紗良
ある時、君はこう言ってたっけ。
私
紗良
紗良
クスッと笑って 上目遣いで私を見る紗良
それが、まるで太陽みたいで
私
目を見合わせて笑いあった
紗良
私
ある日、突然の質問
私
軽く笑って返したら
紗良
紗良
意外と真面目な返答が帰ってきた
私
私
紗良
紗良
笑いながらも 真剣な顔をしている彼女
なんだか、置いていかれている ようで切なくなった
私
紗良
私
おどけて笑う紗良だったけど 不安感の方が大きくて
そっけない返事になってしまった
紗良
私
紗良
紗良
ふわっ、と 花が開くように笑う紗良
それが、言葉にできないほど 美しくて
何故か泣きそうになってしまった
私
私
言い聞かせた言葉は 胸に染み込んだ
それから月日が経って
受験も終わって
高校も卒業した
なんとか私も進路が決まったよ ありがとう、紗良
紗良
私
紗良
朗らかに笑った
最後まで他愛もない 会話をしてる私達
これから行く海外への不安を 蹴っ飛ばしてくれそうだった
紗良
私
最後に左手でハイタッチをして
私達は別れた
その手の暖かさと衝撃は いつまでも残っている気がして
何度も左手を眺めた
少しだけ滲んだ視界は 知らないふりをして
私達、パズルピースみたいだよね
そう言った彼女は東京へ向かって
私は今、海外に 留学しようとしている
それぞれの道を歩み始めても ピースをまたはめ込めば
またパズルが完成するはずだから
今はまだ未完成のままでいよう
いなくならないで、紗良
そして
またパズルを作ろう、紗良!
コメント
58件
ビブリオテラーから流れてきた開催主です〜!!! お別れをテーマにして、いつか会える2人とその絆、ほんと尊かったです( ˇωˇ )
なっちゃん…覚えてるかな 旧urara です。
友情モノええねええね(*´꒳`*)ヨキヨキ そのパズルピースが蚕へと進化しないように気をつけねばねば( ∩՞ټ՞∩) ンフ~~