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優香里
院長
凛華の母
優香里
優香里
凛華の肩は震えていて、 目は大きく見開かれていた。 まるで化け物でも見たかのようだった。
凛華
凛華は大きく息を吸って言った。
凛華
震えた声で言った。 室内は静寂と共に夕焼けで照らされていた。
凛華の母
凛華
なにも、言えなかった。 凛華はいつも健康で、 記憶喪失になるような子じゃないと、 思っていたから。 そんなはずはないと思いたかった。
院長
優香里
凛華の母
凛華の母
院長
凛華のお母さんは、 凛華の記憶が戻らなくなることを 恐れているようだった。 でも、凛華はそんな凛華のお母さんの様子を黙って、不安そうな目で 見つめていた。
優香里
凛華
凛華はわたしを一瞬見てから、窓の外の景色を見つめていた。
そんな凛華の姿を、私はなぜか 綺麗だな、と思ってしまった。 勉強も、スポーツも出来て、 いつも輝いていた、凛華が、 からっぽの抜け殻みたいで。 なんだか、不謹慎な言い方に聞こえてしまうかもしれないけど、 凛華は、 いつもより、私の目には輝いて見えた。