テラーノベル
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大森が膝を抱えてながら 自分の靴を眺めていると 再び、扉が開く
顔を上げると若井が なんとも言えない表情で 大森を見下ろす
若井
若井
大森
大森が立ち上がって 玄関に上がろうとすると 若井の腕がそれを阻止する
大森
若井
若井
若井が小声で囁く
大森
大森
若井
若井
若井が言葉を 続けようとすると リビングの扉がスーと開く
若井は口を閉じた
藤澤
藤澤がにっこりと笑う
藤澤
大森
大森が靴を脱ぐ 若井の顔色が少し悪い
藤澤が立ち尽くしている 若井を咎めるように見ると 若井は笑顔を作る
若井
若井
若井
大森
無理やりな歓迎モードに 大森は苦笑いで返す
若井
若井
大森
スリッパを用意する 若井はどう見ても怯えていて その雰囲気を作っているのは 藤澤であることは確かだ
大森
藤澤を見ると 若井の一挙一動を 審査するように観察している
ヒリヒリとした緊張感が こちらにまで伝わってくる
大森
今、履いたスリッパすら やたら冷たく感じる
大森は廊下を通って リビングに入る
藤澤
藤澤が嬉しそうに笑う
大森
藤澤の目が怖くて しっかり見れない 足元を見つめながら答える
藤澤
藤澤
藤澤が大森をソファーへ 誘導する
大森
藤澤
藤澤
藤澤
大森
大森
大森
大森は一瞬 聴き逃しそうになった
大森にとっての昨日の夜は カレーを作って 若井を待っていた時だ
大森
大森の心に 嫉妬心が湧き上がる
大森
わざとでもそうでなくても 藤澤は大森に対して 気を使う意識がないことは確かだ
藤澤
藤澤
若井
大森が驚く前に 若井が驚いた
大森
嫌に決まってる 昨日の夜、どんな想いで あの時間を過ごしたと 思っているのか
藤澤
若井
藤澤
若井
藤澤
若井
藤澤
藤澤
若井
若井
大森
大森の嫉妬心はすぐさま 消えていく
昨日も こんな雰囲気だったのだとすれば ヒリつき過ぎて 嫉妬するのがお門違いに感じる
若井
若井が冷蔵庫から ゼリーを持ってくる それを大森の前に置いた
白と赤色の可愛らしいゼリーで 男性2人で作ったとは 思えないクオリティだ
大森
大森
藤澤
藤澤がご機嫌で聞いてくる
大森
大森
藤澤
藤澤
藤澤
若井
大森
若井の様子がおかしい
大森
藤澤
藤澤
藤澤
大森
大森は手前に 置かれたスプーンを 手に取る
1口分すくって 口に近づけた所で 若井が大森の腕を掴んだ
大森
若井
若井
若井
若井が大森を見つめたまま言う
藤澤
何も言わず藤澤が立ち上がる
藤澤
藤澤
若井
藤澤
藤澤
藤澤
若井の瞳が揺れる
藤澤
申し訳なさそうな顔を作って 大森を見る
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤が若井の腕を掴んで 別の部屋に連れていこうとする
若井
若井はその場に 座り込んで抵抗する
若井
若井
大森
大森は手元にある ゼリーを見つめる
大森
その時リビングに パチンという音が響いた
若井
若井が肩を跳ねらせる
藤澤は真顔で若井を見下ろす
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤が淡々と怒りを放つ 若井も大森も 何も言えず見つめる
藤澤
藤澤
藤澤
藤澤が若井の頬を撫でる 若井は震えながら 藤澤を見つめた
唇を撫でた藤澤の親指が ぐっと若井の口の中に入る
若井
若井が素直に口を開くと 藤澤の指が舌の形を 確かめるように撫でる
若井
そして、舌を引っこ抜くほど 強く引っ張った
若井
大森
大森は立ち上がる
大森
藤澤
藤澤の怒鳴り声に 大森は固まる
大森
藤澤
大森
藤澤
藤澤
大森は迷ったが 結局、座った
藤澤
若井は掴まれた舌を動かすことも 出来ずに震えながら 藤澤を見つめている
藤澤は黄色いパーカーの ポケットを探ると ホッチキスを取りだした
若井
若井の震えがさらに大きくなる
大森
大森がその様子を眺めていると ホッチキスの針が出る場所を 舌の先端に当てた
大森
大森は弾かれたように 立ち上がった
藤澤と目が合う
藤澤
藤澤が呟いた瞬間 パチンという音が リビングに響く
若井
若井が口を抑えながら ぐるぐると床を転がる
藤澤
藤澤
大森は躊躇もしなかった藤澤に 本格的な恐怖を抱き始めていた
藤澤
藤澤
大森の頭の中がぐるぐると廻る 地面が溶けていくような そんな感覚に襲われる
これが藤澤の 本性なのだとしたら 今までのは一体、誰だったのか
大森
大森
藤澤
藤澤
藤澤に睨まれると 大森の身体が芯から冷えていく
大森
大森は掠れた声で答えると すっと座った
藤澤はうずくまって震える 若井を見る
藤澤
藤澤
若井は必死で首を振る 瞳から大粒の涙が ぼろぼろと零れる
藤澤
若井
藤澤
藤澤
若井が震えながら 口をゆっくり開ける
藤澤
若井
藤澤の指がホッチキスの針を触る その度に若井が 怯えた声をあげる
藤澤
藤澤
大森はゾッとしながら その様子を見つめた 今のどこに可愛い要素があるのか
藤澤
藤澤
藤澤が優しく問いかける 若井は震えるだけで答えない
藤澤はしばらく若井を見つめた後 そっと唇を寄せてキスをした
若井
若井が頭を後ろに引くと 藤澤は若井の二の腕をつねった
若井
若井が大人しくなった所で 藤澤が口内に舌を入れる
若井
若井の身体が強ばる 藤澤の舌がホッチキスの針を 刺激するように動くので痛い
若井
藤澤がそっと唇を離すと 嬉しそうに呟く
藤澤
若井
藤澤
藤澤
若井は潤んだ瞳で 藤澤を見つめる
藤澤
藤澤はまた少し笑うと 再び深いキスをした
コメント
9件
ぴりさんか言ってた予定よりも早く投稿してくれて喜びすぎます笑笑 ホ、ホッチキス!?!?急に怖いって😱りんご食べさせようとしてたってどーゆーこと!?アレルギー知っておきながら!? 全く続き予想できなくて怖いけどめちゃ楽しみ🤭!!(長文でごめんなさいでした笑🤐)
ホッチキス、痛そう😭 続きが気になる……🤔
りんご…アレルギーだもんね…色々と藤澤さんが何をしたいのか分かってきた気がする…