テラーノベル
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本当は全面(ぜんめん)白くて明るいです
訓練室に入ると、そこは白い壁と床、簡易的な的、時計。静かで、無機質。
中也
一瞬、空気が変わる。
肩が上がり、視線が鋭くなる。
太宰
中也
太宰は中也の前に立ち、軽く指を鳴らす。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
中也は戸惑いながらも、腕を下ろす。
数秒。
中也
数十秒。
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
中也の呼吸が、少し乱れる。
中也
太宰
太宰は、少しだけ距離を取って言う。
太宰
中也
数秒後。
中也
太宰
中也
太宰
中也は、ほんの少しだけ口元を緩めた。
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
そう言いながら、いつの間にか訓練室の隅にどん、と黒いサンドバッグが置かれている。
中也
太宰
中也
太宰はサンドバッグを軽く叩いて、安定を確認する。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也は少し迷ってから、サンドバッグの前に立つ。
中也
一発。
ドン。
重い音が部屋に響く。
銃声とは違う、鈍くて、現実的な音。
中也
二発、三発。
拳、肘、蹴り。
動きは洗練されすぎていて、明らかに“戦い慣れている”。
太宰はドアの方へ下がりながら、それを見つめる。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也の動きが一瞬止まる。
中也
太宰
即答。
太宰
中也
また、ドン、と一発。
中也
太宰
中也
もう一度、強く殴る。
中也
太宰はドアノブに手をかける。
太宰
中也
太宰
ドアが閉まる。
一人残された訓練室。
中也はサンドバッグを見つめ、深く息を吸う。
中也
ドン。
中也
拳を下ろす。
中也
しばらく、ただ立つ。
呼吸が、乱れずに続いている。
中也
ー数時間後ー
太宰
ガチャッ
太宰
中也
太宰
開いたドアの向こう。
白いはずの訓練室は、ところどころ壁にヒビ。
床には金具の破片。
天井から、かすかに埃が舞っている。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
太宰は頭を抱えてから、ゆっくり中也を見る。
太宰
中也
即答。
太宰
中也
太宰
太宰は深く深く息を吸って、吐いた。
太宰
中也
その一言で、太宰の動きが止まる。
中也
拳を見る。
中也
静かだった。
言い訳でも、反抗でもない。
ただの事実。
太宰
太宰はゆっくり近づき、壊れた的を見てから中也を見る。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
一拍置いて。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰は、ふっと笑った。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也の目が、わずかに揺れる。
太宰
中也
太宰
太宰は肩を竦める。
太宰
中也
太宰
指を一本立てる。
太宰
二本目。
太宰
三本目。
太宰
中也
太宰
太宰は中也の肩に手を置く。
強くない。命令でもない。
太宰
中也
太宰
中也は少し考えてから、首を振る。
中也
太宰
中也
太宰
中也
一瞬、太宰の目が見開かれる。
太宰
苦笑して、頭をかく。
太宰
壊れた訓練室。
爆発したサンドバッグ。
それでも――
中也は、今日も“人を撃たずに”生き延びた。
太宰は確信する。
太宰
太宰
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
ドゴォォォォォオン!!!!💥
壁が凹む
太宰
太宰
中也
太宰
両手で頭を抱え、叫ぶ。
太宰
中也
太宰
壁の凹みを指差す。
コンクリートが、明らかに悲鳴を上げている。
太宰
中也
中也は凹んだ壁と自分の手を見比べて、少しだけ眉を寄せる。
中也
太宰
太宰は深呼吸して、気を取り直す。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
太宰は少し考えてから、ポンと手を叩く。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰は近くに落ちていた鉄製の棒を拾い、中也に渡す。
太宰
中也
太宰
中也は半信半疑で棒を握る。
ギシ、と金属が軋む。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
数秒の沈黙。
中也
太宰
中也
太宰
太宰は凹んだ壁を見て、ため息をつく。
太宰
中也
太宰
中也
太宰は中也の肩を軽く叩く。
太宰
中也
太宰
中也は一拍置いて、頷いた。
中也
太宰
訓練室には、凹んだ壁と、壊れなかった“今日”が残った。
太宰
中也
太宰
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