コメント
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書くの上手すぎでは??? 更新見続けます。!!!
続き楽しみです
新連載だ〜!頑張ります♪
※ 流血?表現あります
暗い町に、ビルの灯りが映る
いつもと変わらない道を 2人で歩いていた
撮影が終わったあとの帰り道
寂しいけれどどこか嬉しい
2人きりで歩けるこの時間
昼間はよく人通りが多いが 夜中は少なくて快適
俺とボビーは3ヶ月前に付き合った
この場所でボビーから告白してくれた
ロマンチックの欠けらも無いけれど 俺はこの場所が好き
この日までは_
ニキ
しろせんせー
ニキ
こんな会話じゃなくてもっと 「ありがとう」という気持ちを ありったけに言っとけば良かった
横断歩道が青に変わった
この時間帯の交通量が少ないから 大丈夫だろうと思いすぐ歩いた
油断しなきゃ良かったんだ
ニキ
あまりにも眩しいので腕で目を 隠しながら光が見える方を見る
軽トラ位の車がスピードを 落とさずにこちらへ走ってくる
ニキ
もう何も考えられなくなっていた
早く逃げなければならないのに 足が重りのように動かない
どうすればいいのか分からない
しろせんせー
背中を誰かにドンッと押された
その衝撃で腕を少し擦りむく
慌てて後ろを見た
ニキ
そこには1番想像したくなかった 光景が目に入った
ニキ
最愛の人が血まみれになって倒れている
嘘であって欲しかったが嘘じゃない
ニキ
ただずっと、名前を呼び続けた
冷たくなっていく手を握り続け 吐く息は白くなっていく
視界がぼやけて顔も見えずらくなる
救急隊が来る頃には ボビーはこの世を去った
そこからの記憶はほぼ覚えていない
告げられた言葉の重みに 現実を受け止めきれなかった
自分をずっと責めることしか出来なかった
数日経った今、俺は海に来た
ボビーが居なくなってから心に ぽっかりと穴が空いた
この隙間は誰にも埋められなかった
海の向こうに最愛の人、ボビーが 居るんじゃないかって今なら思う
今から逢いに行くから
ニキ
足に海水が浸かる
ズボンが濡れたがそんなこと どうだっていい
海の向こうになんとなく目を向けた
その光景に目を奪われたんだ
青紫色の髪、赤色の目、見た事のある服
自然と言葉を呟いた
ニキ
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ♡ 500