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ヴィシャス
すち〈威風〉
すち〈威風〉
彼は、嫌な笑みを浮かべながらこちらを見ている。
ヴィシャス
ヴィシャス
今のこの状況は、かなりまずい。
ヴィシャス
ヴィシャス
彼が無表情でそう言う。
すち〈威風〉
ヴィシャス
彼は、いるまちゃんを指差した。
いるま〈紫斬夢〉
すち〈威風〉
俺は2人を下がらせ、ポケットの中に片手を入れた。
ヴィシャス
みこと〈黄泉〉
みこちゃんは、俺の後ろで微かに震えている。
こいつらに殴られていた日々を、思い出してしまったのだろう。
ヴィシャス
ヴィシャス
すち〈威風〉
このことを本部に連絡されれば、俺らは確実に殺されるだろう。
それどころか、いるまちゃんやらんらん、暇ちゃんやこさめちゃんまで、危ない目に遭うかもしれない。
…だったら。
ー殺される前に、殺せ。ー
大切な人たちを、守れ。
すち〈威風〉
俺は、奴に向かって拳を飛ばした。
しかしそれは簡単にかわされ、
次の瞬間、俺の眼前にはナイフの先があった。
すち〈威風〉
すんでのところで後ろに仰け反ったが、
鼻先をかすめる感覚がした。
いるま〈紫斬夢〉
いるまちゃんが、少し離れたところから発砲する。
しかしそれも避けられる。
いるま〈紫斬夢〉
いるま〈紫斬夢〉
その時、奴が不敵な笑みを浮かべた。
嫌な予感が、全身を駆け巡った。
すち〈威風〉
気づいたら俺は叫んでいて、
奴の目線の先…
いるまちゃんの方へと駆け出した。
俺の予感は当たったようで、
奴の手から、ナイフが投げられた。
すち〈威風〉
いるま〈紫斬夢〉
一足、遅かった。
いるまちゃんはナイフを受け、その場に倒れ込んだ。
すち〈威風〉
みこと〈黄泉〉
血を流して、動かない。
俺の心がざわついた。
ヴィシャス
ヴィシャス
そう笑い声を上げる彼に、
心の底から怒りが込み上げる。
すち〈威風〉
“感情に振り回されては、絶対に相手に勝つことはできない”
分かっていたけど、
この怒りを、目前の相手にぶつけないと、
自分が狂ってしまいそうだった。
すち〈威風〉
腕を、思い切り振り上げる。
勢いのまま、奴に振り下ろす。
けれど、その拳が当たることはなくて。
ヴィシャス
ヴィシャス
後ろへと、投げ飛ばされる。
すち〈威風〉
奴はそんな俺に目もくれず、
みこちゃんの方へと歩いた。
みこと〈黄泉〉
みこちゃんは、未だ動けずにいる。
彼に植え付けられたトラウマは、それほどまでに深いものなのだろう。
ヴィシャス
座り込んだみこちゃんの髪を、乱暴に掴む。
すち〈威風〉
力が入らず、うまく動けない。
ヴィシャス
ヴィシャス
みこと〈黄泉〉
みこちゃんの首に、ナイフをあてがう。
ヴィシャス
すち〈威風〉
ヴィシャス
ヴィシャス
ナイフを持ってに、力が加わる。
みこちゃんの首筋に、赤く線が入る。
ヴィシャス
ヴィシャス
ヴィシャス
みこと〈黄泉〉
すち〈威風〉
震えていたみこちゃんが、口を開いた。
みこと〈黄泉〉
奴の目をまっすぐ見て、言う。
みこと〈黄泉〉
ヴィシャス
みこと〈黄泉〉
みこと〈黄泉〉
みこと〈黄泉〉
奴の、歯を食いしばる音が聞こえた。
みこと〈黄泉〉
みこと〈黄泉〉
みこと〈黄泉〉
あのみこちゃんが、人に怒鳴っている。
初めて見る顔に、少し胸が高鳴った。
ヴィシャス
みこと〈黄泉〉
すち〈威風〉
奴はみこちゃんを怒りのままに突き飛ばした。
みこと〈黄泉〉
みこちゃんは壁に衝突し、血を流して朦朧としている。
ヴィシャス
さっきよりも乱暴に、みこちゃんにナイフを突きつける。
ヴィシャス
痛む体を、無理やり動かす。
すち〈威風〉
すち〈威風〉
こんな体では、戦えない。
分かっていても、体は勝手に動いた。
すち〈威風〉
あいつが、ナイフを振り上げる。
だめ
だめ、だめ
もう、やめてよ
やめてよ、神様
これ以上、俺から奪わないで
生まれて初めて大切だと思った人
絶対に、一生守るって誓った人
たった1人しかいない、愛しい人
すち〈威風〉
俺はみこちゃんと奴の間に体を差し込んだ。
ナイフが振り下ろされるのが、スローモーションのように見える。
やばい。
防げない。
ー死ぬー
ナイフの先が俺の頭を目掛けて振り下ろされた。
ーその時ー
ヴィシャス
奴のナイフが、飛んできた針に飛ばされた。
らん〈舞桜〉
あの、声がした。
コメント
14件
やばいめっちゃ好きです😭 ここでらんくんくるのが良すぎます、 今日のライブも相まってめっちゃくちゃ刺さりまくりです😢 続き待ってます!
やーばい涙腺崩壊しそう
らんらん!!登場の仕方神かよっ!!