私は3歳の頃、この学園に入れられた。
私の家はどうやらこの学園に入る、言わゆる"天才"が産まれやすい家系だった
周りの人はみんな口を揃え『御三家のご令嬢だ』とはやしたてる。
御三家の子どもは、みんなテストを受けなくてもとりあえず、この学園に3〜4才の頃に入れられる。
幸か不幸か、私の学年の時には他の"御三家"の子どもは来なかった。
最初の年。周りに同級生は殆ど居なかった。 普通ならIQテストを受けないと入れないからだろう。
親や子どもが志願し、受けるのなら別だけど、それでも合格率は低い。
大抵入ってくるのは小等部の後半。
周りに居るのは本当の天才だけ。
3〜6才以降に入ってくるのは大抵秀才。頑張って勉強し、のし上がって来た子達だ。差別?そんな馬鹿な真似はしない。面倒だから。
私が幼等部を卒業するまでは、周りはみんな私と同じような子達ばかりだったから楽だったけれど…小等部からは違った。
そもそも話が通じないのだ。
話しているだけで頭痛がする。わかりやすく説明すると、
私達は今まで、話をする時。 1〜10まで話さなくとも、2ぐらいでお互い理解していた。
だけど、この子達は違うようだ。
私が10まで話しても理解せず、20まで言ってやっと『ああ、そういう事』だ
まるで猿と話している気分だった。 よく、『頭いいんだから合わせて話せよw』というやつもいるが、 今まで普通にそう話していたのに何処を改善すればいいかなどわかるはずがない。精神年齢は高いと言っても、まだ私は6才だった。
今はもう出来るが、まだ小さかった私達に何を求めているのか。
私達はここ、学園以外の外の世界を知らない。
産まれて数年しかこの外に居なかった私達がどう、外の常識を知るというのか。しかも、基本的文法等もここで習った。
外とは根本的に違うのだ。
今までの同級生としか会話ができない、そんな状況だから私達はその外の世界を拒否した。
つまり私達はもう、新しく入ってきた子達とは関わらないようにした。
そんなある日、ちょっとした事件が起きた。
同じクラスの、男の子が編入生に殴られたそうだ。
編入生と私達には暗黙のルールがあった。
①話す時は一貫生に話しかけられない限り原則禁止 ②無闇に互いの棟に入らない事 ③お互い関わらない事
男の子曰く、『気取ってんじゃねーよ!この性悪!』と言われ顔をグーパンされたらしい。
私達の中でまた、編入生のイメージが下がった。
こうちょっかいを出されるのは日常茶飯事だ。
大抵ルールを知らない編入生がやる。
私達が小等部に上がる頃に居た子達はわかっているのだが…
こういう時の対処法は、やっぱり告げ口だ。
私達一貫生には無いのだが、編入生には名札にナンバーが付いている。 そのナンバーを言って、告げ口すればその子は直ぐ退学処分だろう。
今回は顔に、だったから写真と一緒に送れば…直ぐだ。
私達はずっと、その方法で邪魔なさru…もとい編入生を消して行った。
そんな生活を続けていたら…小等部5年の時、ピタッと向こうからの嫌がらせは消えた。する気がなくなったのか、反抗するさ…編入生が全員退学になったのか…それはわからないが、とりあえず、良かった。
けれど…今回の私の事件(?)…身に覚えが無いのだが、まさか…?
まぁ、いずれわかるだろう。今まで通り。
私
伊藤 心菜
私
私
佐々木 玲奈
私
佐々木 玲奈
私
私
伊藤 心菜
私
伊藤 心菜
私
私
佐々木 玲奈
伊藤 心菜
私
疲れた…やっぱり無闇に関わらない方がいいのかな…
私
???
応答なし
かけ直す。大丈夫、『???』は、私の小さい頃からの同級生だ。
???
私
秋風 拓夢(あきかぜ たくむ)。私の一番信頼している友人である。
秋風拓夢
私
秋風拓夢
秋風拓夢
私
秋風拓夢
私
私
秋風拓夢
私
私
秋風拓夢
秋風拓夢
秋風拓夢
作者:Rin5
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