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とある日の昼下がり

カフェにて

コツコツコツ_

夏又平吉(なつまたへいきち)

……おや、またお遊びかい?

夏又平吉(なつまたへいきち)

郷田くん♪

早川明智(はやかわあけち)

ゲッ……相変わらず気づくのがお早いようで
貴方は背中にも目がついているのですか

※ここからの暗号は『算盤が恋を語る話』を参考。 私的に簡単な解読法を描いてみました。

以上!

夏又平吉(なつまたへいきち)

四十四億六千三百五十五万八千五百十三円六十一銭?
(けふのようは?)

(けふのようは?) ↓ (今日の用は?)

早川明智(はやかわあけち)

ほう…
八十三億七十一万三千二百四円十一銭?
(よみました?)

夏又平吉(なつまたへいきち)

三十一億十二万二千二百九十八円五十四銭
(さいきんね)

早川明智(はやかわあけち)

(…九十八は、奴なりの『ん』を示しているのか?)

夏又平吉(なつまたへいきち)

三十五億九千四百五十二万三千二百四十四円七十五銭
(それにしても)

夏又平吉(なつまたへいきち)

二千二百七十二円六十一銭
(きみは)

夏又平吉(なつまたへいきち)

五十一億九千四百四十四万十一円九千三百五十四銭
(なれているね)

早川明智(はやかわあけち)

七十三万二十一円三十二銭
(むかし)

早川明智(はやかわあけち)

八十一億九千二百七十一万三千二百四十一円三十二銭
(やりましたし)

早川明智(はやかわあけち)

十一億四十一万九千二百七十一円十四銭
(あたりまえ)

早川明智(はやかわあけち)

五千五百二十五円四十五銭
(のこと)

夏又平吉(なつまたへいきち)

……アハハやはりこの暗号、面白いが長文には向いてないね

夏又平吉(なつまたへいきち)

言葉遊びは止そう

早川明智(はやかわあけち)

そもそも元が長文で使われていないのですから当然です

早川明智(はやかわあけち)

ほぼ以心伝心で伝わっているようなものですよ

夏又平吉(なつまたへいきち)

そうだね

夏又平吉(なつまたへいきち)

話を戻そうか
で、今日は何の用かな?

早川明智(はやかわあけち)

と、言われましても端から貴方に用などありませんよ

夏又平吉(なつまたへいきち)

へぇ
なら、なぜ君はここにいるんだい

早川明智(はやかわあけち)

単なる偶然ですよ偶然

夏又平吉(なつまたへいきち)

ほう、いつものように
しらばくれるおつもりですかな?

早川明智(はやかわあけち)

しらばくれるも何も、本当に貴方に用はないんです
暗号の方はしばし感心して乗ってしまいましたが…

早川明智(はやかわあけち)

そもそも、貴方の声すら耳に入れたくないというのに、用もなしに、わざわざ私の方から出向くとお思いで?

夏又平吉(なつまたへいきち)

じゃあ尚更、君がここにいる理由が気になるね♪

早川明智(はやかわあけち)

……行きつけの店がここだからですよ

早川明智(はやかわあけち)

ちょうど近くに来たから寄っただけで、なぜ引き止められなければならないのです

夏又平吉(なつまたへいきち)

おぉそういうことだったのかい、それは大変失礼した♪

夏又平吉(なつまたへいきち)

で、ちなみに郷田くんはどの商品が好きなんだい?

早川明智(はやかわあけち)

くっついて来ないでいただけませんか
非常に不愉快です

夏又平吉(なつまたへいきち)

も〜そんなこと言って〜
あ、期間限定のクロワッサンサンド食べるんだ

早川明智(はやかわあけち)

何ですか、別にいいでしょう

夏又平吉(なつまたへいきち)

郷田くんは期間限定に弱い方かな?

早川明智(はやかわあけち)

いちいち反応しないでいただけませんか

早川明智(はやかわあけち)

食事する時までついてくるんですか
貴方はさっきの席で食べれば良いでしょう

夏又平吉(なつまたへいきち)

恨んでる相手を眺めながら食べるのが楽しくてね

夏又平吉(なつまたへいきち)

この店、俺も気に入ってるからまた会えるかもだけど

早川明智(はやかわあけち)

なら今日で来るのやめます

夏又平吉(なつまたへいきち)

エッ、そんな潔く!?
う〜んそれは寂しいな

早川明智(はやかわあけち)

ごちそうさまでした

早川明智(はやかわあけち)

私への慰謝料分も含めて会計は貴方に払わせます
これが伝票です
さようなら

夏又平吉(なつまたへいきち)

なっ、郷田くんー!
それはさすがに酷過ぎないかいー!?

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