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冬弥

彰人、この花はここで良いのか?

彰人

おう、ありがとな冬弥

彰人

まだ、傷治ってねぇんだから休んでて良いんだぞ

冬弥

いや、大丈夫だ

冬弥

彰人のお手伝いは好きだからな

彰人

ったく……

冬弥

では、俺は水をとってくるな?

彰人

おう

さっきここにいた冬弥は、一見花屋に見えるが、実は殺し屋だ

これは、青柳家の昔代々から伝わる職業なんだそうだ。だが、殺し屋からは逃れられないらしい。だから度々任務に行ってる。殺し屋を無理矢理続けていた冬弥は、感情無くなっていた。だからオレはこいつに命を吹き込もうと日々熱心している。

彰人

いつ、笑ってくれるんだろうな

彰人

オレがあの日見つけてなかったらどうなってたんだ?

確かこの日だ初めて冬弥が店に来たのは

冬弥

すみません

冬弥

向日葵って、ありますか?

彰人

向日葵?

彰人

ありますよ、ってか、この時期に向日葵なんて珍しいっすね

冬弥

あっ、すみません

彰人

全然大丈夫です

彰人

少し待っててくださいね

確か、この時は9月だった。たまたま売れ残りの向日葵があっただけで、他の花屋は置いていないだろう

彰人

はい、どうぞ

冬弥

綺麗…

彰人

向日葵好きなんですか?

冬弥

あ、えっと…はい

こんな何気ない会話から出会いは始まり、日が経つ度に仲良くなった

そして、冬弥が殺し屋なことを知った

彰人

もう、11時か…

彰人

あと、ちょっと走ったら帰るか

オレは夜にランニングに行く。その日はいつも通り走りに出ていた

??

う″っ……

彰人

え?

彰人

(銃声……)

バタバタバタバタ

彰人

こっちに来る…

冬弥

はぁ…はぁ…はぁ…

彰人

うおっ……

冬弥

え……?

彰人

は?え?

彰人

冬弥……?

冬弥

…………

彰人

おい、どうしたんだよ

彰人

なんでこんなとこにいんだよ

彰人

それより、さっきの銃声大丈夫だったか……

彰人

肩……血が……

冬弥

あ、いや…大丈夫だ…

彰人

肩撃たれたのか?

冬弥

うっ……ああ、……

彰人

ちょっとうちに来い

冬弥

いや、…

彰人

拒否権は与えねぇ

冬弥

…………

冬弥

………

彰人

で?手当てするから肩見せろよ

冬弥

う、すまない……

彰人

いいって、ほら

冬弥

(手つきが手慣れている…)

彰人

よし、終わった

彰人

止血は出来てたから

彰人

まぁ、安静にしねぇとな

冬弥

…………

彰人

痛くねぇか?

冬弥

大丈夫だ…

彰人

…………そうか

彰人

(ったく、痛ぇか痛くねぇか聞いてるってのに……大丈夫って、我慢してる証拠だろ)

冬弥

失望したか……?

彰人

は?なんで?

冬弥

俺が、殺し屋だから……

彰人

ははっ、そんなことかよ

彰人

失望するわけねぇだろ

彰人

それより、なんかかっけぇな殺し屋

冬弥

……ぇ……

彰人

あ、悪ぃ

彰人

まぁ、詳しいことは聞かねぇけどよ

彰人

これからも傷が出来たらオレんとこ来いよ

冬弥

あきと………

彰人

あー、もう、そんなうじうじすんなって

彰人

今日、泊めてやっからほら寝た寝た

冬弥

……ありがとう……

彰人

おう

それから、冬弥が殺し屋だと知っても大してなにも変わらなかった

冬弥

彰人!会いに来た

彰人

よぉ、冬弥

彰人

今日は傷ねぇよな?

冬弥

うっ、ない……

彰人

あるんだな

彰人

ほら、うちに来い

彰人

(こいつ嘘つくの下手くそだからバレバレなんだよな)

肩に銃弾が貫通しても、血を沢山流しても、頭を強く打っても必ず大丈夫だと言った

ただこの日だけは違った

冬弥

あき、と……

彰人

ん?冬弥……って…

彰人

おい!その傷どうした!!

冬弥

いた、い……たすけ、て…

そこには血だらけの脇腹を押さえた冬弥が、いた

冬弥

あき、と……(バタッ

彰人

おい!冬弥!

彰人

取りあえず運ばねぇと

彰人

これで、…多分大丈夫な、はず…

冬弥

……………すぅ…

彰人

ってく、無理すんなよ…

彰人

お前、変なとこで馬鹿なんだから…

彰人

嫌なら嫌って言えよ…

彰人

殺したくねぇんだろ?

彰人

知ってるんだよ

彰人

お前が人を殺さないために自分を犠牲にしてるって

彰人

親父さんに毎回その傷付けられてるんだろ?

彰人

なぁ…とうや……グスッ…

彰人

おねがいだから……無理しないでくれ…

彰人

もう、大丈夫じゃねぇんだよ、お前は…

冬弥

…………

冬弥

ん、?あ、え、…?彰人…

彰人

!!

彰人

冬弥!傷は?どうだ?

冬弥

だいじょ……

彰人

大丈夫じゃねぇよ

彰人

痛ぇだろ

冬弥

……ん、痛いかも知れない…

彰人

なぁ、冬弥

彰人

殺し屋なんて辞めちまえよ

冬弥

……俺だって辞められる物なら辞めたい

冬弥

人なんて殺したくない!

冬弥

けど、父さんが……とうさ、んが……

彰人

なら、オレと一緒に住め

彰人

オレと一緒に居ろ

冬弥

え…?

彰人

住む場所に別に決まりはねぇんだろ

冬弥

それは、そうだが……

彰人

それに、オレが居ればすぐに手当ても出来るだろ

冬弥

……だが、彰人に利益はないだろう?

彰人

あるって

冬弥

なんだ?

彰人

教えないけど

冬弥

なんでだ!

彰人

今は言えねぇの

冬弥

む、…そうか……

彰人

(お前が好きだからなんて言えねぇよ)

彰人

まぁ、だから良いだろ?

冬弥

彰人が言うなら…

彰人

よし、じゃあ決まりな

彰人

冬弥、次の任務はいつだ?

冬弥

いつ……

冬弥

不定期だから分からないが、多分一ヶ月は来ないと思う

彰人

そうか、

彰人

じゃあ、1週間動くの禁止、3週間外出禁止な

冬弥

え、…なんで…

彰人

え?じゃねぇよ…

彰人

お前の傷、それ結構ってか、重症だからな?

冬弥

……わかった…

彰人

ふはっ、納得できてねぇ顔

冬弥

そう言えば、前から思ってたんだが、

冬弥

彰人は手当ても上手だし、お医者さんみたいだな?

彰人

そうか?

冬弥

ああ

彰人

(そりゃそうだ。オレは医者だからな)

彰人

(今は辞めたが、オレはお前が専属してる殺し屋組織の医師だったんだぜ?)

彰人

じゃあ、今度、教えてやるよ

冬弥

!!

冬弥

いいのか?ありがとう

冬弥

(俺は…何度この暖かさに救われたんだろうか…)

彰人

おう

彰人

(早く笑ってくれよ。冬弥)

続かない_____☆

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コメント

3

ユーザー

続くのか………って、んん??続かないんかーい!

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