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唇に触れる柔らかい感触。

伏せられた長い睫毛から覗く 瑠璃色の瞳。

伏黒恵

司…

白浜司

っ、

私は立ち上がると、 部屋から飛び出した。

君の私を見る瞳が 優しすぎたから。

君の私を呼ぶ声が、 甘すぎたから。

これは恋が下手な 私と君の物語。

伏黒恵

水汲んでくるから墓石拭いといてくれ

白浜司

わかった

桶を持って水道に向かう 伏黒を横目に、

墓石を雑巾で拭く。

五条家と掘られた墓石は 手入れが行き届いていて、

太陽の光を浴びて 白く光っていた。

長いような短いような 戦いが幕を閉じた。

こぼれ落ちた命の中には、

私達の担任教師である 五条先生も含まれる。

伏黒が汲んできた水を 手桶で墓石にかけ、

花立にお花を添えた。

2人並んで手を合わせると、 お線香の匂いが鼻腔を擽る。

私と伏黒は 五条先生と昔からの仲だし、

特にお世話になった。

目を開けて 横を見上げると、

顔に傷跡が残る 幼馴染がいる。

伏黒恵

行くか

白浜司

うん

一歩間違えれば私も伏黒も ここに居なかったかもしれない。

私は今まで以上に この幸せを噛み締めていた。

伏黒恵

昼飯でも食うか

白浜司

もうそんな時間か

白浜司

そうだねぇ…ハンバーガーなんてどう?

伏黒恵

墓参りの後にハンバーガーかよ

白浜司

別にいいでしょ、食べたい気分なの

白浜司

五条先生も気にするタイプじゃないだろうし

伏黒恵

それもそうだな

ふっ、と微笑む伏黒。

昔と比べて随分と 柔らかく笑うようになった。

白浜司

ふふ

伏黒恵

なんだよ

白浜司

いいや?伏黒も丸くなったなぁって

伏黒恵

は?体がか?

白浜司

違うよ、中身の話

頭上にハテナマークを 浮かべる伏黒。

私は笑いを堪えながら 歩を進めた。

虎杖悠仁

おーす、伏黒、白浜

白浜司

2人共任務お疲れ〜

宣言通り某ハンバーガー屋に 来た私と伏黒。

もぐもぐとチーズバーガーを 頬張っていると、

制服姿の 虎杖と野薔薇が来た。

伏黒恵

なんでお前らが…

虎杖悠仁

ちょうど近くの任務に行った帰りだったんよ

釘崎野薔薇

邪魔して悪いわね〜

白浜司

邪魔じゃないよ?

伏黒恵

……

白浜司

伏黒なんで怒ってんの

伏黒恵

怒ってねぇ

そっぽを向きながら ドリンクを飲む伏黒。

虎杖が笑いながら 伏黒の隣に座り、

野薔薇も私の隣に座った。

恋 が 下 手 な 私 と 君

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コメント

6

ユーザー

完結後まじで平和だし好きなのよ😿💗 個人的に野薔薇ちゃんが眼帯なの好き‼️ 伏黒くんが嫉妬するのはやばいよ🤦🏻‍♀️💘

ユーザー

完結後の設定ストだいすきです😿💖 ひゃーー伏黒くんの嫉妬は母性本能くすぐられますね🫢💭

ユーザー

え?え??え??? 伏黒くんもしかして嫉妬??? デレすぎててこのストーリー好き...!まじで解釈一致すぎてえぐいです!続きも楽しみにしてます!!!

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