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五条悟
で、どうだった？
羽月日奈
お友達と一緒に居たい、です
羽月日奈
お友達も転学は同意できないと
五条悟
良い人材だったのに、残念。
羽月日奈
「なんとかする」と、桜には言いましたが
羽月日奈
セリフはどうするつもりですか？
羽月日奈
…憂太と同じく、上層部に……
五条悟
ま、そう言ったところかな
五条悟
今後あーだーこーだーペラペラ口だしてっけど
五条悟
現に被害は起こしていない
羽月日奈
ですが
五条悟
もちろん、高専で保護する方が安全策なんだけどね～
羽月日奈
……
通常ルートは行かない、か
五条悟
一か八か、賭けてみる
五条悟
取って置きの秘策をね
楡井秋彦
桜さん遅いですね…
楡井は桜とのトーク画面をジッと見つめていて、不安そうな表情を浮かべていた
楡井秋彦
また風邪でも引いたのでしょうか…？
既読も返信もなし
前回とは少し違う状況。
さすがに心配になったのか、担任は桜の安否を確認するよう蘇枋と楡井に桜家へ訪ねさせた
蘇枋隼飛
……桜君？
インターホンは壊れているため、蘇枋は玄関ドアをノックし彼の名を呼ぶ
楡井秋彦
…聞こえてないのでしょうか？
ドアノブを回してみる
蘇枋隼飛
…またちゃんと戸締りしてない
ドアを開き、中に入る二人
蘇枋隼飛
桜君ー、お邪魔します
楡井秋彦
桜さん居ますか？すみません急にお邪魔して……
違和感
蘇枋隼飛
…桜君？
シーン、と静まり返るような部屋
1歩踏み出す度に鳴る古びた木の悲鳴がヤケに大きく聴こえる
蘇枋隼飛
桜君いる？
風呂場にもキッチンにもリビングにも居ない
楡井秋彦
留守…ですか
スマホは床に置き、充電していたまま
まだ半分残っているペットボトルの水
ベランダの窓は何故か全開
蘇枋隼飛
…換気のためかな
楡井秋彦
ですかね…。
楡井秋彦
でも全開は流石に危ないっすよ
窓を閉めようと、にれ君はそこに手をかけた
蘇枋隼飛
……
違和感
違和感
楡井秋彦
っ……す、すおう……さん…
蘇枋隼飛
にれ君どうかしたの？
にれ君に視線を向けると
彼は手で口を覆って、震えていた
蘇枋隼飛
……
違和感
楡井秋彦
ぁ、あ、あれっ……
蘇枋隼飛
……っ…
手すりの目立たない所に
血の手型がくっきりと付いていた。
𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩ 1000♡
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