仲間は何処へ

それは数時間前...

数分後

そこには、甲斐田の日記と思われるものが山積みになっていた

1月1日

今日から日記を書こうと思う

ちょうど年明けだからキリがいい

今日は長尾たちと遊んでいた

初詣にいった

長尾は皆が平和に安全に暮らせるように祈ったらしい

祓魔師らしいね

弦月も長尾とほぼ一緒だそうだ

やはり彼らは優しい

僕は、研究が成功するように祈った

でも彼らにはこう言った

こんな嘘をついてでも

2人を騙さなければいけない

じゃなきゃ

実験中に余計な人が来ちゃう

実験結果をもっとよくしなきゃ

誰も見向きもしない

僕はひとりがいい

でも

彼らがいる

消す訳にはいかない

だから

僕が消える

2日目...3日目と日記は続いていたが、内容は似ていて、どこかこちらから消えようとしている言動が見られた

そして今にもどる

そう言って2人はこの実験室か檻か分からない場所を後にした

甲斐田晴が魔を勝手に飼育、そして自分の支配下においているということ

先程の魔が遠くからキューキューと泣いている