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まるはま
…包丁…
まるはま
こんな物騒な物は捨て…いや、せっかく入ってたなら少し使おうかな…
包丁を持った途端、周りの景色が変わった
まるはま
！？
自分の部屋が血だらけで空も赤く見える。
まるはま
きゃあああああ!!
思わず包丁を投げてしまい、壁に刺さった
あんこ
…！？まるはまちゃん…？
あんこ
ちょっと様子見よう…
(まるはまの家の扉の前に立つ)
あんこ
まるはまちゃ…鍵開いてる…
(ガチャ)
まるはま
…ﾋｯ
あんこ
ま、まるはまちゃん！！大丈夫！？
そう言うとあんこちゃんは部屋に入って来て私を抱きしめた
まるはま
う…怖かった…
あんこ
幽霊とか？！まさか不審者じゃないよね？！
まるはま
幽霊でも不審者でもないの…
私は壁に刺さった包丁を指さした
あんこ
…包丁？
まるはま
あれを持ったら…景色が変わってさ…
あんこ
そうなの？！
まるはま
なんだかすごく怖い景色だったから、あんこちゃんは持たない方が良いよ…
あんこ
わかった…
あんこ
怪我は無い？
まるはま
うん…
あんこ
なら良かった！また何かあったらすぐ連絡して！また来るから！
まるはま
わかった、ありがとう
まるはま
ご飯食べなきゃ…
まるはま
そういえば前に貰ったシチュー食べようかな…
(ﾓｸﾞﾓｸﾞ)
まるはま
美味しい…！
まるはま
あんこちゃんのお母さんが作った料理…やっぱ好きだなぁ…
まるはま
自分はレンチンだけで食べれる物とか…インスタント麺しか食べてないから…
まるはま
余計美味しく感じるな
まるはま
そういえば…
まるはま
壁に刺さった包丁…危ないからしまわないと…
私は包丁を持った
やっぱり景色が変わった
まるはま
ｯ…しまうだけだから…
私は包丁をしまうと、すぐに包丁から手を離した
まるはま
はぁ…
まるはま
なんでだろう…
まるはま
あの包丁を持つと…景色が変わって怖いのに…
まるはま
頭に嫌いな人がすぐに思い浮かぶ…
まるはま
………
まるはま
だめ、いくら嫌いでも殺めてしまう必要は無い
まるはま
一人一人の大切な命だもの…
まるはま
…あの包丁はやっぱ捨てよう
そうして、包丁を捨てた
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作品ページ
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