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17歳の夏
太陽の光が強く私を照らしてくれる。
誰もいない朝の教室
揺れるカーテン
流れる風の音
空っぽな私の心の中に 心地良さをプレゼント してくれているらしい。
特別なおはようを言いたくて
あなたのおはようが聞きたくて
こうやって待ってるときが 大切な時間だったりして
あの頃と変わらず 今もずっと待ってんだよね
あの頃とは違うはずなのに。
諦めきれないんだよね。
4月10日
かえで
かえで
かえで
すず
かえで
すず
先生
はやと
かえで
はやと
かえで
はやと
すず
かえで
すず
かえで
すず
かえで
すず
かえで
かえで
かえで
5月中旬
すず
かえで
すず
かえで
すず
かえで
すず
午前7時50分
かえで
かえで
ガラガラ
はやと
かえで
かえで
かえで
はやと
かえで
かえで
はやと
かえで
はやと
かえで
はやとはいつも朝が早いらしい
そしていつもとなりのクラスに 行ってしまう
なぜかはやととは あまり学校で喋らない
携帯で連絡はとるのに
学校では喋れない
というか喋りかけれない
この日から
私には
朝のこの時間が
大切になっていった。
次の日の朝
かえで
はやと
はやと
かえで
はやと
はやと
はやと
かえで
はやと
はやと
かえで
はやと
はやと
ガラガラ
かえで
すごく嬉しくて
友達のはずなのに
すごくドキドキして
なんだろこの気持ち
そうだ
好きなんだな
きっと
はやと
通話
00:00
はやと
はやと
かえで
かえで
はやと
はやと
かえで
はやと
はやと
はやと
かえで
はやと
はやと
通話
03:10:00
テスト期間ずーっと電話した
すごく嬉しくて
正直
勉強なんか
集中出来たもんじゃなかった
あなたの声は
心地よくて
眠くなる
あなたも時々
寝ぼけてて
かえでの声好きだな
って
そんなこと言うから
期待するんだよ
テスト4日目の夜
はやと
通話
00:00
はやと
かえで
はやと
はやと
かえで
かえで
はやと
かえで
かえで
はやと
はやと
かえで
はやと
かえで
かえで
かえで
はやと
はやと
かえで
はやと
通話
04:05:00
あなたとふたりで映画
誘ってくれて すごく嬉しかった
映画見に行く日まで
ずっとドキドキしてたんだよね
どんな服着ようかすごく迷った
あんまり化粧はしなかったけど
友達に聞いて練習したんだ
綺麗になりたくて
やっぱり私は
あなたが好きみたい
すず
かえで
すず
かえで
すず
かえで
すず
すず
すず
かえで
かえで
すず
すず
かえで
すず
すず
すず
すず
かえで
かえで
すず
すず
かえで
かえで
かえで
かえで
すず
すず
かえで
かえで
すず
すず
かえで
日曜日
待ち合わせの時
あなたを見つけられなくて
ずっとキョロキョロしてた
そこにあなたが来て
すごく安心した
映画を見る前
あなたはすごく眠そうにしてて
映画ははじまって
もうすぐ終わる
って時に
あなたの方を見たら
寝てるように見えて
手をつんつんしたら
あなたが手を握ってくれた
全部覚えてるんだよね
道を歩いている時も
さりげなく歩道側を歩かせてくれて
私が転けそうになった時
あなたが支えてくれた
あなたの優しさが
好き
期待するのも仕方ないよ
テストが終わってからも
ときどき電話をした
はやと
通話
00:00
はやと
かえで
かえで
はやと
はやと
かえで
はやと
通話
02:30:00
朝
ガラガラ
かえで
はやと
気づいたら私は
いつも
朝早くから
学校に来てた
休み時間
すず
かえで
すず
かえで
すず
かえで
すず
すず
かえで
すず
かえで
かえで
すず
6月中旬
はやと
通話
00:00
はやと
かえで
かえで
かえで
はやと
かえで
はやと
はやと
かえで
はやと
かえで
はやと
はやと
かえで
はやと
かえで
かえで
はやと
かえで
かえで
はやと
はやと
通話
02:05:00
ある休み時間
すず
かえで
かえで
すず
すず
かえで
すず
すず
すず
すず
かえで
かえで
かえで
かえで
すず
すず
かえで
すず
すず
6月29日
私の思い出の中で
1番記憶に残ってる日
この先もきっと
忘れない
あなたの地元にあるカラオケにいった
その日は雨だった
少し暑くて冷房をかけた
少し寒かったよね
あなたといる時間は早くすぎて
気づいたら
半分くらい時間が経ってた
あなたの歌声は
綺麗で
すごく落ち着いた
歌が上手なあなたは
いきなり私に抱きついてきた
すごくドキドキした
寒いねって言ったあと
あなたは離れた
私が歌ってる時
あなたは手を握ってきた
その手を離したのは
ずっとあとだったよね
私は決めたの
気持ちを伝えようって
今伝えなきゃ
後悔するって思った
告白するのは
私が想像してた何倍も
緊張して
思うように
言葉が出なかった
かえで
かえで
かえで
かえで
なかなか言い出せない私を
ずっと待ってくれた
かえで
かえで
かえで
かえで
勇気を振り絞って
ようやく言ったこの言葉
あなたは
ありがとう
でも
一日だけ待って欲しい
自分の気持ちがわからない
って
言ったよね
かえで
はやと
はやと
はやと
次の日の休み時間
すず
かえで
かえで
すず
すず
かえで
かえで
すず
すず
すず
かえで
かえで
かえで
すず
かえで
かえで
かえで
すず
すず
すず
すず
すず
すず
すず
かえで
11時半
はやと
通話
00:00
はやと
はやと
はやと
はやと
はやと
はやと
はやと
はやと
かえで
かえで
はやと
はやと
かえで
かえで
はやと
通話
15:12
泣いているのがバレないように
電話を切った
電話を切った瞬間
せき止めていた何かが無くなって
涙が溢れた
すずとの連絡
かえで
かえで
すず
すず
通話
07:05
すずは私の話を聞いてくれた
ずっとずっと
泣いてる私を慰めてくれた
0時0分
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
友達からお祝いの連絡が届く
みんなの優しさが
また私を泣かせた
それでもね
やっぱり
あなたからの
誕生日おめでとう
が聞きたかった
朝になって
学校に来ても
私は特別なおはようを言うことはなかった
あなたからの
おめでとうも
聞くことはなかった
何日かたった時
あなたから喋りかけてくれた
あなたから電話しようって
言ってくれた
まだあなたが
優しさを見せるから
期待しちゃうんだよ
思わせぶりしないでよって
言いたいけど
言ったら何かが変わる気がして
何かが壊れてしまう気がして
言えないんだよね
だって
やっぱりまだ好きなんだもん
やっぱり好きだから
今日もまた
朝早くから学校にいる
今もまだ
特別なおはようを言いたくて。
end.