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自分たちが生まれた頃にはこの世界は平和だった
理不尽な死を迎える人はいなくなり、全ての人は天寿を全うできる
陽
シュウ
シュウ
陽
坂本
陽
陽
シュウ
「なんで断ったんだ?」
「みんなと思い出を作りたいんだろ?」
シュウ
シュウ
シュウ
シュウ
「…そうか」
この世の中では殺人や不慮の事故、戦争、自殺なんてものは絶対に起こらない
だけど、そのためには
大勢の人間のために犠牲になる人間が必要だった
40年前、この世界に1人の特別な人間が生まれた
青く光る目、ただならぬ気配、その姿はまるで神の様だったという
その子供は蒼眼と呼ばれ、この世界を平和にするため生まれてきた人だった
だが、この世界を平和にする条件は “その人自身が自死をすることが条件だった”
そしてこの世界は平和になった
…でも、それじゃ終わらなかった
…
蒼眼の子供が死ぬと世界は平和になるが、その数十年後にまた蒼眼の子供が生まれてくる
そのバトンは、自分に回ってきた
陽
坂本
ありふれた毎日
陽
坂本
いつまでも過ごしていたい普通の日々
自分が死ななくてはいけない日まであと1ヶ月になった
シュウ
「もう向かうのか?」
シュウ
シュウ
シュウ
トン、トン(足音)
陽
シュウ
陽
陽
陽
シュウ
シュウ
シュウ
陽
陽
陽
シュウ
だめなんだよ
陽
そうやって君達と話すと
——いじょうぶか?
シュウ
シュウ
シュウ
シュウ
陽
陽
陽
シュウ
陽
陽
陽
シュウ
陽
シュウ
陽
陽
陽
シュウ
陽
陽
陽
陽
陽
坂本も来て3人で話をした
陽は話が上手でいつの間にか心の内を話させられていた
さすがに蒼眼のことは言えなかったけど、話をしているうちに
生きる意思が、ついてしまった
陽
陽
陽
シュウ
坂本
坂本
陽
陽
シュウ
シュウ
坂本
陽
陽
自分は蒼眼として生まれた
でも、
やっぱりもっと生きたい
君達ともっと一緒に…
——ぶない!!
シュウ
後ろから、大きな音が聞こえた
——るまが
陽
陽
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———————————
———————————
グチャッ
蒼眼の子供は、自殺することで世界を平和にする
じゃあ
死ななかったら?
続いてのニュースです
〇〇県〇〇市在住の男子高校生が友人を庇い車に轢かれ重症を負う事故が発生しました
この様な事故は30年以上1度も起きていませんでしたが、なぜこの様な自体になってしまったのか
原因究明が進められています
シュウ
シュウ
シュウ
シュウ
幸い、命に別状はなかった
でも…
シュウ
シュウ
シュウ