千夜苦 Part6

ｶﾞﾁｬｯ！！！

蘭は春千夜にそっと手を伸ばし 優しく抱き締めた

部屋にいる全員を睨む

蘭はもう春千夜の記憶が消えていると 理解していても、望む未来を話す。

手遅れだと分かっているのに

蘭は骨を抜かれたかのように 竜胆に倒れ込んだ

マイキーの部屋

鶴蝶の部屋

鶴蝶は春千夜から貰った未開封の手紙を 手に取った

かくちょーへ。

この手紙は俺が死んだら読んでね

死んだらだよ！！

俺なんか体弱くなったから いつ死ぬかわからなくて、 取り敢えず書いてる！

あ、あと読み終わったら皆に見せて！

俺は、梵天にはいって、皆と馬鹿やって 楽しかった！それに、病気にかかったり するようになってからは、皆と もーっと仲良くなって幸せだった！

春。って呼んでくれるのも 大好きって言ってくれるのも 可愛い可愛い！って言ってくれるのも すっごく嬉しい！

このあと俺はどんな病気なるかなって！ 最近ずっと思ってる。 もちろん怖いけど、でも皆と これからもいたいから、病気なるのにも 慣れてきちゃった！

それでね、皆に渡したいものがあるの！

ちょっと遠いんだけど、 火事でなくなった春の家の横の公園！ そこの1番大きい木の下掘ってみて！

多分すご〜くめんどくさいぐらい ふか〜くに埋まってるから！

がんばれ！

もー！鶴蝶なんで死ぬ前に見るの！

天竺の時から信用してたのに！ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ！

俺にまた何かあったのかな...？ 困らせてごめんね。

蘭と、皆と。あとちょっと生きたいから 俺の事お願いね！笑

あ、あと天竺の時の約束まだ覚えてる？

俺が死んだら

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