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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

優香里

凛華!!?あの、凛華は大丈夫なんですか?!

院長

ええ。命に別状はないと思います。もうじき目を覚ますと思います。

凛華の母

凛華!?優香里ちゃん、先生、凛華が目を覚ましました!

優香里

凛華!?良かった・・・
書庫で梯子から足を滑らせたって凛華のお母さんから聞いた時はびっくりしたよ・・・無事で良かった・・・

優香里

あれ?どうしたの?

凛華の肩は震えていて、 目は大きく見開かれていた。 まるで化け物でも見たかのようだった。

凛華

・・・。

凛華は大きく息を吸って言った。

凛華

あの、私は誰なんでしょうか・・・?

震えた声で言った。 室内は静寂と共に夕焼けで照らされていた。

凛華の母

え?凛華、な、んて、

凛華

・・・。

なにも、言えなかった。 凛華はいつも健康で、 記憶喪失になるような子じゃないと、 思っていたから。 そんなはずはないと思いたかった。

院長

もしかしたら、梯子から落ちた衝撃で、記憶障害を起こしたのかもしれません。

優香里

え・・・

凛華の母

そんな・・・

凛華の母

じゃあ、凛華の記憶は戻るんですか?

院長

記憶は時間が経つと徐々に戻りますので、落ち着いて下さい・・・。

凛華のお母さんは、 凛華の記憶が戻らなくなることを 恐れているようだった。 でも、凛華はそんな凛華のお母さんの様子を黙って、不安そうな目で 見つめていた。

優香里

凛華・・・

凛華

凛華はわたしを一瞬見てから、窓の外の景色を見つめていた。

そんな凛華の姿を、私はなぜか 綺麗だな、と思ってしまった。 勉強も、スポーツも出来て、 いつも輝いていた、凛華が、 からっぽの抜け殻みたいで。 なんだか、不謹慎な言い方に聞こえてしまうかもしれないけど、 凛華は、 いつもより、私の目には輝いて見えた。

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