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前回のあらすじ

家族が不在の間、1人で過ごしていたごめんね。しかし、依頼は途中にも関わらず、両親の頼みでイズヴィニーだけが先に帰ってきた。しかし、また別の用でイズヴィニーは再び家を出ることになる。両親と姉はどこへ行ってしまったのだろうか・・・

それでは本編どうぞ‼︎

ごめんね

・・・

ごめんね

っ、ここは⁉︎

ごめんね

えっ・・・

この時、私の前には巨大な姿が見えていた。8つの頭を持つ、巨大な蛇のような怪物だった。

ごめんね

・・・(何なの、この生き物・・・)

当然見たこともない生き物なので、私にはこれが何なのか全く分からなかった。 だけど、ここにいたら◯されるということだけは肌で感じていた。

ごめんね

とにかく・・・逃げないと・・・って、動かない⁉︎

ごめんね

お願い・・・動いて・・・( ; ; )

どういうわけか私の身体は動かない。腰を抜かしてしまったのか?いや、身体の外から圧力を感じる。おそらく何らかの力で身体を押さえられているのだろう。

ごめんね

あ、ぁ・・・

バゴォォォォン‼︎

ごめんね

⁉︎

ごめんねの父

遅くなったな・・・

ごめんねの母

あなただけでも、強く生きなさい・・・

イズヴィニー

ごめんねだけは、絶対に守るから・・・

ごめんね

お父さん、お母さん、お姉ちゃん・・・

ピカーン

ごめんね

はっ‼︎

ごめんね

夢、なの・・・?

ごめんね

でも・・・いや、そんなことはないよね‼︎

この頃、お姉ちゃんが再び家を出てから1ヶ月ほどが経っていた。 しかし、この時期はあの怪物に襲われる夢を何回も見た。

ごめんね

でも何なの・・・同じ夢を何度も見てる気がするんだけど・・・

ごめんね

・・・あっ、もしかして・・・

ごめんね

はぁ・・・はぁ・・・お父さんとお母さんの部屋には無かったから、お姉ちゃんの部屋にあるのかな・・・

何度も見るあの夢。あの怪物も、立ち向かっていく家族も私には訳が分からなかった。それでも、私はこのことに何か違和感を感じていた。

あの時見つけたパスワード付の扉・・・あの先に、何かあるのかもしれないと。

ごめんね

えーっと・・・ん?

ごめんね

この中に紙が・・・

PASS 5620

ごめんね

これは・・・やっとあった‼︎

タッタッタッタッ

ごめんね

えーっと、562っと・・・

ガチャン

ごめんね

やっぱり、ここのパスワードだったのね・・・

ごめんね

何なのここ・・・研究所っぽい感じだけど・・・

ごめんね

・・・っ、これは・・・

ごめんね

明らかに未完成のものよね・・・何なんだろう?

ごめんね

周りには色んな銃があるし・・・お父さんの武器庫でもあるのかな・・・

ごめんね

ん、この紙は・・・比較的新しい感じね。お姉ちゃんもここに来てたのかな・・・

ごめんね

え・・・これって・・・‼︎

そこには、お姉ちゃんの文字で今までにないほど衝撃的、そして想像もしたくないようなことが書かれていた。

ごめんねへ これを読んでいるということは、もうあなたにも伝えるべきだということだと思う。今まで話せなくてごめんね。でも、いつかは言わなきゃとは思っていたから、真実を話すね。 あなたは、私が本当は凄く辛くて落ち込んでいたことに気づいてたかな・・・そうだよ。私は本当はとっても苦しい。 私たちが遠くに行った時に受けた依頼。それは「ヤマタノオロチの討伐」だった。 ヤマタノオロチは、8つの頭を持つ巨大な蛇の怪物で、世界に不幸をもたらし、破滅させてしまうといわれている。 そんなものが世に放たれれば、世界がどうなるかは想像に難くないことだと思う。 私たちはその怪物を倒すために遠くへと向かった。でも・・・両親は、私だけ逃して向かっていった。その後は・・・分かるかもしれないけれど。亡くなった。私はそれを目の当たりにしたショックで精神がおかしくなってしまったのかもしれない。だから私は世界中を巡って、新しい出会いと心の安静、そしてヤマタノオロチを倒すための戦力収集のために旅に出る。

それから、あなたはお母さんのように人より強く生まれた存在なのかもしれない。それは、世界の脅威から、人々を守るために。あの怪物は世界を破滅させるために脅威的な力を使っている。でも、あなたはその正反対。 でも、あの怪物は1人では倒せない。この世界のどこかに、あなたと同じように人々を守るために強い力を持った選ばれし者たちがいると思う。だから、自分で新しい仲間を見つけ、人々のことを守ってあげて。もうあの怪物から「何も失わせない」ために・・・

追記 この部屋には、ごめんねのための武器がある。今後のためにも、それを見つけ出してみてね。

ごめんね

あ・・・ぁ・・・

 以前から何となく感じていたが、予想外なのか、予想通りなのか。複雑だが、強く生まれた自分が大切な人を守れなかったというショックに駆られた。 でも、それ以外にも、人々には皆大切な人がいること。自分にできることは、今あるものを精一杯守ることだと悟った。

ここで挫けてたら、両親やお姉ちゃんに怒られるだろう。私は、皆の幸せを守るために、前に進み続けることを決めた。

ごめんね

だけど、どうしたら・・・

その時、さっき散らばっていた作りかけの何かに視線を向けた。

ごめんね

これは・・・よく見ると、銃?

ごめんね

銃口もあるし、引き金らしきパーツもあるし・・・

ごめんね

それに・・・これは、設計図?

作りかけの銃らしきもののすぐ側には、ところどころ散らばったパーツと同じ形のものが描かれた設計図が載った本があった。全部読み尽くすとなれば心が折れそうなほど分厚い。 だが、おそらくこれが完成形なのだろう。

他のページには、お父さんやお母さん、お姉ちゃんが使っていた武器の設計図が描かれていた。どのページにも大量のメモがあり、武器名や使用者、詳しい構造まで書かれている。

ごめんね

えーっと、これは・・・ネオンシューター?これは・・・⁉︎

実は、この作りかけの武器「ネオンシューター」は、私専用の武器として両親が途中まで作っていた。しかし、製作中にあの依頼が来たことで、未完成のまま放置されていたようだ。

今までの武器とは大きく異なり、未来技術を数多く搭載した2連装武器。今までの武器は全て弾丸だったが、このネオンシューターは、レーザー弾とレーザー砲を発射できる設計になっていた。

ごめんね

これが私の武器・・・まずはこれを完成させないと・・・

扉もパスワードが無ければ開かない。そのような部屋の中にあるともなれば、両親は外部に頼むこともなく自分たちで今まで作り上げたのだろう。私は分からないことも多かったが、あらゆる資料を漁り、何度も試行錯誤を重ねた。

ごめんね

はぁ・・・はぁ・・・撃てない・・・

ごめんね

引き金からの回路や、レーザー発生装置・・・やっぱ設計そのままじゃ上手くいかない・・・

設計図通りに組み立てただけでは上手く機能しないことも度々あった。おそらく設計図も書きかけのものだろう。他の武器に比べて情報量が明らかに少なかった。その部分は他の資料の情報を基に、レーザーを発射できるよう製作していくしかなかった。

ごめんね

ふぅ・・・

あれからどれくらい経っただろうか。何回試しただろうか。私は覚えてないが、何とかネオンシューターを作り上げた。

ごめんね

お願い、今度こそ・・・‼︎(ガチャッ

バァァン‼︎

ごめんね

・・・‼︎

ついに・・・ネオンシューターは完成した。ここまで長かった。 だが、これで終わりではない。むしろここからが始まりだ。

ごめんね

さて、今日からは思いっきり外に出ようかな・・・‼︎

ごめんね

はぁぁぁ♡こうやって外に出るのはいつぶりかな〜

ごめんね

でも、まずは何からすべきなんだろう・・・

買い出しで外に出ることはあったが、こうやって本格的に外に出たのはいつぶりだろうか。 それに、射撃訓練をいつもしていたが、他にどうすればいいのか分からなかった。

ピコン

ごめんね

ん?誰だろう・・・

イズヴィニー

久しぶり〜‼︎

ごめんね

お姉ちゃん‼︎よかった〜

イズヴィニー

中々連絡できなくてごめんね💦
だけど、やっと落ち着いたから・・・

ごめんね

お姉ちゃんは今どこにいるの?

イズヴィニー

今はフランスにいる。ついこの前まではイタリアにいたけど、いいところね〜

イズヴィニー

そうそう、実はイタリアとフランスで友達ができて・・・

ごめんね

えっ⁉︎いいね〜♪友達の名前は何ていうの?

イズヴィニー

イタリアのほうがペルフェット、フランスはノアールだね

ごめんね

ペルフェット、ノアール・・・いい名前じゃん‼︎

イズヴィニー

2人とも癖が強い子で・・・ペルフェットは丁寧な子だけど完璧主義だし、ノアールは人見知りらしくて・・・

ごめんね

人見知り⁉︎よく仲良くなれたね・・・

イズヴィニー

まあ、2人は困り事があったらしいからね・・・結構悩んでたらしいけど、協力して解決して、絡んでるうちにすっかり意気投合しちゃってw

ごめんね

私もそういう仲間ができたらいいな〜

イズヴィニー

大丈夫、ごめんねにもできるって‼︎

イズヴィニー

それじゃあ、私はこの辺で‼︎

ごめんね

うん‼︎

イズヴィニー

あっ、そうだ・・・

ごめんね

?

イズヴィニー

ごめんね、次は・・・

「マスター」のところに行きなさい。

イズヴィニー

それじゃあ、じゃあね〜

ごめんね

あっ・・・

ごめんね

・・・マスター?

 🗺️

ごめんね

いてっ

ごめんね

これは、地図・・・?

ごめんね

今いるのが左下に描かれてる街で・・・結構離れてるね・・・

ごめんね

これは飛行機で行ったほうが良さそうね・・・

ごめんね

でも、どうしてこんな地図が・・・それにお姉ちゃんも何か意味深なこと言ってたし・・・

ごめんね

まあ、行ってみよう‼︎

イズヴィニー

ノアール、ありがとう

ノアール

ううん、これくらい私にはお安いご用。

ペルフェット

ノアールさんの空間操作能力、相変わらず凄いですね・・・物を転送することもできるなんて・・・

ノアール

でも、イズヴィニーはどうしてあれを?

イズヴィニー

ううん、こっちの話。気にしないで。

ペルフェット

とは言われても気になるものは気になりますが・・・まあいいでしょう。

イズヴィニー

・・・(ノアールの力でごめんねの様子は見ていたけど、着実に成長しているね・・・お母さんのような女傑になれる日も近い・・・あとはあの試練を乗り越えてくれれば・・・)

ノアール

イズヴィニー?

イズヴィニー

あぁ、ごめんごめん💦そろそろ、次のところに行く?

ノアール

うん‼︎次はドイツとかどう?

ペルフェット

いいですね。ドイツは旧敵国なだけあって、様々な奇妙奇天烈な戦力を抱えていた国。もしかするとその血を引いた人物が仲間になってくれるかもしれません。

イズヴィニー

もし仲間が増えたら私たちの仕事も捗りそうね。早速行こう‼︎

続く

最後まで読んでいただきありがとうございました‼︎

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