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2013.01.21

不要な害虫が部屋をさった後蓮香はお風呂に入った。

温かく自分を温めてくれる湯船が蓮香は好きだった。

綺羅喜 蓮香

はぁ、どんな確率だよ。客が私が必死に探してた標的だったなんて、

綺羅喜 蓮香

ま、それも私の運の良さだと思えば…っていらんとこで運使ってる?無駄遣い?

綺羅喜 蓮香

_____でもあの頃は懐かしいな

綺羅喜 蓮香

はぁ、明日からまた仕事か…キャバどうしよ

綺羅喜 蓮香

でも、ここでしっかり仕事してればただで住めるし。そう思うと唯一嬉しいとこだね。

風呂に入って髪を乾かし歯を磨く。元々向こうが準備をしてくれていた様だった。

思った以上の親切さに驚きながらもふかふかな布団で1日を越した。

綺羅喜 蓮香

男装ねぇ…

これまで侵入捜査などで変装はしたことはあるが男装というと初めてだ。

綺羅喜 蓮香

まぁとりあえず胸抑えてウィッグつけてスーツ着ればいいでしょ。

綺羅喜 蓮香(遥希)

今日から入りました。堂崎 遥希です。(一応偽名使っておくか、

扉を開けるとそこは少し狭くコピー剤の匂いと紙の匂いがした。部屋の中は紙やら何やら色々なものが出されており散らかっている状態だ。

床はコンクリート性。薄暗くゴールド色のした光。多くはないコンピューター。

辺りは数秒見ると背後から声がした。

保倉 桃李

おい来たぞ、はいよろしくぅ

部屋の中には見た感じ誰もいなかったが、外出中だった様だ。だが机の上に置いてあるコーヒーに湯気がまだ立っていた為ついさっきまでいたのだろうか…

三橋 理央

馴れ馴れしいのはいらない簡単に済ます。

声がすると思い少し部屋の奥へ進むと棚で見えなかったらしい。眼鏡をかけた見たからに仕事できそうな人がいた。

紅梅 修斗

はいはーい!えー僕は修斗です。で、まぁよろしく!

また1人。視覚で見えなかったらしい。パソコン台的に3人しか居ない所属。ここはもしかすると情報系の配属か。

保倉 桃李

じゃ、俺は桃李。

三橋 理央

理央だ。仕事で迷惑さえかけなければそれでいい。

紅梅 修斗

あ〜、うちのリーダーこんなだけどごめんね、

綺羅喜 蓮香(遥希)

は、はぁ別に大丈夫ですけど。それよりあの、ここってなにするとこですか?

保倉 桃李

え?もしかして何も言われていない系?

これは後から聞いた話だがここにいる人達は全員フィンガーマンということがわかった。

フィンガーマンとは、それは組織の裏で支える役割だ。

主に監視や尾行。また情報収集などのターゲットの行動を詳細に観察しその情報を上層部(幹部や首領)に報告する構成員ということになる。

言わば内職とも言える。何故蓮香をわざわざ情報の鍵となる中心に配置したか…それは明白だった。

保倉 桃李

とりあえず、説明するけどわからないとこ…ねぇある?

そう、蓮香を裏切らせるための罠だ。 ここでなら調べれば調べるほど情報が手に入る。防犯カメラ死体処理、名簿…何もかもだ。

綺羅喜 蓮香(遥希)

いえ。何か仕事があれば取り掛かります。それとも横で一から見てますか?

だからこそこの情報を売るような真似をしたらすぐさまバレるのだ。

いや…又はそもそも信用していないか、だが当たり前だろう。自身の組織よりも権力のある巨大組織との同盟だ。いつ裏切られるか測り知ったものではない。

保倉 桃李

あ、そう。でそれって挑発?

綺羅喜 蓮香(遥希)

そう思うならそれで。

そこにしまいには舐めてかかっているとおもちだているのだろうか。とまで

保倉 桃李

ふーん、では俺は君…違うねぇ”遥希”君の横で見学でもしてようかな?

普通は人質だ。確かに家族は信用するに値するが敵陣。元々捨てるつもりかまず初めから目にも入っていないため血を与えた子でも何とかあるだろうと言う見下しか…

ましては息子あらず娘となると完全に舐めているとしか言いようがない。

女となると男と比べて筋肉量共に体の大きさプラス大体反社には男ばかり。

いつ襲われるか殺されるか… 拷問、体の関係、性処理。

という危険性が伴うため絶対信用。そして忠誠心が高い男を選ぶはずなのだ。

保倉 桃李

_____ぃ

その面で見ると梵天が送った人質も異様だが…

綺羅喜 蓮香(遥希)

(うーん、、

保倉 桃李

ぉ____

保倉 桃李

ねーえー

綺羅喜 蓮香(遥希)

!!””

保倉 桃李

ふーん、仕事中によそ見とは…生簀かないね。案外君も妄想主義者なのかな?

綺羅喜 蓮香(遥希)

は、はぁ?

色々向こうとの関係を考えているうちに自身の世界に入り込んでしまったとしてもそこまでいう必要はないだろうと思った。

男はいつのまにか自分のあらかじめ用意された椅子・机・パソコン、、、その横にぼろっと今にでも壊れそうな古椅子を持ち出し座ったようだった。

机に肘を置き手に頭を預けている舐め腐った態度に少し苛立ちを抑えながらも横からの視線はできるだけ無視をしようとした。

保倉 桃李

遥希君案外仕事できるんだ。あらびっくり。

綺羅喜 蓮香(遥希)

何がびっくりだ。感情こもってないくせに。

保倉 桃李

そんなことないけど?

綺羅喜 蓮香(遥希)

そ、

紅梅 修斗

遥希ー、じゃちょっと任務入ったから雑用はそこまでで。

保倉 桃李

ほらここでの初任務。

紅梅 修斗

えっとねぇ、皇家(すめらぎ家)かー…

綺羅喜 蓮香(遥希)

(皇家?

『皇家』どこかで聞いたことのある名だが。

紅梅 修斗

ほんと、上官も意地悪だよねぇ

保倉 桃李

あれ?もしかして知らない?

綺羅喜 蓮香(遥希)

聞いたことはある気がするけど…

とんッ

綺羅喜 蓮香(遥希)

いで、ちょ何すんだよ

理央が持っているファイルで蓮香の頭をトンと軽く当たる。

三橋 理央

そんなんも知らないでこっちの世界にいるのか。

綺羅喜 蓮香(遥希)

で、その皇家って何なの?

三橋 理央

代々敵でも味方でもない奴ら、東京の警察と何らかの繋がりのある家系だよ。

綺羅喜 蓮香(遥希)

警察?

三橋 理央

いや、警察と繋がり。まぁ縁があるって言っただけで警察ではないな。ただ…

綺羅喜 蓮香(遥希)

ただ?

三橋 理央

敵に回すと色々とやばい。

綺羅喜 蓮香(遥希)

で今的に回してんの?

三橋 理央

ち、めんどくせぇな。

三橋 理央

皇家は俺たち反社と警察。そこの中立者だな。そのどちらも比べられないほどの情報量がある。

三橋 理央

あいつらが一度でも向こうの味方になれば一発で破滅。こちらの味方になれば有利。それだけだな。

綺羅喜 蓮香(遥希)

それだけって。ならその家系ごと無くしちゃえばそんな命の天秤のようなものを葬り去ることができるんじゃないですか?

三橋 理央

…こっから先は自分の頭で考えろ。

保倉 桃李

意地悪な理央君。

三橋 理央

これ以上いったら俺らだってやばいだろ。

綺羅喜 蓮香(遥希)

そっか、

紅梅 修斗

ねぇ、話がズレてるわけじゃないけどズレてる。

綺羅喜 蓮香(遥希)

あ、ごめん。

紅梅 修斗

で〜戻すと、その皇家の従兄弟さんの娘ちゃんだねぇ。

紅梅 修斗

そんな血強くないのに皇家って名乗ってるの、欲深いよねぇ

綺羅喜 蓮香(遥希)

探せばいいんですか?

紅梅 修斗

おぉ、よく分かってんじゃん?

三橋 理央

てか俺はどっちでもいいが敬語かタメかどっちかにしろ、頭がこんがる。

綺羅喜 蓮香(遥希)

ぇあ、

保倉 桃李

じゃ、タメでいこ?な?

綺羅喜 蓮香(遥希)

うん。

保倉 桃李

修斗俺が遥希のこと見てるからよろ。

紅梅 修斗

おわ、ありがと。

修斗から言われた内容は以下のようだった。

皇家従兄弟の娘。従兄弟の家系までは皇という名字を名乗っていいとなっている。 『皇(王廟)蓮水』彼女の居場所を突き止め上に知らせるという任務だった。

紅梅 修斗

防犯カメラで位置特定して、移動場所と次の移動場所を予測して知らせてくれればいいよぉ

綺羅喜 蓮香(遥希)

あぁ

ここにきて少し思ったことがある。

 会社にブラック企業ホワイト企業あるように組織にもそれらしきものはもちろんある。  一般会社の場合ブラックかホワイトかを分けるのは 実際働いてからでなくてはわからない時もあるが 大体雰囲気でわかるものがある。

会社員の表情、仕草、行動、上司との関係、絡む人…それらの意図でわかるものなのだ。

それはあまりにも反社とは思えなかった。

自分がいたオーヴァルとは違う雰囲気。みんなが普通に働き会話をしている。

簡単に口を入れることができある程度の自由が設けられていた。

“仲間意識”というものが存在している。

そう、存在していたのだ。  オーヴァルでは生きるだけでも辛い人が多くいて 食に飢え、人望に長けて、人を願い、絶望し、 希望を捨て、金の為に働く者、 ただ単に殺人、薬物、窃盗…犯罪に手を染めたい者、 警察から目を背けたいものが集まってきた。 いやそれはオーヴァルだけでなかった。

カチ カチ カチ____

保倉 桃李

お、早。

綺羅喜 蓮香(遥希)

元々防犯カメラに入りやすいだけ。

保倉 桃李

ふーん。

数時間後

ふと時計を見ると時間は昼頃。 もうこんな経ったのかと自分の集中力に驚いた。

時計の針は12:30を指していた。

紅梅 修斗

ふわぁぁ、お腹すいたー

保倉 桃李

昼飯行く?

紅梅 修斗

お、いいじゃん?じゃあはるきも一緒に行こーよ。

綺羅喜 蓮香(遥希)

い、いや俺はいいや。

一緒に行きたくないからという理由が全てではない。外出禁止と言われたからには食事をどうするか決めていなかったことが難点だった。

だがやはり条約を破るということはしたくない。

綺羅喜 蓮香(遥希)

(しっかりいうしかないかな、

綺羅喜 蓮香(遥希)

あのさ俺外しゅt_____

紅梅 修斗

ねぇ!!ここ食堂あるんだよねぇ。

紅梅 修斗

めっちゃ美味しいんだよ?カレーに、ピザに〜和食もあるし?

綺羅喜 蓮香(遥希)

は?

保倉 桃李

いや今日何食べよっかな。

綺羅喜 蓮香(遥希)

食堂?食事の…提供?

紅梅 修斗

うん?どうしたの?

おかしい。何故だ。やはりここは違うのだ。

何故貴重な食を提供する職がこんな薄汚い会社の中に設立されてる?

何故温かいご飯が食べれる。

何故理不尽なく仕事を行える?

何故生きていられる状況が普通なのか?

何故人と会話を交わせる?

何故人を見れる?

何故そんな目で私を、自分自身を見れる?

何故疑いもなく人と関わることができる?

何故襲わない…何故人の命、功績、名誉を傷つけようとしない!!

何故ここにいるみんなこんなに無防備なのだ。

仕事中、背後から襲えば簡単にもげそうだ。

あぁ、そうか。そうだったのだ。よくわかった。

何故今日こんなにも時間が経つのが早いのか。 集中できるのか。

当たり前だろ。殺気がない。感じない。怯えなくてもいい環境で安心して行える仕事。

完璧に与えられた不自由ないデスクワークに整えられた施設に場所。

そう、おかしいはずだ。普通はこんなに集中できないだろ。何故気づかなかった。

ここがあまりにも暖かすぎる、。 暑苦しいほどに。

紅梅 修斗

遥希?

保倉 桃李

おい?何だ?どうした。

綺羅喜 蓮香(遥希)

おかしい。

保倉 桃李

は?

綺羅喜 蓮香(遥希)

何で、何でさそんなに笑って仕事を行えるの。

三橋 理央

お前、急に何だ。

紅梅 修斗

う〜ん、何でだろ。でもほら、笑顔の方が楽しいじゃん?僕らも人間だしぃ?

綺羅喜 蓮香(遥希)

人を殺してる。わ、俺達は人殺しだ。生きていくためと言っても表社会から切り離され見捨てられた人手なしの生き物。

綺羅喜 蓮香(遥希)

何故仲間意識をもてる!!何故ここは、ここは!、生きる為の場所なんだよ…

紅梅 修斗

あ〜その面で見ると僕たちはあくまで相当の悪党だ。

紅梅 修斗

でもそんな綺麗事言って生きてけんの?

綺羅喜 蓮香(遥希)

は?綺麗事?

紅梅 修斗

人の生き死にに興味ないし…

綺羅喜 蓮香(遥希)

どこが綺麗事なんだよ。どこが?あるべき姿を言って何が悪い。

綺羅喜 蓮香(遥希)

生き死に興味ない?あぁ、そうだね。それはそうだよ。そんなのを気にしてたらやってけない。でも死を選ぶ者の理由は知る権利と義務がある!!

紅梅 修斗

矛盾しすぎ。ねぇ遥希?僕たちは仲間なら仲間らしく信用するししてあげる。でも”敵”は違うね。

紅梅 修斗

遥希はある意味心の底から優しいのかもしれないね。

綺羅喜 蓮香(遥希)

ぇ?

紅梅 修斗

まぁ、でも?僕は遥希をす”好、き_だから。

保倉 桃李

はーいはい、そこまで。な?遥希。俺がしているのは直接でなくても間接に殺人をしているし関与もしている。死体処理に情報提供。

保倉 桃李

俺らがもし情報を提供をしていなかったらまだ地上にいたかもしれない一つの生があったのかもしれない。

保倉 桃李

それでも生きていく為なんだよ。

綺羅喜 蓮香(遥希)

何で、あんた達見たいのがここにいるんだよ_____

その言葉には誰も返さなかった。 聞こえていたかそれとも聞こえなかったかは 本人でないからわかることはない。 だが、心の何かが途切れた気がしてならなかった。

紅梅 修斗

じゃあ、ね?遥希行こ?

綺羅喜 蓮香(遥希)

う、うん。

保倉 桃李

ほーら、理央も行くよ〜

三橋 理央

まじかよ…

東リベ 〜もしも出会えたなら〜第1期

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