テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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写納2

第2話 - 写納3

2023年03月01日

#第5人格

#第五人格

#連載

かしえら

－サバイバーの館－

イソップ

はぁ、はぁ…。

イソップ

やっと、戻って来た…。

ウィリアム

皆、今日は長試合に付き合ってすまないな！

マーサ

全く、本当よ。

マーサ

あんたと組むと、必ず夜まで試合に付き合わされるんだから。

マーサ

イソップとイライもよくついてこられたわね。

イライ

僕は大丈夫だよ。

イライ

夜まで試合に行く事は予知していたからね。

マーサ

知っていたのに付き合っていたの？

マーサ

イライったら、お人好しね。

イソップ

僕はしばらく、試合には出たくありません…。(息を切らしながら)

イライ

イソップ君大丈夫かい？

ウィリアム

イソップは今日走りまくってたからな〜！(大声で笑いながら)

マーサ

ほぼ、ハンターに追われていたからね。(苦笑)

イソップ

本当ですよ、なんで僕ばかり…。(溜息をつき)

イライ

ま、まぁ。そういう時もあるよ。

マーサ

じゃあ皆、無事戻って来たことだし。

マーサ

そろそろ私は寝ようかしら。

マーサ

じゃあ明日も頑張りましょうね。(自室へ帰り)

ウィリアム

また明日な、マーサ！

ウィリアム

じゃあ俺も寝るとするかー。

ウィリアム

また誘うから来てくれよ！お休み！(自室へダッシュして帰り)

イライ

はは…、彼はまだ元気だね。(見送っては)

イソップ

そうですね…、僕も部屋へ帰ります。

イライ

あぁ、イソップ君ちょっと待って。

イソップ

どうしましたか…？

イライ

寝るときは注意した方がいいかも。

イソップ

？

イソップ

それってどういう意味ですか…？

イライ

すまない、これ以上の事はわからない。

イライ

僕も少し眠いから、

イライ

睡魔が邪魔してよく見えないんだ…。(うとうとしており)

イソップ

そ、そうですか…。

イソップ

取り敢えず、注意しておきますね。

イソップ

イライさんの予知は当たるので…。

イライ

大袈裟だよ、外れることだってあるさ…。

イライ

ふわぁ…。(欠伸をして)

イライ

イソップ君ごめん、そろそろ僕は寝るよ。

イソップ

あっ、はい…。

イソップ

イライさん、お休みなさい。

イライ

うん、お休み。

イライ

また明日ね。(自室へ帰り)

－イソップの自室－

イソップ

と言っても…。

イソップ

寝るときに注意した方がいいとはどういう事でしょうか…。

イソップ

……考えても仕方ありませんね。

イソップ

寝るときは真っ暗で寝る派なのですが、

イソップ

ベッドの横にランタンでも置いておきましょう。

イソップ

少々薄暗いですが…、

イソップ

何も見えないよりかはいいですね…。(ベッドの横にランタンを置いて)

イソップ

じゃあそろそろ寝ましょうか…。(ベッドに入り)

イソップ

…！？

イソップ

あ、あれ…ベッドが暖かい……。

イソップ

…って、えぇ…！？

イソップ

ジョゼフ、さん…？(顔を横に向け)

ジョゼフ

……。

ジョゼフ

……ぐぅ。

イソップ

ね、寝てる…。人のベッドで…。(ベッドから出て)

イソップ

って、この現象…前にも合ったような…。

イソップ

イライさんが注意した方がいいってまさか、ジョゼフさん…？

ジョゼフ

……ん〜…？(目をゆっくり開けて)

イソップ

あっ…、起きましたか？

ジョゼフ

あぁ、イソップか。

ジョゼフ

今ちょうど、ベッドを借りていたよ。

ジョゼフ

今日はここに泊まるから、

ジョゼフ

ベッドは借りるね。

ジョゼフ

じゃあ、お休み。

イソップ

！？…ちょ、ちょっと！

イソップ

待って下さいよ…！

イソップ

話についていけません…。

ジョゼフ

えぇ…わからなかった？

ジョゼフ

ベッドを借りるって言ってるんだよ？

イソップ

何故上から目線なんですか…。

イソップ

ジョゼフさん、貴方どうやって入って来たのですか？

ジョゼフ

……そ、そんな事はどうでもいいじゃないか。(ベッドで眠りながら)

イソップ

…言わないと、ナイチンゲールさんに喋りますよ？

イソップ

ハンターが不法侵入したと…。

ジョゼフ

そ、それだけはやめてくれ！(ベッドから勢いよく体を起こし)

ジョゼフ

…はぁ、仕方ないな。

ジョゼフ

本当の事を言うしかないか。

イソップ

当然ですよ…。

ジョゼフ

試合が終わったあと、部屋へ帰ろうとしたのだけど…。

ジョゼフ

途中でその…。

ジョゼフ

……部屋の鍵を失くしたんだ。

ジョゼフ

それで部屋に帰れないってわけ。

イソップ

鍵を失くした事はわかりました。

イソップ

ですが、どうして僕の部屋なんですか…。

ジョゼフ

まぁ、待て。話は続いてるから。

ジョゼフ

途方に暮れた私は…、

ジョゼフ

サバイバーの館の前にいた。

ジョゼフ

そうしたら、向こうに庭師らしき姿を見つけてね。

ジョゼフ

納棺師に用事があるって事を伝えると。

ジョゼフ

親切にも、彼女が部屋を案内してくれたよ。

ジョゼフ

君の部屋をね。(にこりと笑い)

イソップ

(エマさん…、それを教えては駄目です…。)

イソップ

…色々と突っ込みたい所はありますが、

イソップ

他の人にはバレなかったのですか…？

ジョゼフ

時間が時間だからね。

ジョゼフ

庭師以外とは会わなかったよ。

ジョゼフ

…で、試合で疲れていた私は、

ジョゼフ

そのままベッドで寝ていたという所だね。

イソップ

あの…だから、どうして僕の部屋なんですか？

ジョゼフ

いやだって、君。

ジョゼフ

この前、私の部屋に勝手に入ったじゃないか。

ジョゼフ

だから、これでおあいこだよ。

イソップ

うっ…、それはそうですけど。

イソップ

まさか、朝まで部屋にいるつもりですか…？

ジョゼフ

しょうがないだろ？鍵を失くしたんだからさ。

イソップ

ちなみに、どこで落としたとか検討はつかないんですか…？

ジョゼフ

多分、試合中だね。

ジョゼフ

明日の試合が始まる前に、ここを出るさ。

ジョゼフ

朝は自分の部屋で、ゆっくり紅茶を飲みたいからね。

イソップ

今すぐ帰ってくれても全然いいのですが…。

ジョゼフ

それは拒否する。

ジョゼフ

鍵があれば別だけどね。

イソップ

と言うか、他のハンター達の部屋で泊まっておけば良かったんじゃ…？

ジョゼフ

私のプライドが許さないから無理だ。

イソップ

…サバイバーの部屋で泊まるのもおかしいと思いますけど。

ジョゼフ

うっ、うるさい…！

ジョゼフ

だから、君に貸しを作ったのを思い出して来たのだよ。

イソップ

それについては、僕も人の事言えませんね…。

ジョゼフ

ふふ、分かったのならいいんだ。

ジョゼフ

しかし…このベットに2人はきついかな。

ジョゼフ

仕方ない、私はそこのソファで仮眠するか。(ベッドから下りて)

ジョゼフ

イソップはベッドを使いなよ。(ソファに座って)

イソップ

もともと、僕のベッドなんですが…。

イソップ

まぁ、事情は何となく分かりました。

イソップ

僕も人の事言えませんし…、

イソップ

1日だけなら泊まってもいいですよ。

ジョゼフ

ふふ、その言葉を待っていたよ。

ジョゼフ

じゃあ、私はそろそろ寝るから。

イソップ

言っておきますけど、変な事などしないで下さいね？(ベッドに入り)

イソップ

部屋は綺麗にしておきたいので…。

ジョゼフ

私が部屋をみだりに荒らすと思うかい？

ジョゼフ

それとも、もしかして…。

ジョゼフ

イソップ君、何か期待しているのかな？(ニタリと笑い)

イソップ

いえ…、特に何も。

イソップ

それでは、僕はもう寝ますから。

イソップ

朝になったら帰って下さいね…。(そう言って眠りにつき)

ジョゼフ

……。

ジョゼフ

今の反応、どっちだろう…。

ジョゼフ

ﾁﾗ(納棺師の顔を覗き込み)

ジョゼフ

…ふーん、死んだように眠るね。

ジョゼフ

髪も綺麗だし、肌も綺麗だ…。

ジョゼフ

私の写真機で撮って飾っておきたいくらいだね。

ジョゼフ

試しに襲ってみるか？いや…。

ジョゼフ

ここはサバイバーの館だ。

ジョゼフ

無闇に騒いだら危険か…、残念。

ジョゼフ

私も疲れた…、そろそろ寝よう。(眠りにつき)

イソップ

……。

イソップ

……ん、もう朝ですか…。(目を覚まし)

イソップ

ジョゼフさんは……。

イソップ

…もう行ったみたいですね。(ソファを見て)

イソップ

…ん、何かいい匂いがします。(ベッドから下りて)

イソップ

おや、これは…。

イソップ

紅茶…？(テーブルに置かれた紅茶を見つめて)

イソップ

隣に手紙が添えられています…、えっと…。

イソップ

「やぁ、おはよう。目は覚めたかい？

イソップ

すまないね、朝起きたらどうしても紅茶が飲みたくてね…

イソップ

1つ、紅茶を頂いたよ。

イソップ

代わりに君の分も作って置いたからね。

イソップ

にしても、君の寝顔って間抜けな顔してて面白かったよ。

イソップ

たまには部屋で一緒に寝るのもいいかもね？

イソップ

……なーんて、冗談さ。

イソップ

それより、さっさと紅茶を飲まないと冷めてしまうよ。」

イソップ

……。

イソップ

…あっ、そうだ紅茶を入れてくれていたのですね。

イソップ

…変な物とか入れてないですよね？

イソップ

…。(紅茶を1口飲み)

イソップ

美味しいですけど…、

イソップ

もう冷めてます…。

イソップ

ジョゼフさん、わざとですね…。

イソップ

しかし、寝顔…やはり見られてましたか。

イソップ

見られている気配は感じたので…、

イソップ

一応普通にしていたのですが…。

イソップ

そんなに間抜けでしたかね…？

イソップ

試しに襲ってみるかと聞いた時は…、

イソップ

驚いて変な顔になっていたかもしれませんが。

ｺﾝｺﾝｺﾝ‥(扉にノック音が響き)

イライ

イソップ君おはよう。

イライ

昨日は大丈夫だった？

イソップ

その声はイライさんですか。

イソップ

え、えぇ。特に変わったことは…。

イソップ

(ハンターが来てたなんて言えない…。)

イライ

…そっか、なら良かったよ。

イライ

イソップ君、朝食はまだかな？

イライ

良ければ一緒に食堂で食べに行かないかい？

イソップ

は、はい…。僕で良ければ…。

イソップ

準備しますので、少し待っててもらえますか？

イライ

うん、ゆっくりでいいよ。(扉越しでそう言い)

イソップ

…さてと。(紅茶を飲み終わって)

イソップ

食堂で朝食を食べて、

イソップ

今日の予定を確認しないとですね…。(身支度を整えて、部屋を出ていき)

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かしえら

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