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折原安音
史上最悪な天使はムキになっているわたしを見下ろして、 ふっと唇の端だけで笑った。その笑い方にますます腹が立ってもう 一度蹴ってやろうと思ったけど、 「そんな暴力女だからやっぱりモテなかったんだ」って言われるのが 目に見えていたので、やめた。
天使
天使
自殺、と天使に言われ、そこで自分が 死んだ瞬間のことを思い出す。天使の意地悪な 笑みがどこか憐れんでいるようにも見えて、わたしは強気に笑って見せた。
折原安音
折原安音
折原安音
折原安音
折原安音
折原安音
折原安音
折原安音
折原安音
天使
折原安音
折原安音
折原安音
折原安音
折原安音
折原安音
天使
天使が皮肉っぽく笑う 細まった青い目が、ちょっとゾッとするくらい 美しい。
天使
天使
折原安音
大きな声が出た そういえば小さい頃、死んだおばあちゃんが話してた 人は死んだ後、四十九日間はこの世にいる そして四十九日が経ったあと、初めてあの世の人になるって
天使
天使
天使
折原安音
天使
天使
天使
天使
天使
天使
折原安音
折原安音
折原安音
折原安音
天使
天使
天使
天使
天使
天使
天使
そう言って天使はニっと笑った。 四十九日も考え込まなくたって、わたしの答えは決まってる たぶん、十人中十人がわたしと同じ結論を出すだろう。 どちらへ行くか選べと言われて、地獄に行く理由なんてない。
それにしても、自殺した身だから地獄に行くことも覚悟だし、 ちょっと不安もあったけど、天罰なしだなんて。 ヤバい。自殺したてだっていうのに、顔がやけちゃう。 ひとりでほくそ笑んでいるわたしに、天使がおもむろに人差し指を向けた
天使
天使
折原安音
天使
天使
天使
天使の人差し指から放たれた光が、あっという間に 全身を包む。死んだ時と同じような衝撃が、何度も 駆け巡った。
ヌシ
