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三好
三好は香水のような、しかし、香水にしてはやたら禍々しい色合いの小瓶を右手に持ち、ニコニコと微笑んでいる。
涼真
三好
‐しばらくの沈黙‐
涼真
涼真
涼真
涼真
スンッと黙り込んでしまった俺を不審に思ったのか、三好が俺の顔を覗き込んでくる。
三好
三好
肩を割と強めに叩かれ、俺の意識は現実へと引き戻された。
涼真
三好
三好
涼真
俺がその禍々しい色合いの小瓶を指差すと、三好はニヒッと笑って、小瓶の蓋を開けた
三好
‐夕方、校門前‐
涼真
涼真
涼真
涼真
涼真
涼真
涼真
‐5分後‐
拓海
スマホをいじる手を止めて振り返ると、すぐ後ろに拓海がいた。ずいぶん息が上がっている。走ってきたのか。
涼真
拓海
拓海
拓海
涼真
2人でいつものように歩き出す。と、コロンとポケットの中の小瓶が歩き出した拍子に少し動いた。
ーーーーーこれはね、本当の気持ちしか…言えなくなる。つまり嘘をつけなくなる薬だよ
ふとその瞬間、昼休みの三好の言葉がリフレインする。あの意味深な微笑みとともに。
涼真
涼真
目の前を歩く俺より少し小さい背中を見つめる。……何故かとても遠く感じた。