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また、夢を見ているのだろうか
視界というより直接脳に送られてる感覚
その感覚をより鮮明にするためそっと目を閉じた
一人の少女がいた
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自分にそういいきかせて奮起していた
気づけば自分の事を「旅人」と名乗り
ある時代では雨除けのおまじないを
ある人からは災害から回避する術を教わった
何度も何度も何度も何度も少女は試して その都度失敗してきた
いつの時代だって、今だって少女は独りだ
目を開くと視界の先にはその少女がいた
1人で涙を流している
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村からは少女以外の人やもの、全てが消え去っていた
不自然な程に気配もなく音もない
それは元からそこに何も無かったような
どうにかしたくても、涙を拭いたくても、抱きしめたくても
僕が介入することは出来なかった
少女の名前を呼び続ける ずっとずっと呼び続けた
どのくらい時間が経っただろう
少女は立ち上がり近づいてきた
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そんな少女に俺の居場所を教えるように
そして俺とじゅはちの手が重なった時
突如視界がクリアになり現実感がでてきた
まるで今までは生きた心地が全くしていなかったのだ
当たりを見渡すとニキくん、せんせー、りぃちょくん、そして村の人もみんな広場にいた
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俺は意識を覚醒させ一息吐くと目の前にはじゅはちがいた
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それだけ言って走り出してしまった
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理由は分からないが足の怪我が軽減されている感じがした
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それでも足の痛みなんか気にせず俺は走った
すれ違う村の人達は
村の人
と不思議そうに話していた
村の人
そう、俺らは3日間の記憶が抜け落ちていた
けれどそんなことを気にしている暇はない
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じゅはちがいた場所は「霧山神社」だった
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努めて優しい声で呼んだ
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全部私のせいなんだって、
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言ってから気がついた
古文書に書かれていた犠牲者数
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なんで俺は思い至らなかったのだろう どうして決めつけていたのだろう
もしじゅはちが土砂崩れのタイミングであの神社を退避しなかった時の結果を
もしもじゅはちが過去に戻ることをやめた場合、村はその災害の本来の被害がそのまま反映される
そして、その被害とは
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今から104年前に「白井村」は滅亡していたのだ
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一緒にいたいと願うと離れ離れになり、諦めるとようやく顔を合わせられる
世界一の皮肉だった
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村の存亡を、数百人の命を守る責任を一身に纏った少女の笑顔は何よりも強く、苦しかった