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あれから数日、ペアダンスの練習は続いた

相変わらず、私と龍史さんの息は合わない

龍史(りゅうし)

遅いぞ!新人!

奈々乃(ななの)

龍史さんが細かすぎるんでしょ!?

龍史(りゅうし)

くっ・・・。

龍史さんのスマホのブザーが鳴る。

龍史(りゅうし)

あ、時間・・・。

龍史(りゅうし)

コーチそろそろ

冬狐(とうき)

うん。行ってよし。

龍史(りゅうし)

じゃ、失礼しまーす。

龍史(りゅうし)

お疲れした。

奈々乃(ななの)

また、帰るんですか!?

龍史(りゅうし)

お前は知らなくていいから

龍史(りゅうし)

ちゃんとついてけるようにしとけよ!新人!

奈々乃(ななの)

キーーッ!

また、らしくない声がでた

スクールの後・・・。

突然コーチが部屋にきた。

冬狐(とうき)

なな。ちょっといいか?

奈々乃(ななの)

はい。

私だけに聞こえる声量で言った

冬狐(とうき)

ライバルが何してるか気にならないか?

奈々乃(ななの)

ふぇ!?

白蒼(はくあ)

いいなー。なな笑

奈々乃(ななの)

いやいや!?でも!

冬狐(とうき)

あれ?まさかいか

奈々乃(ななの)

いきます!気になってます!

冬狐(とうき)

よし!笑じゃあついてこい!

私はコーチと一緒に外にでた

奈々乃(ななの)

ここは・・・芸能事務所?

冬狐(とうき)

ああ。NeMoReのとこよりはだけどな。

中を見ると

龍史さんが、ダンスの練習をしていた。

踊っていた龍史さんの目は 野生の獣そのものだった。

奈々乃(ななの)

すごい・・・。

冬狐(とうき)

だな。でもなな。見てみろ。

奈々乃(ななの)

へ?

反対側の窓に目をやると 同じダンサーらしき人たちがずらっと座っていた。

冬狐(とうき)

あいつのレベルが高すぎて
皆、並ぼうとしないんだ。

奈々乃(ななの)

そんな・・・。

冬狐(とうき)

一緒にやりたい相手がいない
だから俺はななと組ませた。
お前ならあいつの相棒にきっとなれる、ってな。

奈々乃(ななの)

コーチ・・・。

龍史(りゅうし)

そこで何話してるんですか。

声に反応すると、龍史さんがでてきていた。

冬狐(とうき)

お、龍史。余計な話はしてないからな。

龍史(りゅうし)

絶対、なんか言いましたよね。それ。

奈々乃(ななの)

龍史さん!

龍史(りゅうし)

な、なんだよ。新人。

私は怒りと切なさを声にだした。

奈々乃(ななの)

なんで言ってくれなかったんですか!?

龍史(りゅうし)

関係ないだろ!?

奈々乃(ななの)

関係ありますよ!?同じスクールのライバルじゃないですか!?

奈々乃(ななの)

これ以上・・・。一人になろうとしないで下さいよ。

龍史(りゅうし)

くっ・・・。

私の言葉を聞いてか、聞かずか龍史さんは帰ってしまった。

翌日、昨日のことが無かったかのように龍史さんがスクールにきた。

しかも、今度は私のペースに合わせて動いてくれる。

奈々乃(ななの)

龍史さん?

龍史(りゅうし)

集中しろよ。新人。

一曲通して踊って、コーチがきた。

冬狐(とうき)

二人とも良いじゃない!
相棒(バディ)になってきたんじゃないか?

龍史さんのスマホがまた鳴る

奈々乃(ななの)

帰らないんですか?

龍史(りゅうし)

ああ。今日はもう少しな。
ついてくるか、新人!

奈々乃(ななの)

は、はい!

奈々乃(ななの)

(一体なんで?)

レッスンの後、私は龍史さんにきいた。

奈々乃(ななの)

龍史さん、なんで私に合わせてくれたんですか?

その答えはすごく意外なものだった。

龍史(りゅうし)

お前の友達にきいたんだよ。
お前、NeMoReのファンなんだってな。

奈々乃(ななの)

え?は、はい。

龍史(りゅうし)

実はな、ほら。

龍史さんは、ポケットから何かをだした。

それは・・・。

奈々乃(ななの)

NeMoReのファンクラブ会員証・・・?

奈々乃(ななの)

えーー!

龍史(りゅうし)

くははは!笑その顔!笑

龍史(りゅうし)

ま、そういうことだ。笑

奈々乃(ななの)

もう!白蒼ぁ!

私はこの後、顔を真っ赤にしながら帰った。

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