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俺は4人兄弟の長男で、 高校1年生の結月 (ゆづき)だ。
妹
弟
弟2
結月
その上、両親は共働きなので、弟達の世話は俺がしなければならない。
なので俺の友達の清谷(しんや)に家に来てもらい、時々世話を手伝って貰うことがある。
そこで、パンパンと手を叩く音が聞こえる。
清谷
清谷
あ、清谷お兄ちゃんだー! と声が上がる。
ちなみにこのナルシストな性格(実際顔は整っているが)のせいで、弟達からは「面白くて変な人」と思われているらしい…
結月
結月
はーい!と元気な声が響く。
結月
その言葉を聞いて、清谷はぶんぶんと首をふる。
清谷
結月
清谷
清谷
弟達のはしゃぐ声を背に、 俺はまずキッチンに向かった。
数時間後……
結月
清谷にそれを伝えようと、階段を降りる。
清谷
うわぁぁぁぁ!! と笑い声と共に悲鳴が聞こえてくる。 結構ガチでやってるな…
結月
妹
弟
弟2
一斉にブーイングが上がる。 狼役であろう清谷の迫真の演技は見てみたいが、もう遅いし、そろそろ帰らないと親も心配するだろう。
結月
清谷
結月
清谷
本人が言ってるから、別にいいのか…?
清谷
結月
弟
結月
戸惑いつつも謎の赤ずきんちゃん遊びに付き合い、 一時間が経過した頃、 やっと遊びが一段落して帰ることとなった。
清谷が帰ると決まった時、弟達はしぶしぶ別れを告げた。 (その後玄関先で見送ると泣いてしまうので、リビングで待たせてある)
結月
清谷
そう言って、 さっきお詫びに渡した、俺が作った晩飯の唐揚げが入ったタッパーを取り出す。
清谷
結月
一瞬の沈黙の後、
清谷
と言った。
結月
手を振ってくる清谷に手を振り返した後、 弟達の晩御飯を催促する声が響いた。
清谷
俺は1人っ子で、家に帰ってもあまり仲良くはない両親しかいないので、あの空間が好きだった。
でも、それよりも大きな理由は……
清谷
……俺が結月を、好きだからだ。
だから、結月が困っている事を聞いてすぐ助けてあげたいと思ったし、 結月の家族も見たかったので、時々手伝いに行っている。
清谷
作者
作者
作者
作者