翌日 教室
教室に行くと僕をいじめていた同級生たちがなにかコソコソと話していた。
齋藤尚大
(今度は何企んでんだよ...)
それは直ぐにわかった。
佐倉駿佑
ガラッ...(ドアを開ける)
同級生1
おやおや〜、今日の主役のお出ましじゃーん
佐倉駿佑
なんだよ
同級生2
佐倉く〜ん、ちょっと俺たちに付き合ってくんね?
そういうと同級生たちは何人かで佐倉を持ち上げ、連れていこうとした
佐倉駿佑
は?ちょ、離せよ!
同級生1
誰かさんがヒーローぶってゴミなんか助けるからでしょーが。
同級生2
そうそう、君が悪いんだから。
大人しくしててよ
大人しくしててよ
齋藤尚大
っ...佐倉!
同級生1
あれ、今度はゴミがヒーローの役なわけ?
齋藤尚大
ぼ、僕はゴミじゃない!
同級生2
は?あんなに何も出来ないで這いつくばってたのに今日は逆らうんだ?
齋藤尚大
僕はただ、佐倉を...
佐倉駿佑
いいから、大丈夫だから
同級生1
まあいいや、とりあえず来い
同級生1
佐倉くん。
それから佐倉は何人かに連れてかれた。 何をされたかは具体的には分からなかった
でも、戻ってきた佐倉の姿は 前までの自分と同じ様だった。
保健室
佐倉駿佑
っ...痛っ
齋藤尚大
あ、...ごめん。
佐倉駿佑
いや別に大丈夫だから。
佐倉駿佑
あいつらもタチ悪いよな
きっと今度は俺をいじめのターゲットにするつもりだよ。
きっと今度は俺をいじめのターゲットにするつもりだよ。
齋藤尚大
ごめん、佐倉が僕の事を庇ってくれてたから...。
佐倉駿佑
はぁ...弱っ
齋藤尚大
え...?
佐倉駿佑
齋藤のせいじゃないから。そんなの気にしてたらおかしくなるぞ。
齋藤尚大
で、でもさ...。
佐倉駿佑
とりあえず気にするな。
俺が何されても庇おうとするな。
俺が何されても庇おうとするな。
佐倉駿佑
あいつらは俺一人で何とかするから。
齋藤尚大
わ、わかったよ
今になれば思う。
この時の佐倉の言葉に頷かなければよかった。
頷かないで、佐倉に何言われても佐倉の事を守ろうとすれば...
きっとあんなことにはならなかったんだ。