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藤澤涼架
若井滉斗
僕は若井か居る数メートル先を歩き、立ち止まった。
…ここで気づいていれば良かったのかな…
すると、若井が僕の方目掛けて猛スピードで走って来た。
藤澤涼架
若井はすごく急いでいて、いつもとは全く表情が異なっていた?
そのまま、若井は僕の事を、僕か止まっていた横断歩道から突き押した。
藤澤涼架
ドンッッッッ!
物凄い衝撃音がした。
聞いたこともないような衝撃音が後ろでした。
藤澤涼架
僕は目を疑った。
後ろには車に轢かれた若井がいた。
横たわっていて、若井からは血が出ていた。
道路には生々しい血が流れていた。
若井は目を瞑っていた。
藤澤涼架
何度もそう呼んだ。
そのうちに僕の目からは涙が出てきて。
何度も泣き叫んだよ。
でも、若井はその瞳を、開けることは無かった。
その後若井を轢いた車は轢き逃げ事故を何度も起こしていた連続轢き逃げ犯と指名手配されていた人だと分かった。
その指名手配犯は警察官の捜査により、現行犯逮捕された。
若井は救急搬送された。
だが…脈は無くすぐに死亡と言われた。
元貴にも電話をし、情報が話された。
元貴は病院に来ると目の前が真っ暗だと言わんばかりの顔をしていた。
僕は泣いた。
何度も泣いた。
初めは情報が整理出来なくて、何が何だか分からなかった。
段々と情報が分かってきて、また涙が出てきた。
そして、分かったんだ。
若井が亡くなってしまったのは、
僕のせいだって事を。
僕がただ、若井と並んで歩いていれば良かったんだ。
それからというもの僕は毎日この事を思い出し、涙を流した。
迷惑を掛けた。
打ち合わせも練習の途中も。
元貴にも。
こんなことになるなら、僕が死ねば良かったんじゃないかって思ってきた。
コメント
1件
涼ちゃん…………😿😿😿😿😿