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「たとえ顔が見えなくても。」

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「たとえ顔が見えなくても。」

1 - 「たとえ顔が見れなくても。」後編

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2022年12月31日

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「たとえ顔が見れなくても。」後編

スタート

ふへへっ!

楽しいね!__くん!

???

そうだなっ!

桃くんが来てから、何も辛いとか、苦しいなんて感じなくなった。

まるで、あの時のように。

名前を忘れてしまって、もう顔も覚えていないけど

片思いしていたあの子と同じように。

いつものように、公園で遊ぼうとしていた。

僕がここに捕まる半年前の日のことだった。

家はかなり荒れていた

だからいつも夕方になると追い出された。

友達とかもいないから、一人で遊ぶしかできなかった。

???

グスッ

...どうしたの?

僕とおんなじ頃ぐらいの子が泣いていた。

きれいな顔立ちで、思わず口を開けていた。

その子も家がかなり荒れていたらしい。

幸い母のほうが優しいらしく、受けていたD〇に巻き込まれないよう、ここの公園に連れてきてそのまま母だけ、家に向かったらしい

そこから僕たちはよく遊んでいた

だけど、長くは続かなかった。

モブ1

ねぇ君たち

モブ1

おかあさんとかはいないのかな?

僕はそうだけど、この子は今お母さんが迎えに来るよ!

モブ1

じゃあ、青髪の子だけ来てもらっていい?

でも、この子は?

モブ1

もうすぐお母さんが来るよ

そう?

じゃあまたね__くん!

???

うん!

あの時いかなければよかった。

そう、後悔した

いや!!やめて!

モブ1

おとなしくこい!!ドカッッ!!

ゲホッッゴフッッ

痛いッ!ポロポロ

そこから地獄ともいえる日々が始まった。

毎日死ぬんじゃないかと思い、怖かった

桃くんが来たとき僕の中で何かが回った音がした

動かなかった歯車が回った音だった

ここから逃げる決意が固まったのだ

もちろん桃くんと。

僕、そろそろ寝るね。

おう、おやすみ青。

おやすみ~

...

...青、か。

青っていうたびにあいつのことが思い浮かんでくる。

昔、俺に名前を付けてくれた奴

…また会えたらどんなに幸せか

大好きだったあの子に、好きだ。と伝えたい。

そして、名前を付けてくれたことに、ありがとう。って言いたい。

たとえ、あの子が忘れていたとしても、性格とかが変わっても、

もう一度逢えたらなぁって、w

なに言ってんだバーカ…wボソッ

会えないに決まってんのに…wポロッ

 

桃くんッ___!

 

ずっとともだちだよ___!

…!約束!

幸せだったなぁ...ッッ

翌日

....桃くん。

....ん?

お話があるんだけど、いい?

ッ...うん?

一緒にさ、

脱獄しない...ッッ?

...は。

それホントに言ってるのか...ッ?

うん。

もし見つかったら...ッ

どうすんの...ッ??

...その時は...ッ

一緒に死のう?

ッッ...正気かッ?

僕はいつでも正気だよ。

それに桃くん

ここの地獄みたいなところに連れ戻されるよりも、死んだほうが楽じゃないッ?

一生の苦しいと、一瞬の痛い、どっちがいい?

ッ...分かった。

協力するよ...ッ

...ふふッ。ありがと。

...あとさ、

もし、脱獄出来たら...ッッ

伝えたいことがあるんだけど...いい?

?うん...ッ?

...もう会えないと思う。

大好きだったあの子には。

...だから、もうあきらめようと思った。

でもねッ、すきって言うか、どうかわからないけど、

話していくうちに、僕の胸がきゅうってなる人がいるのッ

それはねッ

桃くん。

ねぇねぇ!

 

んぅ?

 

どしたぁ?

恋ってなぁに?

 

俺もよくわかんないけど、なんかね、

 

その人と、近づいたり話したりすると

 

胸がきゅう?ってなるんだってぇ~!

そぉなの!?

ありがとぉ!ニパッ

 

へっへん!!__

...ッそっか。

これが恋なんだ...ッw

叶うわけがない恋なんだ…w

__当たって砕けろ!青ッ!ニコッ

ッッ…w

そう、だよねッ…

僕、頑張るよ

桃くんに思い伝えたいッ!

だから、もし...もし脱獄できたなら、告白してみようと思うッ

片思いでもいい。ただ、好きって伝えたい。

"大好き"だよ。桃くん。

青の声...ッ震えてた...ッ

怖いんだな。きっと...ッ

明日の夜に決行だからね...ッ

ッ...

守らなきゃ...ッ

どうしても青を守りたかった。

...青とは、どこかで会ったような、奇妙な感覚だった。

懐かしい声だった

...まさかなとは思っているもの、俺の本能は

青を守る

それに従って体が動いている

誰も体には逆らえない。

たとえ神様でも。

...命に代えてでもッ

青を守るから...っ

...死なないでねッ___

...ごめん。青。

その約束、きっと守れないよ。

翌日の夜

ふぅ...ッはぁ...ッッ

ついに来た...ッこの日がッ

出来るかもしれない...いや、できるッ!

僕は目がいいから、あの人のどこに鍵があるかもう分かっている

そこからばれないよう取って、開けて逃げればいいだけ。

もうそろそろ来るだろう

トコトコトコトコ...

...ッ来た

モブ1

おぉい!飯だぞッ!

鍵...あった!

ばれないように...ッ

ソーッ

...取れたッ!

あとは鍵を開けるだけ。

ガチャンッッ!

でも早く逃げないと鍵を探しに来るッ!

桃くん行くよッ!!

ッ…あぁ!

はぁ...ッッはぁ...ッッ

逃げなきゃッ…

...ッッ青

んッ?

俺は、青を守らなくちゃ行けない、

もし、追いつかれそうになったら...ッッ

俺は、

命に代えても青を守る

青が言った死なないでねっていう約束は...ッ

叶えられないかもしれない

は...ッッ?

なんで...ッ?

一緒に逃げるって言ったじゃん...ッ!

...ッごめん、

でもこれは、俺の体が言っているんだ

ホントは一緒に逃げたいよ。

だけど体には逆らえない。

...もし俺が生きてたら...ッポロ

明日、ここの近くの公園に来てね...ッッニコッポロッ 

それまで待ってて...ね?ニコッ

おい待て!!

...ッ来ちゃった...

...ッッやだよ桃くん!!

死んでほしくないッ!ポロポロ

僕のことなんか守らなくていいから...ッッ!ポロポロ

死なないでよ...ッ!!ポロポロ

桃くんッ!ポロポロ

...ッッニコッ

...口パクでなんか言ってる...ッッ?

...ニコッ(口パク

に...げ...ろ...ッッ

ぃや...ッッポロポロ

でもきっと帰ってくるよね...ッッ

ッ…タッタッタッ!

はぁ...ッッはぁ...ッッはぁ...ッッ

青を守る...ッッ

ッ…桃くんッポロポロ

帰...って...きてよ...ッッバタッ

スゥスゥ...ッッ

 

大好きだよ!青...ッッ!

...!僕も...ッッ!!

大好き!

桃くん!!

現実

バサッ!!

...ッッえ?

桃くん...ッッなの?

昔よく遊んでいたのって、桃くんッ?

...ッッポロポロ

大粒の涙が1粒、2粒…と頬を伝って流れてきた

...ッッでもッポロポロ

もういないかも...ッッ

桃く...ッッ桃くん...ッッポロポロ

 

…青。

んぇッ?

...ッえ?

桃く...ッッポロポロ

おはよニコッ

青ッニコッ

う、うぁ"ぁぁんッ!!ポロポロ

桃くんッだぁッ!ポロポロ

泣かない泣かないwナデナデ

なんでッいるのッ?ポロポロ

途中で警察がきて、保護されないうちに逃げたの

よかった...ッッポロポロ

会いたかった...ッッ会いたかったッポロポロ

...ッ俺もポロッ

...ッ桃くんッ

ん?

桃くんってさッ

昔、誰かに名前つけてもらった...ッ?

...ッ!

そう...ッだよッ

青っていう名前もその子からつけたんだよニコッ

...ッ実はさ、

それ、僕なんだッ

...えッ?

僕、ようやく思い出したニコッ

元の名前、"青"なんだ。

...ッッポロポロ

青ッッかッ?ポロポロ

青なのかッ?ポロポロ

うんッポロポロニコッ

...ッッポロポロギュッ

会いたかった...ッッポロポロ

そして、ありがとう...ッッポロポロ

行き先がなかった俺に名前をつけて、救ってくれた、手を差し伸べてくれた...ッッポロポロ

本当にありがとう...ッッポロポロ

うんッポロポロ

...僕

ずっと桃くんが好きだった...ッッポロポロ

もう会えないと思ってたッ...ポロポロ

...嫌いでもいいからこの想いだけは受け取ってください...ッッポロポロ

多分もう会わないと思うから...ッ

この想いだけはもらってほしい...ッ

...ッッポロポロ

ギュゥゥゥウッ

あぇッ?ポロッ

好きだッポロポロ

俺も大好きだった。ポロポロ

こんな俺だけど、

一生青を守ります...ッッポロポロ

...ッッはいッ!ニコッポロポロ

大好きだッ!青ッ!ニコッ

僕もッ!

2人はそう言いながら、誓いの口付けをした。

これは二人が結ばれる、1年前のお話___

結ばれた時の話は___また、今度話しましょうか。

___end____

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