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コメント
5件
今度は北陸とかそっち側だと思ったけどやっぱそうだった… 福井…岐阜を楽にさせるべきなんか?
悲しい、、、(´;ω;`) 富山さん、いてくれるだけでいいんだよ。
富山
石川
富山
石川
富山
石川
富山
石川
富山
石川
石川
富山
富山
石川さん…………
なんか最近、優しすぎる気がします
石川さんってもっと厳しくて、言い方も強いはずなのに
僕が落ち込んでたからなのかな……
僕が……
僕が、石川さんのこと……変えちゃった…?
僕が石川さんを……
お互い本音で話せる関係って……こんなのじゃないですよね
石川さん、僕に何か言いたいこと隠してるんでしょうか
…僕、石川さんの隣にいていいの…?
あの人の作る工芸品って、技術が完璧に磨かれてて、すごく美しいし…
僕って、何か石川さんに匹敵するような技能ありましたっけ?
……何もないか
富山
なんか、なんか……
違う………
こんなの………
福井
岐阜
福井
岐阜
福井
福井
岐阜
岐阜
福井
岐阜
福井
岐阜
岐阜
福井
福井
……あれから、もう二ヶ月か
結局がんは進行し続けてるし、…
岐阜は喋らなくなったし………
…どうしよう
福井
案外机になんか入ってたりするかな?
福井
本当に中に紙が入っていた。
というか見える位置に堂々と『遺書』と書かれていた。
なんか岐阜らしいな……と思う。
今や懐かしい岐阜の字で涙がこぼれ出る。
そうだ、岐阜の字ってなんか縦長でちょっと汚い、こんな字だった。
何とも思わなかったものが、今じゃこんなに…………
しばらくめくっていると、『福井以外開けるな』と書かれた封筒が落ちた。
もうちょい言い方なかったの?と思いつつ開ける。
福井へ
今までありがとう。
多分君は僕が喋れなくなったタイミングで手紙を探すだろうと思って書きました。
あってると思う。
福井にやってほしいことは一つ。
きっとこの手紙を読んでいる時、僕はただ点滴を受けて何とか命を繋いでいる状況だと思う。
多分そう。
きっと意識はない。
だから、家からハサミを持ってきて欲しい。
そのハサミで僕の点滴を切って欲しい。
何でって聞かれると長くなるから簡潔に書くと、
僕が普通に自分の力で生きられないのが普通に嫌だ…
そんなことになるくらいなら、いっそ僕を殺してほしい。
福井、お願いします。
何でもいいから、意識のない僕を殺してください。
福井
また何とも奇妙な………
どうしよう。
岐阜は殺されたい…?
僕の手で?
………どうしようか。
なんか口調も軽いし、本当に殺して欲しいのかわからない。
…でも………
恋人を信じる……べきなの…?
福井
そこから一時間くらい考えて、自分なりの結論を出した。
ひとまず、ハサミを持ってくる。
病室に戻ってきたら、一旦机に置いて、もう一度どうするべきか考える。
今自分に出せる結論はこれくらいだった。
福井
呟いて、僕は家へ帰る準備を始めた。