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私は、朝から落ち着かなかった。
——今日、話しかけよう。
昨日から何度も、そう決めていた。
でも、いざ教室に入ると足が止まる。
のあ
声をかけるだけで心臓がうるさくなる。
ゆあんくんは、いつも通りの笑顔で振り返った。
ゆあん
その一言で、胸の奥がふっと軽くなる。
授業中も、ノートを取りながら考えていた。
——どうやって誘えばいい?
——重くない?
——断られたら?
消しゴムを握りしめる指に、力が入る。
それでも___
何もしなかったら、 また“二番目のまま”だ。
昼休みが終わる頃。
私は、意を決してゆあんくんの席に向かった。
のあ
ゆあん
近くで見ると 余計に緊張する。
のあ
一瞬、言葉が詰まる
のあ
声が少し震えた。
ゆあんくんはきょとんとしたあと、すぐに笑った。
ゆあん
のあ
あまりにも即答で、 思考が止まる。
ゆあん
のあ
ゆあん
——断られる想像しかしてなかった。
のあ
声が少し大きくなった。
ゆあんくんは楽しそうに頷く。
ゆあん
のあ
その日の放課後。
私は歩くだけで足取りが軽かった。
のあ
何度も、頭の中でその言葉を繰り返す。
駅前。
休日。
二人きり。
——デート、だよね。
そう思うだけで、頬が熱くなった。
帰り道。
モブ
クラスの女子に言われて、私は一瞬だけ迷ってから笑った。
のあ
全部は言えない。
でも
世界が、少し明るく見えた。
夜。
ヘッドに寝っ転がって、天井を見つめる。
のあ
不安は消えない。
でも、それ以上に期待が大きかった。
——今度こそ。
——今度こそ、 二番目じゃないかもしれない。
胸の奥で、小さくそう願った。