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時雨
大川実菜
漣雨乃
私は、漣さんの方に目を向けた。
漣さんは、色鉛筆で絵を描いていた。
空想ストーリーに出てきそうな、綺麗な蒼い空模様の絵。
時雨
漣雨乃
時雨
私は今、何かを忘れているような気がした。
もちろん、あと1週間なのも覚えているけど。
…そうだ、あと5日で終わるんだ。
でも、悲しい訳でもない。
それでも嬉しい訳でも無い。
最近、自分の感情がよくわからなくなって来ている。
言葉にしたら、"無"なのだろうか。
唯
時雨
唯
時雨
否
時雨
疲れた心を上書きするように、その綺麗な夕日は私の目を癒す。
時雨
時雨
元から、ここは私の居場所だった。
毎日毎日、屋上に来ていた。
何故か気分が晴れるから。
時雨
昨日のように、またぽつりぽつりと雨が降り始めた。
時雨
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時雨
時雨
江野紫暮
時雨
江野紫暮
時雨
江野紫暮
そう言って、紙に自分の名前を書いた。
時雨
私も、そう言って紙に自分の名前を書いた。
江野紫暮
江野さんは、ニッと笑って見せた。
時雨
私もニッと笑った。