 過去へと旅立った
そこでANUB i Sは 再び彼と 式神秋斗と再会を果たし 再び絶望と混沌が世界を支配する
何度失おうとも 何度砕かれようとも 何度殺されようとも
ANUB i Sは繰り返す パンドラという希望として…
そして…
式神秋斗
式神秋斗
式神秋斗
式神秋斗
式神瀧
何言ってんだおまえ
式神瀧
式神秋斗
式神秋斗
式神瀧
探したぜ!
無事見つかって
良かった!
式神瀧
俺は
おまえの兄貴だぜ?
式神瀧
当たり前だろ?
式神秋斗
式神秋斗
他のみんなが
悲しむぞ?
式神瀧
おまえは居るのか?
式神秋斗
式神秋斗
オレは元々
この世界のアキトじゃ
ないんだからさ
式神秋斗
式神瀧
式神瀧
式神瀧
異世界だろうとも
式神瀧
俺にとって
大切な弟だよ
式神秋斗
式神瀧
背…伸びたな?
式神瀧
大きいんじゃないか?
式神秋斗
歳だって上なんだぜ?
式神瀧
おまえが兄貴か?
式神秋斗
兄貴は兄貴がいい
式神瀧
式神秋斗
式神瀧
これからどうする?
式神秋斗
冒険しようかなってな
式神瀧
式神瀧
式神秋斗
式神瀧
式神秋斗
式神瀧は拳を突き出す… アキトはそれに合わせて 拳を突き出した…
拳と拳を突き出しコツンとぶつけ 笑顔で電子の砂浜を歩く2人…
暖かな風が吹き抜け 2人を祝福する…
こうして 式神秋斗とANUB i Sの旅路は続く…
今度は1人ではなく
2人で
椎名凛のピィン
人生を生きろ】
椎名凛のピィン
きっとおまえなら
叶えられる筈だ】
椎名凛のピィン
勇気を出せば
きっとな…】
椎名凛のピィン
椎名凛のピィン
椎名凛
椎名凛
椎名凛
椎名凛
メッセージだけ
残して
勝手に消えて…
椎名凛
椎名凛
ちゃんと言わせてよ
…バカ
何も表示されないピィンの画面を 眺めているリン…
しばらく画面を見つめていると チャイムが鳴り響く
ピンポ〜ン!
椎名凛
椎名凛
椎名凛
言わないからね
椎名凛は支度を済ませて玄関へ向かい 扉を開ける…
式神秋斗
椎名凛
椎名凛
アキト
式神秋斗
椎名凛
いや…
だったかな?
式神秋斗
そんな訳ないだろ…
式神秋斗
行くか
式神秋斗
椎名凛
椎名凛
彼等彼女らの未来は決まっていない
それは不確かで曖昧で…
何が起こるかは誰にも解らない
この先多くの苦難があるだろう
多くの災いや苦悩が君達を襲うだろう
泣きたくなると思う 苦しくなると思う…
幸せの意味が分からなくなる事や 疑心暗鬼になり誰も信じられなく なる事だってあるかも知れない
だけど それでも
季節は巡り 夜は明ける
永遠の闇はないように 永遠の孤独だってない
見え方1つで 無限の可能性があるのだから
そして いつの日か君は知るだろう
世界に【希望】が必ずあるという事を
だからこそ 君達が辿り着く希望のその先まで…
おわり