世界観というか時系列ズレてるます。
ぼくは、空から落ちた
羽も広げず
真っ逆さまに
下へ下へと落ちていく。
とすっ…
白羽
…っ……
痛くない。
地面に落ちる前に
誰かが受け止めた。
ルーク
……ぉわ、…
白羽
…ぇ……う…
大きな羽に頭の上の輪っか
この人も天使…
ルーク
…大丈夫……?
白羽
…だ、だぃ……じょぶ……
髪の毛が真っ黒だ…
怖い……
僕を静かに下ろすと
目線を合わせるために
しゃがんできた
白羽
…ぇ……ぁ、
ルーク
怪我してない、?
白羽
ぅ、うん…
ルーク
初めましてだけど、
ルーク
ちょっと付き合ってくれないかな、
白羽
…ぇ、あ…
白羽
わか、…た…
ルーク
ありがと
その人は僕の頭を撫でた
あったかくて
うれしかった。
ルーク
もうちょっとで着くからね
白羽
…ぅ、ん……
ぼくより背が高くて
歩くのも早いはずなのに
僕に合わせて
ゆっくり歩いてくれる。
ルーク
…ちょっとだけ、
ルーク
目つぶってて
白羽
…ん、…
目をつぶると
優しく手を引かれた。
ルーク
開けていいよ。
白羽
…わ、ぁ…
目を開けると
素敵なお店
甘くていい匂いがする
白羽
…ぃいにおい、
ルーク
…でしょ?
ルーク
大好きなお店なんだ
ルーク
めったに人来ないから
ルーク
ゆっくりして行きな
白羽
…ぅ、うん…っ…
ルーク
なにか食べたいのある?
たくさんの写真が貼られた
紙を指さした
白羽
…こ、これ…
ルーク
ショートケーキね
しばらくすると
さっき指さした
しょーとけーき?
がでてきた。
上に乗っているいちごが
キラキラしてる
白羽
…わ。ぁ…
ルーク
めしあがれ
ぱくっ
白羽
んむっ…
甘くてふわふわで
おいしい
ルーク
…おいし?
白羽
ん、…
頷くと
大きな天使さんは
目をきらきらさせてよろこんだ
ルーク
ほんとに…?
ルーク
よかったぁ、
白羽
ぁまくて…ふわふわ…
ルーク
でしょ?
ルーク
このお店のスイーツ
ルーク
全部美味しいんだよ
白羽
…そぅなんだ…
ルーク
…君、名前は?
白羽
…は、白羽…
ルーク
…白羽くんか…
ルーク
白羽くん
ルーク
綺麗な目してるよね
白羽
……ぇ……
ルーク
僕のお兄ちゃんと同じ色だ
白羽
…ぉにい、ちゃん…いたの?
ルーク
居たよ、死んじゃったけど
それから色んな話をした。
でも
僕の事は
名前以外
何も聞いてこなかった。
白羽
…ごちそうさま、でした…
ルーク
…この後どこか行くの?
白羽
…と、特には……
ルーク
じゃあこの街
ルーク
案内してあげるよ
白羽
…ほ、ほんとに……?
ルーク
いいよ
白羽
…っあ、ありがと……!
ルーク
うん
ルーク
気をつけてね
時間はあっという間で
夕方にお別れをした
僕の姿が見えなくなるまで
手を振ってくれた
白羽
…ぁ…。
白羽
お名前…、
後ろを振り返ると
姿はなくて
地面に白い羽根が
1枚残されていた
白羽
……ぁりがと…