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いつもと少しも変わらない君。 学生鞄に擦れてシワになった袖、 かかとの無くなった革靴、 帰りになっても治らない寝癖。 いつも通りの君が言った言葉。
祐
優璃
優璃
祐
優璃
祐
優璃
祐
優璃
祐
優璃
私達は幼なじみ。 幼稚園の時からずーっと一緒にいる。
そんなに仲良くて付き合えば?って よく言われるけど、
きっと君はそんなふうに私を見てくれてないよね。
祐
優璃
祐
優璃
祐
優璃
祐
優璃
祐
優璃
祐
優璃
祐
優璃
(私が居なくなったらどうするの!) そんなことを思いながら、君に必要とされることが嬉しかった。
美希
優璃
美希
え?祐の彼女?
優璃
美希
美希
美希
知らない。聞いてない。 祐に、彼女が出来たの?
優璃
美希
やだ。聞きたくない。
優璃
美希
優璃
私は祐が好きだったのに。 あーあ、ずっと傍にいると思ってた。 幼馴染って関係に甘えてたんだな私。 ばかだなあ、言えばよかった。
明日祐のこと、 起こさない方がいいのかな。
必要としてたのは 私だったんだね。
祐
優璃
祐
優璃
祐
優璃
祐
優璃
祐
優璃
祐
ああ、そっかあ、 ほんとに、彼女が出来たんだ。
優璃
祐
やだ。やめてよ。しつこいなんて思ってなかった。
もう、朝起こすのも、 筆箱のこのやり取りも 無くなっちゃうんだ。
優璃
優璃
戻れない。 私が気持ちをいわなかったから。
ばか。
いつもと少しも変わらないお前。 少し茶色のサラサラな綺麗な髪、 風にのって漂うシャンプーの香り、 降りてきた髪を耳にかける仕草。 いつも通りのお前に言った口癖。
祐
優璃
優璃
祐
優璃
祐
優璃
祐
優璃
祐
優璃
馬鹿なお前がすきだった。 単純なお前がすきだった。
気づいてるか?気づいてないよな。
お前は俺の事どう思ってるんだ?
きっとそんなふうに思ってはくれてないよな。
俺はお前の世話のやける幼なじみだ。
叶わない恋って辛いな。
竜也
祐
竜也
祐
竜也
竜也
は?あの瑞希先輩が優璃を? どーゆー事だよ。
祐
祐
竜也
祐
ちげえ、何言ってんだ俺
祐
ちげえよ、好きなんだ。
竜也
竜也
祐
あー。瑞希先輩イケメンだもんな。
運動神経良いし
頭もいいし
俺なんか比べもんになんねーよな
あー終わった。
那奈
祐
那奈
祐
那奈
那奈
「優璃に彼氏が出来そうでショックでさ」 なんて言えねーよ。
祐
那奈
那奈
那奈
祐
那奈
祐
祐
那奈
祐
那奈
祐
那奈
那奈
那奈
那奈
那奈
え、まじか。 どうしよう。
祐
けど?けどってなんだ もう優璃は瑞希先輩と付き合うんだ、素直に嬉しい気持ちに答えて
付き合っちゃえばいい
祐
祐
祐
あー。なんでだろう。 スッキリしないな。やだな。
優璃じゃないからかな。
素直に優璃に
気持ちを伝えればよかった。
竜也
祐
竜也
祐
竜也
竜也
祐
竜也
竜也
ラブラブって言われても嬉しくないな
祐
竜也
祐
1つの恋が始まると共に、 俺の中では長い長い大きなひとつの恋が終わった。
いや、終わったのかすらも分からない
流れていく雲を見つめて、
お前にそばにいて欲しいと
そう強く願った。
拭いきれないこの思いを無視して
俺の夏は終わっていく。
10年後
優璃
道人
優璃
道人
ドンッ
優璃
祐
祐
優璃
優璃
優璃、とっても綺麗になってる、、 子供、いるんだ。
祐
祐
優璃
優璃
優璃
結婚、母、そっか。
祐
祐
優璃
優璃
ああやっぱり。 俺があの時君に気持ちを伝えてたら 今でもそこに俺は居られたかな。
祐
「あの時俺も優璃のこと好きだったんだけどな〜!」 なんて、今更言ったって 何にもならなくて
優璃
あのときに戻れるなら絶対に伝えるけれど、そんなことできない。
祐
苦しくて、喉の奥の方でギュッと詰まったその言葉を、俺はなんとか吐き出した。
優璃
優璃
そう言って 去っていった君のじゃあねは、 俺にはさよならに聞こえた。
ずっと恋してた。
今日この瞬間まで心のどこかで。 ずっと。
悔やまれる思いは積み重なり
正面から俺を襲ってくる。
祐
口癖じゃない確かな思いだった
祐
誰もいない公園で一人 そう呟いた俺は ゆっくりと落ち葉を踏みしめながら あの夏の恋にさよならをした
振り向いても君はいない。
じゃあね
さようなら恋をしていた俺。