三章十一話
残り4日
俺の寿命はもう5日もなく、
死がすぐそこにあって来世がすぐそこにあった
みんなは俺が笑う度に泣きそうになって
笑うのが辛かった
でもみんなには笑ってて欲しい
湊
ねぇ....
紫陽花
ん?[ニコッ]
湊
無理して笑ってない?
紫陽花
え.....
彼はなんで俺が笑顔を作ってるのを見破れたんだ?
湊
だって泣きたくて辛いのは紫陽花本人なのに僕らが泣きそうだから無理して笑ってないか...
紫陽花
凄いや...なんで見破れるんだろ
カイ
紫陽花は周りの事を考えて自分の事より他人を大切にし過ぎて自分の心に気付けてないんだよ
言われて思ったんだ
自分の事なんて気にしなかった
周りの事ばっかで気づいたら
抱えきれない物まで抱えて
いつからか周りを気にして生きて自分の事なんてどうでも良くなっていた
零雷
昨日の答え
零雷
それは自分を見つけること
零雷
頑張って
紫陽花
自分を探す........
自分を探す?
紫陽花
どうやって?
湊
まずは周りの事を考えすぎる事を辞めればいいの
湊
そこからだよ
正直難しかった
周りの目を気にして生きてきた俺からしたら
周りの目を無くすのは考えられなかった
でも
紫陽花
やってみるよ
やる価値はありそう
カイ
頑張れ
あと今日入れて4日
ありのままの自分でお別れしたいな