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快晴くん🌌@イラコン開催中
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雪が降っていた。
空も地面も白く塗り潰され、世界から色が消えている。
ころんは一人で雪原を歩いていた。
その手には一本のロープ。
そして、その先には
――さとみがいた。
いや、
正確には、さとみによく似た誰かだった。
そうに違いない
瞳を閉じたまま動かないその姿は、
まるで時間から取り残された人形のようで。
ころんは何も言わず、その身体を引きずり続ける。
足跡は2人分
けれど歩いているのは一人だけ。
風が吹いた。
手に持っていた炎が揺れた。
ころん
声は雪に吸い込まれる。
ころん
重い
苦しい
それでも手を離せない。
何度も捨てようと思った。
何度も諦めようと思った。
なのに、そのたびに振り返ってしまう。
雪の上に横たわるさとみを
もう二度と返事をしないはずの存在を。
まるで何かに縛られてるように
さとみ
_____
夜になる。
吹雪は強くなる。
ころんは炎を抱きしめるように座り込んだ
隣にはさとみ。
相変わらず何も言わない
何も笑わない。
何も叱らない
それなのに。
耳の奥では声が聞こえる気がした。
さとみ
さとみ
さとみ
幻聴だ
分かってる
でも、その声は妙に温かかった
ころんは目を閉じた
そして小さく笑う
ころん
返信はない。
雪だけが降り続ける。
_____
どれだけ歩いただろう。
やがて吹雪の向こうに光が見えた。
白い世界の終わり。
境界線
でも雪は相変わらず降っている。
さとみ
隣には、ずっと引きずってきたさとみが微笑んでいた。
手の中の炎は弱々しく揺れていた。
ころん
ころん
寒い
暑い
息が白い
本当なら、もっと厚着をしなければ生きていけないはずなのに。
ころんは突然コートのボタンに手をかけた
1つ
また1つ
外していく
ころん
自分でも分からない
暑い。
寒さから身を守るためのものなのに
生きるために必要なものなのに。
それでも脱がずにはいられなかった。
コートが雪の上に落ちる。
手袋も
マフラーも
靴さえも
白い世界の中へ置き去りにしていく。
まるで自分を少しずつ削り取るみたいに
炎が揺れた
消えそうで、消えない。
ころんは振り返った。
雪の上に横たわるさとみ。
その姿はどんどん雪に埋もれていく
忘れたくなかったはずなのに。
離したくなかったはずなのに。
なのに体は前へ進もうとする。
矛盾している
全部
忘れたくないのに忘れたい。
生きたいのに壊れたい。
手放したいのに抱きしめたい。
ころんは笑った。
泣いているのかもしれない
笑っているのかもしれない
自分でもわからなかった
雪だけが降り続けた。
そして最後に
ころんは炎を胸に抱いたまま、静かに目を閉じて踊った。
世界は白く塗り潰されていく。
その先が終わりなのか。
始まりなのか、
誰にも分からなかった
ころん
ころん
ころん
そう言った後、ころんの息は消えていた。
さとみ
さとみ
コメント
1件
うわあ…静かに読ませてもらったんだけど、雪の白さと炎の揺れがずっと心に残ってる。ころんが「生きたいのに壊れたい」「手放したいのに抱きしめたい」って葛藤して、最後に「大好き」って言ったところ、すごく胸が苦しくなった。執着と喪失が同時に来る感じ、わかる気がする。続きが気になる…