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ドースバースとは 「ドラッグ」「クランケ」「ノーマル」の3種類の人種が存在する特殊設定のことです。
・ドラッグ…近くに体調の悪い人がいれば接触するだけで治療することができる。本人は病気にならない。 他のドラッグと長時間接触しても影響がない。
・クランケ…生まれつき身体が弱く、よく原因不明の体調不良になる。ドラッグとの接触で好調する。 ドラッグと番になることで治せるが、ドラッグが死んだり番が解消されるような出来事が起こると再び体調不良になり、やがて4ぬ。 一般的な薬で病状を落ち着けることはできるが、根本的な治療は不可能。 クランケの体調不良はノーマルやドラッグに感染することはない。
・ノーマル…いわゆる一般人。病気に罹ったとき、基本的に薬で治療することができる。ドラッグと接触した場合、薬の投与よりはるかに早く治すことができる。不治の病にかかった時はクランケと同様ドラッグによって治してもらうしかない。
しかし、ドラッグと長時間(30分以上)接触するとオーバードースの状態になり、様々な症状(嘔吐、めまい、意識の混濁)がでる。 長期間(3日以上)一緒にいると中毒になり、離れると4ぬようになる。
ドラッグとクランケの番はクランケがドラッグの血を飲むことで関係が成立する。 ノーマルがドラッグの血を飲むと番にはならないが、中毒になりドラッグに依存するようになる。
番になると、ドラッグは能力を制御できるようになり、ノーマルやクランケの治療を任意で行えるようになる。クランケは体調不良が治り、健康になる。
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体調を崩しては
薬を飲むだけの毎日。
こんな毎日に
何の意味があるんだろう。
そう考える毎日に嫌気がさし
何もかも投げ出したくなる。
でも、これは
「クランケ」として
生まれてしまった俺の
天命
だから、逃げることなんてできない
俺はずっとずっと抱えないといけない
この苦しさを。
S
S
この世界には
「ドラッグ」「クランケ」「ノーマル」の3種類の人種がいる。
俺はその中の「クランケ」という人種
「クランケ」は生まれつき身体が弱く
不定期な体調不良を起こす。
薬で何とか抑えることはできるが 、
ただ抑えるだけで
体調不良が無くなるわけではなく
安静にしてても必ず体調不良になってしまう。
そのため、社会では
忌み嫌われる存在でもあった。
もちろん「クランケ」の原因不明の体調不良を
治す方法もある。
それは「ドラッグ」と番になること。
「クランケ」が「ドラッグ」の血を飲むことが
番の条件であり
番になった「クランケ」は
体調不良を、起こさなくなる。
「クランケ」にとってこれほど魅力なことはないだろう。
けど、これも簡単じゃない。
「ドラッグ」という人種は希少であり
見つけるのですら一苦労。
そして、この番自体
「ドラッグ」側にはあまり利益はなく
メリットよりも
「クランケ」というお荷物を
一生抱えるデメリットの方がデカいため
頼んでも了承されないときだってある。
それほど番は難しく
大体の「クランケ」は諦めて
ヒソヒソと生きてそのまま4ぬのを待つ
S
S
「クランケ」は産まれたときから
自身を蝕んでいく人種
なのに、希望なんか一切なく
ずっとどん底にいる気分だ
S
S
産まれたときから
ずっとそんなことを夢見ては
現実を見て、今日も「クランケ」と戦う…………。
そんな苦しい毎日だった。
でも、そんな俺にも最近
毎日に楽しさを
見出すことができた。
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それはネット活動だ。
体調を崩さず
楽しく過ごすことができる環境。
社会に忌み嫌われる存在でも
他の人とお喋りできる関係。
何もできないと思っていた俺に
活動という新しい可能性を
見せてくれた希望。
これだけの魅力に
俺はネット活動にハマってしまった。
今の俺は歌い手活動をしている。
「クランケ」の歌い手活動のコツは
歌を録る際は
薬を飲み
身体にかなり気を遣いながら
慎重に歌を歌い
それ以外の配信とか収録とかは
身体を動かさなくてもいいから
薬を飲めば耐えることができるため
冷静さを取り繕えば何とかなるのだ。
正直、歌い手活動は「クランケ」には
全然合わないものだけど
それでもいい。
このネットで活動できることが
仲間たちがいることが
嬉しいから。
それを感じられるなら
多少身を削ってでも
歌い手活動をしていたい。
ただそれだけを思って
「クランケ」を隠しながら…
俺は必死に過ごした。
しかし………
そんな俺に
予想外の出来事が起きた。
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!?
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俺は楽しそうにはしゃぐみんなを見て
ドクドクッと心拍数を上げる。
踊って歌って喋るライブを
俺がすると
確実に倒れてしまう。
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グループでの初のライブ
俺はそれに頭を悩ませた。
ライブはいつも以上に体を動かすことになるため
「クランケ」の俺にとって
絶対に避けたほうがいいイベント。
いや、やってはいけないイベントだ。
でも……今更無理ですなんて言えるわけ無いし
メンバーはこのライブをすごく楽しみにしてる
メンバーが楽しみにしてるのに
俺がその夢を壊すことなんて
絶対にしたくない。
………そして、
俺のせいでライブができなくなってしまった時に
メンバーと仲悪くなりたくない。
俺は何年もみんなと
歌い手活動を続けたいから
こんなことで
絆に亀裂を入れたくないんだ。
だから俺は
メンバーとして、「クランケ」として
ライブを受け入れた。
でも、実際は
「クランケ」の俺は
そもそもライブをすることが
無理に等しい。
俺がどれだけ意気込んでも
「クランケ」である以上
身体を壊すため
勇気があっても変えられない。
だからこのままだと、
ライブが中止になる。
それだけは避けないといけない。
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俺は1つだけ知っている。
その中止を未来を変えることができる
選択肢があることを。
それは
「ドラッグ」と番になること。
そうすれば、俺は普通の体になり
ライブも行うことができる。
ついでに俺も4ななくて済むから
一生グループから抜けなくて良い。
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そこからの俺は必死だった
必死に「ドラッグ」探し
ネットで「ドラッグ」の人を見つけては
「番になりませんか?」と声をかけ
「良いよ」と言ってくれる人が現れるまで
ずっとずっと探してた。
探すのに夢中で会議や収録を遅刻することが多かったけど
ライブに比べたら安いもの
みんなから遅刻しすぎて心配されたけど
「クランケ」がバレないなら
心配されてようがもういい。
とにかく見つけることに必死になっていた。
でも、やっぱりいない。
「ドラッグ」ってだけでも希少な存在なのに
「番になりませんか?」って誘いを断られすぎて
もう、声かけてないドラッグがいない。
まぁでも…冷静になれば
番になりたい人なんて居ないか
だって番は基本「ドラッグ」にとってデメリットしかない
その上知らない人の番なんて
普通受け入れないよね……
でも、探さないといけない
俺は探さなきゃ…いけない。
みんなのために、自分のために
S
そして、ようやく
受け入れてくれる「ドラッグ」を見つけた。
現金と引き換えに
番になるという条件付きで。
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俺は、即効返事を返した。
そして当日
俺はお金を用意して、家で待機していた。
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S
冷静に今の状況を考える。
確かに活動は
大丈夫になると思う。
体だって治るし
体力もどんどん付くから
肺活量も増えて
歌だって伸びる。
でも、知らない人と番になった
今後の生活は
どうなるのだろう。
俺だって知らない人との
番なんて嫌だ。
知らない人に今後の人生を
預けたくないし、
「クランケ」だって
「ドラッグ」の人生によって左右される場面も
多くあるのだから
信用できる人じゃないと
番になんてなりたくない。
ここで番になれば
これからの人生は
きっとずっと不安が付き纏うことになる。
本当に……それでいいのかな?
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S
S
S
ピーンポーン
S
S
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ドラッグ
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ドラッグ
ドラッグ
ドラッグ
ドラッグ
ドラッグ
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ドラッグ
ドラッグ
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ドラッグ
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これでいいのかな?
S
後悔しない?
ドラッグ
今ならまだやめられる
ドラッグ
考え直そうよ。
自分のために。
ドラッグ
S
ドラッグ
ドラッグ
S
S
ドラッグ
S
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俺が言葉を言おうとした途端
後ろから手をつかまれ
床に押し倒される。
視界に番約束相手の顔と
回りに飛び散った万札が映る。
ドラッグ?
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ドラッグ?
ドラッグ?
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ドラッグ?
ドラッグ?
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ドラッグ?
ドラッグ?
ドラッグ?
ドラッグ?
ドラッグ?
ドラッグ?
ドラッグ?
ドラッグ?
ドラッグ?
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ドラッグ?
ドラッグ?
ドラッグ?
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ドラッグ?
ドラッグ?
ドラッグ?
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ドラッグ?
ドラッグ?
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俺は目の前の男から逃げたくて
必死に暴れる。
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ドラッグ?
ドラッグ?
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急に俺の身体を
持ち上げたかと思えば
開いた俺の口に向かって
指を置くまで突っ込んだきた。
相当奥に指が入り込み
嗚咽をもらし、涙をこぼす。
ドラッグ?
ドラッグ?
ドラッグ?
S
気持ち悪さと苦しさのせいで
身体が震えて
上手く動かない。
ドラッグ?
ドラッグ?
ドラッグ?
ドラッグ?
S
S
S
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ドラッグ?
S
S
ドラッグ?
ドラッグ?
S
喉奥まで入れられた指が
俺の喉で動き
指が動く度に
痛みと苦しさ
気持ち悪さと吐き気が押し寄せ
身体の自由がなくなる。
S
脱がされる俺の服
抵抗しないといけないのに
何をすることができない俺には
ただ、救いの手が差し伸べられるのを
待つしかなかった。
ドラッグ?
S
ダッ!!!
ドカッ!!!
ドラッグ?
S
諦めかけた時
いきなり走る音と殴る音が聞こえ
それと同時に
喉が解放的になる。
S
S
ーーー!
ーーーーーーーーーー!!!
何かが、聞こえる
地面の衝撃が身体に伝わる
S
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ドラッグ?
S
S
S
??
S
目の前に何かが現れる
ゆっくり視点を上げると
誰かが俺に背を向けて
立っているようだ。
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??
??
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S
そう思いながら…
俺はそのままゆっくりと
意識を落とした。
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S
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??
??
不思議に思っていると
ドアを開ける音と声が聞こえた。
………そういえば
誰かが俺の家の中に
入ってきたんだっけ。
………近所さんかな?
それとも大家さん?
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そこから俺は全てを話した。
ひまちゃんは何も言わず
俺の話を聞いてくれた。
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俺は懇願するように謝る。
こんな情けない
「クランケ」の俺を見て
ひまちゃんは
どう思うのだろう。
もしかしたら…俺と絶縁とかも……
それだったら…俺
立ち直れないかも…な。
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ははっ……
やっぱり「クランケ」って
損な人種だな………。
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その言葉とともに
優しく抱き締められる。
S
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ひまちゃんに抱き締められた瞬間
身体に違和感を覚える。
けど、悪い違和感じゃなく
良い違和感。
いつも喉に突っかかってた
苦しさも一気に無くなり
身体が軽くなる。
それ以外にも
血流まで良くなってる気がして、
とても心まで晴れ晴れとする。
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「ドラッグ」と番になりたい
そうすれば活動は安泰
そう思って、それだけを願っていて
「ドラッグ」を探していた。
でも、番に
メンバーを巻き込みたくない。
俺の我が儘で
メンバーが損をするのだけは
俺が嫌だ。
そんな番は望みたくない。
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「ドラッグ」である彼の口から
聞くことはないと思っていた言葉を
発され、少し困惑する。
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番は4ぬまで付き纏う
ひまちゃんは、これから
俺の人生も背負うことになる。
果たしてそれでいいのか。
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その言葉に
喉に詰まっていた返事を返す
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「クランケ」に産まれたときから
幸せなんて来ないって思ってたのに…
今の自分にピッタリな活動があって
同じ志を持つ信頼できる仲間がいて
「クランケ」なんかの俺を
受け入れてくれた番相手も居る。
こんな充実した毎日が、
「クランケ」の俺は
幸せです。
END