前回のあらすじ
家族が不在の間、1人で過ごしていたごめんね。しかし、依頼は途中にも関わらず、両親の頼みでイズヴィニーだけが先に帰ってきた。しかし、また別の用でイズヴィニーは再び家を出ることになる。両親と姉はどこへ行ってしまったのだろうか・・・
それでは本編どうぞ‼︎
ごめんね
ごめんね
ごめんね
この時、私の前には巨大な姿が見えていた。8つの頭を持つ、巨大な蛇のような怪物だった。
ごめんね
当然見たこともない生き物なので、私にはこれが何なのか全く分からなかった。 だけど、ここにいたら◯されるということだけは肌で感じていた。
ごめんね
ごめんね
どういうわけか私の身体は動かない。腰を抜かしてしまったのか?いや、身体の外から圧力を感じる。おそらく何らかの力で身体を押さえられているのだろう。
ごめんね
バゴォォォォン‼︎
ごめんね
ごめんねの父
ごめんねの母
イズヴィニー
ごめんね
ピカーン
ごめんね
ごめんね
ごめんね
この頃、お姉ちゃんが再び家を出てから1ヶ月ほどが経っていた。 しかし、この時期はあの怪物に襲われる夢を何回も見た。
ごめんね
ごめんね
ごめんね
何度も見るあの夢。あの怪物も、立ち向かっていく家族も私には訳が分からなかった。それでも、私はこのことに何か違和感を感じていた。
あの時見つけたパスワード付の扉・・・あの先に、何かあるのかもしれないと。
ごめんね
ごめんね
PASS 5620
ごめんね
タッタッタッタッ
ごめんね
ガチャン
ごめんね
ごめんね
ごめんね
ごめんね
ごめんね
ごめんね
ごめんね
そこには、お姉ちゃんの文字で今までにないほど衝撃的、そして想像もしたくないようなことが書かれていた。
ごめんねへ これを読んでいるということは、もうあなたにも伝えるべきだということだと思う。今まで話せなくてごめんね。でも、いつかは言わなきゃとは思っていたから、真実を話すね。 あなたは、私が本当は凄く辛くて落ち込んでいたことに気づいてたかな・・・そうだよ。私は本当はとっても苦しい。 私たちが遠くに行った時に受けた依頼。それは「ヤマタノオロチの討伐」だった。 ヤマタノオロチは、8つの頭を持つ巨大な蛇の怪物で、世界に不幸をもたらし、破滅させてしまうといわれている。 そんなものが世に放たれれば、世界がどうなるかは想像に難くないことだと思う。 私たちはその怪物を倒すために遠くへと向かった。でも・・・両親は、私だけ逃して向かっていった。その後は・・・分かるかもしれないけれど。亡くなった。私はそれを目の当たりにしたショックで精神がおかしくなってしまったのかもしれない。だから私は世界中を巡って、新しい出会いと心の安静、そしてヤマタノオロチを倒すための戦力収集のために旅に出る。
それから、あなたはお母さんのように人より強く生まれた存在なのかもしれない。それは、世界の脅威から、人々を守るために。あの怪物は世界を破滅させるために脅威的な力を使っている。でも、あなたはその正反対。 でも、あの怪物は1人では倒せない。この世界のどこかに、あなたと同じように人々を守るために強い力を持った選ばれし者たちがいると思う。だから、自分で新しい仲間を見つけ、人々のことを守ってあげて。もうあの怪物から「何も失わせない」ために・・・
追記 この部屋には、ごめんねのための武器がある。今後のためにも、それを見つけ出してみてね。
ごめんね
以前から何となく感じていたが、予想外なのか、予想通りなのか。複雑だが、強く生まれた自分が大切な人を守れなかったというショックに駆られた。 でも、それ以外にも、人々には皆大切な人がいること。自分にできることは、今あるものを精一杯守ることだと悟った。
ここで挫けてたら、両親やお姉ちゃんに怒られるだろう。私は、皆の幸せを守るために、前に進み続けることを決めた。
ごめんね
その時、さっき散らばっていた作りかけの何かに視線を向けた。
ごめんね
ごめんね
ごめんね
作りかけの銃らしきもののすぐ側には、ところどころ散らばったパーツと同じ形のものが描かれた設計図が載った本があった。全部読み尽くすとなれば心が折れそうなほど分厚い。 だが、おそらくこれが完成形なのだろう。
他のページには、お父さんやお母さん、お姉ちゃんが使っていた武器の設計図が描かれていた。どのページにも大量のメモがあり、武器名や使用者、詳しい構造まで書かれている。
ごめんね
実は、この作りかけの武器「ネオンシューター」は、私専用の武器として両親が途中まで作っていた。しかし、製作中にあの依頼が来たことで、未完成のまま放置されていたようだ。
今までの武器とは大きく異なり、未来技術を数多く搭載した2連装武器。今までの武器は全て弾丸だったが、このネオンシューターは、レーザー弾とレーザー砲を発射できる設計になっていた。
ごめんね
扉もパスワードが無ければ開かない。そのような部屋の中にあるともなれば、両親は外部に頼むこともなく自分たちで今まで作り上げたのだろう。私は分からないことも多かったが、あらゆる資料を漁り、何度も試行錯誤を重ねた。
ごめんね
ごめんね
設計図通りに組み立てただけでは上手く機能しないことも度々あった。おそらく設計図も書きかけのものだろう。他の武器に比べて情報量が明らかに少なかった。その部分は他の資料の情報を基に、レーザーを発射できるよう製作していくしかなかった。
ごめんね
あれからどれくらい経っただろうか。何回試しただろうか。私は覚えてないが、何とかネオンシューターを作り上げた。
ごめんね
バァァン‼︎
ごめんね
ついに・・・ネオンシューターは完成した。ここまで長かった。 だが、これで終わりではない。むしろここからが始まりだ。
ごめんね
ごめんね
ごめんね
買い出しで外に出ることはあったが、こうやって本格的に外に出たのはいつぶりだろうか。 それに、射撃訓練をいつもしていたが、他にどうすればいいのか分からなかった。
ピコン
ごめんね
イズヴィニー
ごめんね
イズヴィニー
だけど、やっと落ち着いたから・・・
ごめんね
イズヴィニー
イズヴィニー
ごめんね
イズヴィニー
ごめんね
イズヴィニー
ごめんね
イズヴィニー
ごめんね
イズヴィニー
イズヴィニー
ごめんね
イズヴィニー
ごめんね
イズヴィニー
「マスター」のところに行きなさい。
イズヴィニー
ごめんね
ごめんね
🗺️
ごめんね
ごめんね
ごめんね
ごめんね
ごめんね
ごめんね
イズヴィニー
ノアール
ペルフェット
ノアール
イズヴィニー
ペルフェット
イズヴィニー
ノアール
イズヴィニー
ノアール
ペルフェット
イズヴィニー
続く
最後まで読んでいただきありがとうございました‼︎